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1度目の前歯の虫歯治療で将来が決まる!
- 2013年10月17日 09:48
- マニアックレジン
前歯の虫歯の多くは、歯と歯の間に出来てしまいます。
前歯の歯と歯の間の治療は、1回目に治療する先生がもの凄く大切になる気がしていますヾ(*ΦωΦ)ノ
レジンという変色する材料を用いて治療する訳ですが、削る方向としては2つ
・見えている歯の表側から削る
メリット:歯科医師が治療しやすい⇒虫歯の取り残しが少ない
デメリット:レジンが唇側に見えることで、将来的にレジンの変色による審美問題が起こる
・見えない歯の裏側から削る
メリット:唇側のエナメル質を1層残せれば、色合わせがしやすく審美問題も起こりにくい
デメリット:歯科医師が見づらく治療しにくい為に虫歯の取り残しが多い、レジンに段差が出来やすい
それぞれにメリット・デメリットがあります。
個人的には歯の裏側から顕微鏡などを活用し、ミラーであらゆる角度から観察したり、
う蝕検知液などを併用することで、裏側からアプローチしても虫歯の取り残しがなく、
長期的に審美面にも問題が起こらない修復が可能だと思っていますヾ(・∀・)/
例えば、最初の上の写真の前歯のケース
EEデンタルでは当然裏側から削ります。
中はガッツリ虫歯になっています。
*隣の歯を傷つけないように金属の板を入れて隣の歯をガードしています。←これ非常にポイント
また、このように後ろから削ると死角になる部分も多いので、虫歯の染出し液で色で確認します。
虫歯を取りきったと思ってもこのように、削った縁の部分が染まることもあります。
何度か染出し液で染めだして、
完全に虫歯が取りきれました。
(隣の歯も虫歯になっていたので同時に治します。 *健康な部分の削除を最小限で済ませたい為)
この状態で表から見てみると、
表面のエナメル質は何とか残ってくれています。
*ここが審美面で大きく予後を分けるポイントなんです!(>□<;)
その後、裏側からレジンをはみ出さないように詰めていきます。
裏側から鏡で見ながらレジンを詰めるのは難易度が上がります。
治療後
詰め物の縁は唇側には一切でていないので、綺麗に見えます。
(治療が1時間近くかかったので、歯が多少白く見えますが、24時間後には元の色に戻ります)
過去に唇側から削ってしまい、前側のエナメル質が無くなっていると、レジンの変色が目立ってしまい
定期的にレジンのやり代えが必要になってくると思います(p・Д・;)
(審美面だけの問題だけですよ)
治療のポイントは変色が宿命付けられているレジンをいかに見せないように治すかという点です。
ですので、前歯の治療は最初にどのように削る先生かで大きく差が出ます。
難しい部分なのですが、
保険治療は虫歯の除去という点に重きをおきますので、唇側から削ることが多いと思います。
ただし、最初に大きな手間をかけることにより長期間問題が起こりにくい修復というものも現代は可能になっています。
*レジンの変色によるやり代えの治療は保険適応外なので自費治療でのレジンの詰め替えとなります。
私自身、前側から詰めるレジン治療の限界も感じ初めてしまっていますので、今回このようなブログにしてみました。
削る方向で予後が大きく変わることを、多くの人が知って頂ければと思います!ヾ(ゝω・ )
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