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EEデンタル こだわり: 2014年12月アーカイブ

クイック矯正の10年後。。。 それでも根管治療で歯を残す!

昔、前歯をさし歯にした患者さん

来院時

「歯を何とか残したい」とのこと

  

レントゲンを撮ると、被せ物+神経の治療をしてある歯が4本、

EEdental ni1 (1).jpg

4本のさし歯に3つの病変(膿)!

 

 

この部分だけに関し言えば、根の成功率:25%(1/4)といいましょうか・・・

 

ん~、クイック矯正(さし歯で歯並びを改善する方法)恐るべし!

 

 

 

年に1~2名コンスタントにおられるのですが、

個人的には健康な歯を大きく削ったり、神経を抜いたりして被せ物にするのはあまりお勧めしていません。

 

たぶん、親戚なら止めるように150%説得すると思います( `Д´)=Э

 

 

歯を残すことを専門にしている歯科医師からすると、

『クイック矯正』(さし歯の治療)

はかなりリスクのある治療なのです!

 

 

 

甲子園最後の夏、

【今日投げれれば一生野球なんて出来ない体になってもいい!】( ・д・)⊃)

的な意気込みであればいいのですが、 

 

 

そんなシチュエーションの人は世界に1人ぐらいです(笑)

 

 

見た目が悪いから短時間で何とかしたい!

 

 

この安易な選択が後々、悩んでしまうほど大きな問題になるのですヾ(・∀・`)

 

 

今回の患者さんのケース、抜歯するか直前の治療でした。

EEdental ni1 (1).jpg

 

悪くなってしまい膿の出てきている歯は何とかしなければなりません。

 

 

根管治療後経過を見ること1年半年経過した所で、3つの病変に縮小傾向があり。

 

  

治療スタートから2年経過した今週セラミッククラウンが入りました。

EEdental ni (2).jpg

こつこつ治療すること2年でようやく4本の歯の保存ができました。

 

 

削って歯を綺麗に見せる治療は2~3回の治療で治療期間も1回月ぐらいでしょう、

ただ、悪くなってしまった歯を残す治療の方が数倍大変で期間も何十倍もかかり

難しい治療になることは知っておいてくださいね(>ω・)ノ

 

 

歯が残ってくれて良かった!(・∀・)v

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適合が難しい セラミックインレー

歯を白く治す方法は

1、レジン(プラスチック)系

2、セラミック系

の2つに大きく分かれます。

 

私はある程度大きな虫歯でもレジンが詰めれるようになってしまったので、

セラミックインレー修復を辞めてしまいましたが、過去の経験で言えば、

どちらかというとセラミック系の治療の方がシビアな難しい治療になります( ̄ー ̄;)

 

 

それぞれの治療法にメリット・デメリットが存在します。

私がセラミック治療の一番気になる点を上げると、

1、歯を削る量

 レジン(直接法)<<<<<<セラミック

 

セラミック治療は間接法です。

間接法、直接法の説明:http://eedental.jp/ee_diary/2014/08/post-1002.html 

 

また、適合の良いセラミックインレーを作ろうとすると金属修復より更に健康な部分を削ります(>。<)

 

 

セラミック修復は口の中に食器を入れるようなものですから、セラミックの厚みも非常に重要です。

セラミックが割れない配慮、適合の良い配慮をすればするほど歯を削ります。

 

 

12月に入って、セラミック治療をした歯の痛みが治まらないと2名の患者さんが来院されましたが、

3か月経過して痛みが治まらなければ改善する可能性はかなり低いと私は判断しています。

(この場合最悪神経を取る治療が必要になります、あれだけ小さかった虫歯の処置が・・・)

 

 

実際、EEデンタルではゴールド修復に比べると、あまり上手なセラミック修復を見ることがありません( ̄ω ̄A)

ko.jpg  

先日1年前にセラミック治療した患者さん、

赤丸:変に発達した裂溝を残した為に2次カリエス

四角い緑:セラミックが全く合っていなく、セメントラインがくっきりと・・・

     (接着剤の海の上にセラミックが置いてあるだけ) 

そして、中にはガッツリ虫歯の取り残し・・・ε=( ̄。 ̄;)フゥ

 

 

自費治療にすれば良い結果になる訳ではありません。

また保険の材料から自費の材料に変更すれば結果が良くなる訳ではありません。

 

先日の患者さんも先生に

「銀よりセラミックの方が精度がいい」

と言われてセラミック治療にしたそうなのですが・・・

 

私の経験からすると

「んな~こた~ない!」( ・д・)つ

 

 

医療に確実な方法は存在しませんが、

個人的には虫歯が出来ても、最初からガッツリ削る方法を選択するのではなく

出来るだけ健康な部分を残す修復法を選択した方がいいと思っています( ´3`)

 

  

 

こう書いてしまうと、セラミック治療がすべてこう思えてしまいますが、

上手な先生のセラミック治療は素晴らしいできですから歯科医院選びは重要になります

(ただし、原則通りガッツリ削っています)

 

 

 

先日、根管治療の相談で来られた患者さんに主訴の歯の1本前の歯を見て、

「手前の歯のセラミック、かなり上手な先生に治療してもらいましたね!」

「先生は、長野県の○○歯科医院知っています!?」

 

「あっ、望月先生ですか! 」ヾ(・_・;)

 

 

知っているも何も・・・

http://eedental.jp/ee_diary/2011/04/post-277.html 

 

色々、お世話になっています(笑)

 

 

こだわってやっている先生は何をしても上手ですね!ヽ(・∀・)ノ

 

 

歯科治療とは材料よりかかった先生の考え・腕・技術が結果に大きく影響しますから、

材料の吟味より歯科医院の吟味を良くした方がいいと思いますよ!(・∀・)

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EEデンタルが自費専門になった理由

最近、初診患者さんに

「自費の歯医者と保険の歯医者で治療した場合の違いは!?」

と立て続けに質問されました(;´・ω・)

 

保険の歯科医院でも自費の歯科医院でも歯科治療を行うことに変わりはありません、

支払方法が国の決めた金額(保険治療)か歯科医院の決めた金額(自費治療)になるかになります

 

 

国家試験を合格すると、晴れて歯科医師登録して=自費診療医です。

 

卒業して、保険治療をできる歯科医師になる為には、

1、歯科医師が保険医登録をする

2、歯科医院が保険医療機関登録を行う

 

この2つをみたすと、「指定を受けた施設」で「保険医登録した歯科医師」が治療を行うと保険治療が行えるようになります。

指定の場所でない野球場などは保険医でも保険治療できません(´∀`;)

 

 

一応私は、歯科医師会の日曜・深夜の緊急当番があるので保険医登録はしておくように言われていますので保険医ではあります。

ただ、EEデンタルは保険医療機関の届け出をしていないので、保険治療が行えないようにしています。

 

 

それは何故か!?

 

私が理想とするものを追い求めようとすると何十年前に作られたか分からない保険のルールに従っていられません。

良い材料、良い道具の中にも薬事法の遅れで使えないものがあります。

(今はネットで個人輸入ができるのでありがたいです)

 

私の思う現代の歯科治療とは、

なるべく安全な良い材料で拡大視野下(顕微鏡)における診査・診断・治療

みたいなものですから、1日に診療できるのも4~5人の患者さんが限界です。

(外科医がお腹の手術を1日30件も出来ないのと同じです)

 

 

 

 

『保険治療より良い材料を使用しているから自費治療になります』

よく耳にすると思いますが、

 

 

私はこの意見には120%反対です。

 

歯科治療は材料の前に、治療時間、術者の慣れ・腕が大きく影響すると私の臨床では感じています。

 

材料の物性が素晴らしい=治療結果が良い にはなりません

 

私の治療は自分の歯だったらどう治すか?を基準にしています。

条件:1、根管治療で歯を出来るだけ残してくれる

  :2、神経を残すことを考えてくれる

  :3、拡大視野で虫歯をなるべく取り残さない

  :4、なるべく健康な歯を削らない

  :5、ナチュラルな天然の歯のような雰囲気がいい

 

この5項目の3つぐらい合えばEEデンタルとマッチングします。

 

 

EEデンタルの場合、良い材料だから自費ではなく

きちんとした治療を行う為に時間を確保させてもらいたいというのが一番の理由です。

  

材料に関しては、私は保険の材料、自費の材料というくくりではなく自分が良いと思う材料を選び使用させて貰っています。

ですので、保険の材料内で治療を行うこともあります。

(保険と自費という区分で材料を分けることは日本だけであり、自費診療医には全く関係ありません)

 

 

例えば、根管治療

EEdental m.jpg

きちんと根の先まで探し、掃除して消毒、根管充填し封鎖性のよい土台をいれるには3時間近く(治療回数2回)かかります。

この根管治療は保険治療でも使える道具が殆どです。

(特殊な薬、道具ではなくどこまで丁寧に治療を行うかが結果に繋がると今の臨床では感じています)

   

 

また私の2番目の専門『レジン治療』

EEdental oo2(4).jpg

今週のこのケース殆ど保険で使える材料で修復させてもらっています。

 

1本治すのに簡単な説明をして顕微鏡を見ながら1時間45分時間がかかります。

 

 

保険診療内で考えれば何時間かかっても患者さんの負担は根管治療で2000円、レジン治療では1200円ぐらいです。

ただ、この治療費で1日4~5人の診療でスタッフを雇い生計を立てるのは不可能です。

  

 

歯科治療は突き詰めれば0.1mm以下の単位の世界

きちんと治療を行おうとすると当然手間と時間はかかります。

 

残念ながら、歯科医師側の負担だけでクリアーできる問題ではありません。

 

 

 

知っていますか? 

 

 

日本では歯科医院でよく治療を受ける人ほど歯を失うというデーターもあります。

(因みに保険治療の平均寿命は約6年)

  

どうでしょうか?治療の度に歯の調子が悪くなっていませんか?

 

知らない患者さんが多いと思いますが、歯というのは治療できる回数が決まっているます

つまり悪くなった歯は1回の治療を長持ちをさせないと一生自分の歯で咬みたいという希望を叶えられません。

 

事実8020(80歳で歯が20本ある人)を達成している方は健康な歯が多く、しっかりした奥歯が残っています。

 

 

 

繰り返しになってしまいますが、私の中ではある程度の『治療の質』を確保するには時間の確保は必要で、時間の確保の面から保険治療を一切せずに自費専門の歯科医院を選択しました。

(1日30人の患者さんの中に自費治療の患者さんが1人いても費やせる労力は1/30ですからね)

 

 

また私の行っている虫歯治療、歯内療法の仕事とは、毎日のコツコツとした積み重ねが非常に大切で、ある日突然行っても結果の出るものではないので、今のような診療形態で毎日同じような治療を行わせてもらっています。

 

 

保険治療が悪いという訳ではありません、私も世界一素晴らしい制度だと思っています。

ただ、保険治療の環境下では「歯を長持ちさせたい」という現代ニーズは叶えられないと私は割り切っています。

昨日の私の治療を書いたブログ 

「見えない治療と見えている治療」

http://eedental.jp/ee_diary/2014/12/post-1081.html

「これはOKだせないわ」

http://eedental.jp/ee_diary/2014/12/post-1082.html  

  

 

  

 

すみません、

限られた初診の時間内にはここまでは説明はできないので文章にさせてもらいましたm(_ _)m

 

 

 

術前と術後の歯の違いって見せてもらったことありますか!?

EEdental kak.jpg

全顎治療の一例

 

『EEデンタルが自費診療専門な理由』

 

  

*ここまで書いてしまうと、同業の先生方にお叱りを受けるかもしれませんが、今の私の考えです。

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これは「OK」出せないわ

レジン治療・ゴールド治療(インレー、アンレー)、フロスが引っ掛からないように治療するのは非常に大変です。

 

今日患者さんの口の中にゴールドを仮合わせで入れてみると

 go(1).jpg

なんか、探針が引っかかるねぇ・・・ヾ( ̄◇ ̄)

  

模型で適合確認

g.jpg

治療用の顕微鏡で11倍で拡大して見ると、0.1mm浮いています。

 

 

ゴールド修復、やり直しですノ゚(ノД`゚)

 

顕微鏡で注意深く行う治療は自分の「×」もすぐに分かります。 

 

 

 

次回こそはフィットのいいゴールド修復を!┗(`O´)┛ホホッ

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見えない治療と見えている治療

我々歯科医師が治療する際にエラーが出やすい場所があります。

 

患者さんの口の中は当然見える方向が一方向で

入り口方向からしか治療出来ませんので多くは死角となる場所にエラーが発生しやくすなります。

 

特には上の奥歯などははっきり見えない為に治療が難しいです。

(私自身裸眼で治療する気にはなりません(p・Д・;))

  

 

例えば第2大臼歯(一番奥歯)のレジン充填

EEdental maikuro (4).jpg

 

これを顕微鏡で拡大して見てみると、

EEdental maikuro (5).jpg

緑色の線が本来の歯の輪郭で、レジンを大きく詰め過ぎて歯茎の上に乗ってしまっていますw(゜ロ゜)

 この状態が長く続くと歯肉炎や歯周病になり歯茎が腫れたり、歯茎から変な味がすることもあります。

 

 

  

また、更に奥歯の親知らずの銀歯のケース

EEdental maikuro (1).jpg

技工士の腕がよくかなりいい金属のフィットなのですが・・・

 

銀歯を外すと、

EEdental maikuro (2).jpg

虫歯の取り残し・・・w(゜ロ゜)

 

これは全て見えなていないから起こってしまっているエラーなのです。

わざと大きく詰めたり、わざと虫歯を取り残すようなことは歯科医師であれば行いません。

 

見えないのでこれでOKだと判断されたのだと思います。。。

  

 

ただ、せっかく治療してもこれでは・・・( ̄。 ̄;)

 

 

顕微鏡治療は、歯の中の根の先まで見えないから意味がないという先生もおられますが、

実際の臨床では多くの場合、奥歯でさえ見えていないのです。。。

(45歳過ぎれば多くの先生が老眼になり更に見えにくくなりますしね・・・( ・3・;))

  

 

残念ながら、これが21世に入った今も虫歯の取り残しというのは存在してしまいます。。。 ヾ(・_・;)チ..チョット‥

 

 

ですから奥歯などは時間をかけて拡大視野で丁寧に治療を行う必要があるのです。

EEdental maikuro (3).jpg

  

『見えないままの治療』 と『見えている治療』

私は後で結果が大きく違ってくると感じています。

ただし、今の私の臨床の結果が出るのは10年後、20年後になります。

 

 

希望的観測で30年持つといいんですが・・・(ノ>▽<。)

 

 

先日上げた、似たような治療動画を 

 【虫歯の取り残しが出やすい奥歯の治療】

 

顕微鏡治療は1本の歯をサーチライトで真上から照らして拡大して見る

ことができますので小さな問題も確認することができます。

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