歯内療法専門医の講演
- 2020年1月28日 08:21
- 歯内療法日記
松浦先生の講演を聞きに行かせてもらいました。
実を言うと、ホントは土曜・日曜は鹿児島の馬場先生(ババちゃん)の所に同級生で集まり
勉強+サバを食べに行く予定でしたが、土曜に用事が入ってしまった為。。。
鹿児島行はあきらめ、空いた日曜日に松浦先生の講演を聞きに行ってきました。
土曜の夜に送られて来たサバ写真・・・
次回こそは・・・
さて、日曜日の松浦先生の言葉で印象的だったのは、
『臨床には答えがない』
あれだけ勉強している先生が!(笑)
日曜日は1日非常に勉強になりました。
・エンドは以前の治療で根尖を触れているかで成功率が変わる
は参考になり、今日からの診療に活かせそうです。
俺ノート
・カルホルニア大学で歯内療法専門医になる為の2年間の学費3000万+機材代数百万
(2年で5000万近くかかる! )
・松浦先生1日2人のみ *紹介患者さんのみ
・根尖が触られていない歯は成功率が高い
・再根管治療は成功率70%
・過去に根尖を大きく広げられている歯の成功率は40%
⇒ 生活歯の根管治療は根尖を大きく開ける必要なし、不必要に大きくテーパーも付けない
・上顎の歯は伝達麻酔と浸潤麻酔の効く確率は変わらない
・伝達麻酔で麻痺は起こらない
・下顎の3割程度は伝達麻酔が効いていない
・伝達麻酔は効くまでに10~30分かかる
・伝達麻酔が歯髄に効いたかはコールドテスト(パルパー)でチェック
・歯根膜注射は速効性の効きなので、待つ必要はない
・歯根膜注射はどこに刺してもOK
・アメリカではキシロカインよりキャンドネストの方がリスクが高い薬とされている
⇒ 日本は逆のように教えられています。
・NSAD(ロキソニン)鎮痛薬は術前30~60分前に1錠飲んでもらうと治療時の麻酔効果が上がる
⇒ これ大収穫、怖がり、痛みが怖いと思う患者さんに事前に申し出てもらえばロキソニンの術前投与開始します!
・パーフォレーションを起こし時間が経過経過するとその部分の歯根に吸収が見られる
・意図的再植などはアメリカでは殆ど行われない
・矯正治療時、失活歯より生活歯の方が歯根吸収しやすい
など色々勉強になりました。
実は初対面(笑)
後、例の知立の研修センターで
2月23,24日 歯根端切除
3月21,22日 再根管治療 ←21日の懇親会にお邪魔するかも!?(笑)
のハンズオンをするようです、また多少の空きがあるとのことです。
アメリカ仕込みの専門医のレクチャーを受けたい先生は是非是非!
たぶん、エンドのハンズオンの中ではかなり実戦的なものになると思います。
懇親会で「井野先生はいつエンドのハンズオンやるの!?」と言われましたが・・・
今年はレジンのハンズオンのみで、12月に講演してお終いです。
そう言えば、
http://eedental.jp/ee_diary/2020/01/post-2009.html
の最後で書いたクラウン問題ですが、
松浦先生は全て紹介元の先生の所(補綴専門医など)で自費のクラウンを入れてもらっているそうです。
さすがですねぇ!
根管治療後の長期予後はクラウンの出来に依存するので可能なら精度の高い、かみ合わせを考慮したクラウンを入れた方がいいと思います。
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