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マニアックレジン: 2013年10月アーカイブ
気になる神経を取った前歯の変色(インターナルブリーチ)
- 2013年10月23日 09:16
- マニアックレジン
神経を取った歯に宿命付けらているもの(´Д`。)
・歯の変色
と
・歯根破折(歯が折れる)
経験則で言うと、
前歯に起こりやすい問題が「歯の変色」
奥歯に起こりやすい問題が「歯根破折」
前歯は他人から見える部分になるので、周りの歯と色が変わるだけでも気になる方はおられます。
真ん中の歯が黒く見えてしまっています ( ノω-、)
レントゲンを撮って確認してみると・・・
神経を取ってるんだか・・・(◎ n`◎)
中途半端な治療でしたのでもう一度根の治療からやり直すことに
歯の見た目も治しますが、基本的に一時的な見た目では意味がありませんので
必要であれば基礎からきちんと治療を行います。
その後、ホワイトニングを2回行い
大きく削らず、被せずに治療を行いました。
この方法は、手間と時間はかかりますが、最小限の侵襲で綺麗に治すことが可能です(`・∀・)ノ
また今回のケースはレジンが見える部分に詰めていなかったのでシンプルに治療が終わりました。
1度目の前歯の虫歯治療で将来が決まる!⇒ http://eedental.jp/ee_diary/2013/10/post-855.html
安易に前歯は大きく削っちゃ駄目ですよぉ~(`・з・)ノ
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色合わせの難しい「C色のレジン治療」
- 2013年10月22日 16:14
- マニアックレジン
患者さんはあまりよく知らないと思いますが、歯の色は色々な色が存在します。
言いかえれば、肌の色のように「白」、「黄色」、「黒」とあるようなものです。
またこの肌の色でも、黄色人種でも日焼けした肌の色、美白を頑張り白い方、
微妙に色々な色が存在しますヾ( ̄∇ ̄)
歯の色も同様に色々な色があるのですが、中でも色合わせが難しいのが『グレー系』の歯の色C色
以前のブログ
なぜ難しのか?
http://eedental.jp/ee_diary/2011/08/post-350.html
たまたま合ってくれたC色症例
http://eedental.jp/ee_diary/2011/09/post-368.html
基本的に私、このC色の歯の患者さんは術前に
「虫歯を治して、段差がないように詰めますけど色はまず合いませんよ」
とお話します。
レジンメーカーもC色は殆ど対応出来ていないのが現状です。
C色の歯の色の患者さんの数が少ないので、商品が売れずにあまり積極的な開発がされていません。
EEデンタルでも年に数人なので、1/10ぐらい使った所で使用期限が来てしまい廃棄となります(TωT)
また色々なメーカーの出している色が合っても、色の表現が難しいのがグレー系のC色なのです。
今回、のケースはたまたま合ってくれたケースですが、
真ん中の歯を削った所 ⇒ 詰めた所
このケース、メーカーのC色のレジンは使わずに、自分で何色か色を調合して色だしをしてみました。
絵具のようなレジンを混ぜ合わせて、その歯の色に近いレジンを作りだす。
グレー系クリアー色をベースにに「紫」+「茶色」+隠し味に「ピンク」を調合
もう歯医者とは思えないような、行動に・・・( ^З^;)
たまたまですが、色がバッチリマッチしてくれました。
ただ、奇跡の1ケースで同じことはほぼ不可能だと思いますが、
綺麗にできたので記念にブログにしてみました!(笑)
たぶん、次に調子に乗ってC色治療したら・・・
こんな感じになりそう(p・Д・;)
なんとなく、C色の調合レシピが決まりつつあります。
また12月の『レジンハンズオンセミナー』で時間があればレシピを話しますね( ・ω・)ノ
(歯科研鑽会へ来年はハンズオンしませんので、あしからずm(_ _;)m)
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1度目の前歯の虫歯治療で将来が決まる!
- 2013年10月17日 09:48
- マニアックレジン
前歯の虫歯の多くは、歯と歯の間に出来てしまいます。
前歯の歯と歯の間の治療は、1回目に治療する先生がもの凄く大切になる気がしていますヾ(*ΦωΦ)ノ
レジンという変色する材料を用いて治療する訳ですが、削る方向としては2つ
・見えている歯の表側から削る
メリット:歯科医師が治療しやすい⇒虫歯の取り残しが少ない
デメリット:レジンが唇側に見えることで、将来的にレジンの変色による審美問題が起こる
・見えない歯の裏側から削る
メリット:唇側のエナメル質を1層残せれば、色合わせがしやすく審美問題も起こりにくい
デメリット:歯科医師が見づらく治療しにくい為に虫歯の取り残しが多い、レジンに段差が出来やすい
それぞれにメリット・デメリットがあります。
個人的には歯の裏側から顕微鏡などを活用し、ミラーであらゆる角度から観察したり、
う蝕検知液などを併用することで、裏側からアプローチしても虫歯の取り残しがなく、
長期的に審美面にも問題が起こらない修復が可能だと思っていますヾ(・∀・)/
例えば、最初の上の写真の前歯のケース
EEデンタルでは当然裏側から削ります。
中はガッツリ虫歯になっています。
*隣の歯を傷つけないように金属の板を入れて隣の歯をガードしています。←これ非常にポイント
また、このように後ろから削ると死角になる部分も多いので、虫歯の染出し液で色で確認します。
虫歯を取りきったと思ってもこのように、削った縁の部分が染まることもあります。
何度か染出し液で染めだして、
完全に虫歯が取りきれました。
(隣の歯も虫歯になっていたので同時に治します。 *健康な部分の削除を最小限で済ませたい為)
この状態で表から見てみると、
表面のエナメル質は何とか残ってくれています。
*ここが審美面で大きく予後を分けるポイントなんです!(>□<;)
その後、裏側からレジンをはみ出さないように詰めていきます。
裏側から鏡で見ながらレジンを詰めるのは難易度が上がります。
治療後
詰め物の縁は唇側には一切でていないので、綺麗に見えます。
(治療が1時間近くかかったので、歯が多少白く見えますが、24時間後には元の色に戻ります)
過去に唇側から削ってしまい、前側のエナメル質が無くなっていると、レジンの変色が目立ってしまい
定期的にレジンのやり代えが必要になってくると思います(p・Д・;)
(審美面だけの問題だけですよ)
治療のポイントは変色が宿命付けられているレジンをいかに見せないように治すかという点です。
ですので、前歯の治療は最初にどのように削る先生かで大きく差が出ます。
難しい部分なのですが、
保険治療は虫歯の除去という点に重きをおきますので、唇側から削ることが多いと思います。
ただし、最初に大きな手間をかけることにより長期間問題が起こりにくい修復というものも現代は可能になっています。
*レジンの変色によるやり代えの治療は保険適応外なので自費治療でのレジンの詰め替えとなります。
私自身、前側から詰めるレジン治療の限界も感じ初めてしまっていますので、今回このようなブログにしてみました。
削る方向で予後が大きく変わることを、多くの人が知って頂ければと思います!ヾ(ゝω・ )
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白い自費治療(ハイブリットインレー)
- 2013年10月 3日 12:25
- マニアックレジン
現状、保険治療では審美治療ができない為、白い詰め物、白い被せ物は自費での治療となっています。
ただ、患者さんと歯科医院側では大きな違いがあり、
患者さん:「保険治療より高いので良い治療が受けられるだろう」
歯科医院側:「保険材料を使用しないので自費治療です」
そうなんです、治療受ける側と治療する側、自費治療の考え方が違うのです(。-`ω-)ンー
患者さんからしたら良い材料を使用しているからなどと思われますが、
実際、材料の差で予後が大きく変わることはありませんし、使用されている材料費も殆ど差はありません(。-ω-。)ノ
*注意)、技工士が作る技工代は自費と保険で大きく変わります。
では、なんで保険治療と自費治療、治療費にここまで差が生まれるのでしょうか?
自費治療したが調子の悪いハイブリットインレー(レジン)
全く歯に合っていません。
適合が悪いので、セメントが取りきれず歯と歯の隙間はセメントで埋められ、糸楊枝(フロス)も入りません・・・
これでも先生は良しとされ、患者さんも数万円の費用を支払っている訳です(TヘTo)
自費治療って保険治療より優れた治療なのでしょうか?
また白い詰め物を外してみると、
更に虫歯の取り残し・・・
(費用は保険治療の20倍以上支払っているのに・・・)
虫歯をきちんと取っての術直後
レジン治療:治療時間1時間45分
自費治療というのは、難しい所で歯科医院によって「考え」・「質」というのはバラバラです。
歯の治療は今の所1つ1つ丁寧に治療をする他ありません。
自費で数万もの費用を支払うのであれば、先生を1時間は独占させてもらわないと・・・
私の考えは5~6人治療する所を1人の患者さんに集中するので、その分の費用を負担してください。
というものが、保険治療と自費治療の差だと思っています〆(・∀・ )
(歯科医院を選んでの話ですが・・・)
治療費が安い自費治療も魅力的ではありますが、多くの場合で「安物買いの銭失い」になっていますので注意してください(TωT;)
特に歯科治療は治療の度に歯は少しずつ無くなりますので、
質の高い1回の治療を受けられ、それを歯ブラシで長持ちさせた方が将来的に歯は残っている可能性は高くなりますよ。
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