小さなレントゲンの診断限界
- Posted by: eedental
- 2021年3月23日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代男性
医療従事者の方で、違和感が出た際に病院の口腔外科でCBCTを撮った所
大きな病変を指摘され、先生に歯内療法専門医への受診を勧められたそう。
レントゲンを撮ると、
ん~、大きな病変!? 良く分からん・・・
でCTを撮らせてもらうと
メチャデカイ病変が・・・
小さなレントゲンで上顎洞のように見えていたものが病変!
かなり大きな病変と分かりました。
第2大臼歯の根尖も病変内に入っていたので、電気歯髄診断を行うと
完全には神経は死んでいないものの、数値的に神経治療が必要になるかも!?
と説明。
治療1回目、
クラウンを外すと過去に大きな虫歯を治療したようで露髄したままレジンでベースがしてありました。
そのレジンを外すと歯髄は死んでおり、浸出液がダクダク出てくる状態・・・
治療3回目に頬側3根を根管充填
治療5回目には浸出液も止まり根管充填
根充後1年9カ月
全く違和感なく咬めているとのこと。
第2大臼歯の方の透過像も綺麗に無くなり、処置をせずに済みました。
診断の付きずらかったケースなので、CBCTで調べさせてもらいました。
あれだけ大きな病変でしたので、まだ完全に骨は出来上がっていませんが、
ほぼ消失したといっていいぐらい治ってくれています。
上顎の上の奥は上顎洞があるので、
診断がしにくい場合が多々ありますがそんな時はCBCTが有効だと思います。
ただ、病変を見つけても治せるかはまた別問題になってしまいますが。。。ヽ(・_・;)
今回のような大きな病変でも抜歯せずに残せることもあります!
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