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中途半端な歯科治療は害になることもある・・・
- 2014年6月18日 10:13
- マニアックレジン
前歯のクイック矯正(セラミッククラウンで見た目を治す)などが代表的なものですが、
治療をしていると、この治療しなかった方がよかったんじゃない!?
と思える治療にたまに遭遇します。
偉そうに言っていますが、私の治療はなるべくそうならないようにはしているつもり・・・
です(p・Д・;)
今回の患者さんのおっしゃる不快感
・フロスが引っ掛かる、
and
・物が詰まりやすい
and
・歯間ブラシを入れる度に血が出る、(抜いた歯間ブラシが臭い)
and
・たまに歯茎が腫れてくる、
and
・違和感がたえずある
のがコチラ↓
2本の銀歯
上から見ているとさほど大きな問題はなさそうなのですが、
レントゲンで診てみると、
それは、それは・・・
問題がてんこ盛り!(ノω< )
患者さんに説明したもの
問題のスタートは歯と歯の間に虫歯を作ってしまいインレー(銀歯)による治療を行う。
1、銀歯が全然合っていない
⇒ 銀歯の段差に汚れが毎食詰まる
そうなると ⇒ プラークが停滞する(菌によって臭くなる)
そうなると ⇒ 汚れが取りにくい形状なので、日に日に汚れが歯石に変化
そうなると ⇒ 歯茎が腫れてくる、炎症で血が出る
また、銀の下にプラークが長く停滞することで2次カリエス(2次虫歯)に・・・
全ての根源は合っていない銀歯を入れたことによりスタートしている不快症状なのですヽ(´Д`ヽ)
その不適合な銀歯を外し、歯茎の中の歯石を取り、レジンで治療を行い
このように段差のない白い歯に戻しました(^ω^ )/
患者さんは治療すれば、元の状態に戻ったかのような錯覚に陥りがちですが、
治療はあくまでもリペアであり、どんな材料を持ってきても人工物で補っている程度のものです。
ただ、治療したことにより病的な状況を作っているケースもありますので、注意してくださいね!(*`・з・)ノ
今回のケースは2週間もしっかり歯磨きしてもらえれば、健康な状態に回復すると思います。
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