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マニアックレジン: 2014年6月アーカイブ
レジン治療の宿命と欠点
- 2014年6月21日 11:56
- マニアックレジン
レジン治療の宿命
それは変色する
ただこれは患者さん毎に大きな差があり、着色しやすい人、着色しにくい人がおられます。
絶対変色、着色が嫌!という方はセラミッククラウンで被せ物にした方がいいでしょう!
(ただし歯の5割近くは削る必要があります( ノω<;))
治療の選択肢としては、審美性を取るのか!?、大きく歯を削りたくないのか!?
どちらかを選択してもらう必要があります。
またレジンに着色が起こりやすい方は、その都度簡単な研摩や習性が必要になってしまいます。
私見ですが、この着色は詰めるテクニックにもより差が出るようにも感じています( ̄。 ̄;)
レジンには大きく分けると2つの種類があり、
1、固形のも
2、液体のもの
スタンダードとしては固形のペースト状のものを使用するのですが、
ペースト状のものは段差が微細な出来やすく、入りやすい人だと茶色の褐線が出てしまいます。
これを回避しようとすると、レジンの面積を増やす必要がありレジンのメリットが少し薄くなってしまいます(´-ω-`;)ゞ
という経験の元、
現在私は前歯に関してはフロアブルという液体のレジンで詰め物を作っています。
(中には特殊な歯の色で固形のレジンを部分的に使用することはありますが、ほぼ8割は液体のレジンで)
今回のケース
元々歯と歯の間に隙間が多くあった場所をレジンで埋めるように詰められており、
歯とレジンに大きな段差、またレジンの下には汚れ、歯石がびっちりでした。
審美性を得る為に、詰めたと思うのですが歯周病の発生装置にもなっていました(´ω`。)
そこで2回に分け5本の歯10か所を治療
こんな感じに綺麗に治すことができました!(´・ω・)ノ
治療時間:2時間半×2回
治療個所が多かった(10か所)のと、透明感が非常に強い歯でその色の演出に時間がかかりました。
(久々にブルーティント(青色のレジン)を使用しました)
また固形のレジンを詰めるより液体のレジンを詰めるのは手間が非常にかかりますが、
今の所私はこちらの方が結果が出やすいのでこの方法を選択しています(^ω^ )/
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中途半端な歯科治療は害になることもある・・・
- 2014年6月18日 10:13
- マニアックレジン
前歯のクイック矯正(セラミッククラウンで見た目を治す)などが代表的なものですが、
治療をしていると、この治療しなかった方がよかったんじゃない!?
と思える治療にたまに遭遇します。
偉そうに言っていますが、私の治療はなるべくそうならないようにはしているつもり・・・
です(p・Д・;)
今回の患者さんのおっしゃる不快感
・フロスが引っ掛かる、
and
・物が詰まりやすい
and
・歯間ブラシを入れる度に血が出る、(抜いた歯間ブラシが臭い)
and
・たまに歯茎が腫れてくる、
and
・違和感がたえずある
のがコチラ↓
2本の銀歯
上から見ているとさほど大きな問題はなさそうなのですが、
レントゲンで診てみると、
それは、それは・・・
問題がてんこ盛り!(ノω< )
患者さんに説明したもの
問題のスタートは歯と歯の間に虫歯を作ってしまいインレー(銀歯)による治療を行う。
1、銀歯が全然合っていない
⇒ 銀歯の段差に汚れが毎食詰まる
そうなると ⇒ プラークが停滞する(菌によって臭くなる)
そうなると ⇒ 汚れが取りにくい形状なので、日に日に汚れが歯石に変化
そうなると ⇒ 歯茎が腫れてくる、炎症で血が出る
また、銀の下にプラークが長く停滞することで2次カリエス(2次虫歯)に・・・
全ての根源は合っていない銀歯を入れたことによりスタートしている不快症状なのですヽ(´Д`ヽ)
その不適合な銀歯を外し、歯茎の中の歯石を取り、レジンで治療を行い
このように段差のない白い歯に戻しました(^ω^ )/
患者さんは治療すれば、元の状態に戻ったかのような錯覚に陥りがちですが、
治療はあくまでもリペアであり、どんな材料を持ってきても人工物で補っている程度のものです。
ただ、治療したことにより病的な状況を作っているケースもありますので、注意してくださいね!(*`・з・)ノ
今回のケースは2週間もしっかり歯磨きしてもらえれば、健康な状態に回復すると思います。
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原因に対しての治療
- 2014年6月 5日 16:31
- マニアックレジン
今日から通常診療を行っております。
さて、今回は『しみる原因が分からない』という患者さんのケース
口の中を見せてもらうと、
大きなセラミックアンレーが下から2番目の歯に入っているものの特に虫歯もなく
確かに他の歯科医院でも問題ないと言われても不思議ではない状態(ー_ー?)
レントゲンを撮っても、特に問題は見当たらず・・・(;@3@)
今度は顕微鏡で歯を1本ずつ観察
しても原因歯は見つからず・・・(;@3@)
冷水診を1本ずつ歯に行い、それでも分からず・・・(;@3@)
半分諦めていた時にたまたまチェアーの風がある方向からかかった瞬間
患者さん:「あっ、そこです!」
私:「ん、?」
もう一度、別角度でレントゲン撮ってみると!( ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!
なるほど! 歯と歯の間しかも歯茎の部分に穴がありそうなのが確認できました。
レントゲンは3次元立体構造物の歯を2次元の平面、しかも白黒画像で判断しなくてはならず、
ある角度でないと判断できないこともあります。
そこで、患者さんにここの歯が8割ぐらいの確率で怪しいと話し、治療することに
やはり、レントゲンと同じ部分の歯のかなり中の方から中程度の虫歯が出てきました(´Д`;)
歯科治療は診断が非常に大切です、関係ない部分を治療しても症状は改善してきませんし、
経過観察ばかりしても治療が後手になり、悪くなり過ぎることもあります。
今回のケースはたまたま虫歯が見つかりましたが、虫歯の発見は先生によって大きな差が出る部分になります。
大きな穴が開いていれば、一般の方でも判断できますが、このようなケースは診断に非常に時間がかかります( `・з・)ノ
治療法に関しても、
下から2番目のセラミックインレーは、今回治した歯と同じ大きさの虫歯なのですが、便宜形態の為
ここまで大きく削られてしまっています。。。(ノω`*)ノ
セラミック治療は健康な部分を大きく削って治す方法であることは知っておかれた方がいいでしょう。
外から見れば同じ歯医者でも、先生によって得意分野は様々です。
ただ、歯科医師法で自分の得意分野をアピールすることはできないことになっていますから、
病気に対して、患者さん側からマッチングさせるのは非常に難しいと思います。
時代に合わせた法律に変えてもらえればとは思いますが、
ネットは極々極稀に。。。ヾ(・ω・)ノ
http://eedental.jp/ee_diary/2014/05/post-959.html ←こんな感想文を作る歯科医院もありますのでご注意を!
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