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EEデンタル こだわり: 2018年8月アーカイブ

歯を残すこと、その後に難しい色合わせ

お騒がせしました、無事昨日退院できました。

今日から通常診療に戻ります。 

 

先々週終わったケースになるのですが、

C色の歯の色の患者さん

2018 EEdental SA1 (2).jpg

前歯に1本上手なセラミックが入っているのですが・・・

 

違和感の原因は根尖病変のようです。

2018 EEdental SA1 (1).jpg

根尖病変がある歯にセラミックが入っていると、

その歯は【外科の対象歯】という基準もありますが、

私はこの基準大反対!

 

高価な被せ物を外さず行う外科処置(歯根端切除)の

成功率は50%と言われおり、この外科処置が失敗すれば抜歯となります。

 

いくらでも作り変えの効く1cm程度の小さな人工物の為の治療方針で抜歯になっていては・・・

 

非常に上手なセラミックでしたが、

患者さんにまずはきちんと根管治療を行い歯の保存を行いましょうと話をし

根管治療後、他の歯のレジン治療をやり直しました。

2018 EEdental SA1 (0).jpg

根管治療した歯の仮歯はレジンのステイニング剤でちゃちゃっと色付けしました。

 

基本的に私は、A系の色以外の患者さんには最初に「たぶん色合わせれないよ」とお話します。

今回たまたま綺麗に詰めれちゃいましたが、超マグレです。 

 

*最近よくやる前歯の小技に「ホワイトステイン」があります。 

今回の場合、オレンジ系の色も混じっていたので「オークル」もステイン材料で使用してみました。

 

  

審美は置いておいて、私の主は「歯を残すこと」ですから、

根管治療後

2018 EEdental SA1 (3).jpg

骨が出来てきているのを確認して、

セラミッククラウン!

2018 EEdental SA1 (4).jpg

患者さんも「うゎ、自然な感じ!」と喜んでくれました!

 

偶然が重なり綺麗に治療できた1ケースです。

患者さんに喜んでもらえてよかったです(・ε・)ノ

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銀歯の中の巨大な虫歯! 歯髄保存(神経の保護)

違和感が出てきたという銀歯を外してみると・・・

 

中には虫歯が大きく広がっていました。

 

神経が透けて見える状態でしたが、今回は神経の保存処置を行い仮歯まで入れました。 

  

3カ月程度症状が出ないか経過をみて、最終的な被せ物を行います。

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メタルインレー治療後に起こりやすい虫歯

中等度の虫歯の治療 

色々な方法があります。

・メタルインレー(銀合金・金合金) 

・セラミックインレー

・レジン

 それぞれにメリット・デメリットが存在し

どのメリットを重視するか、どのデメリットが気になるか?

で治療法を選択する訳なのですが、

 

実はこれら3つの方法すべてに精通している先生というのは非常に少なく

どの治療法で治すかとなった際にには、歯科医師の得意な方法を勧められることなります。

 

先日もあまり削らず、白く治したいという患者さんがかかった歯科医院でゴールドインレーを勧められたそうで、ネットで調べ「レジン治療」で治せないかと来院されました。

 

歯科医院選択の難しい所で、ある程度歯科に知識がありかかる歯科医院が何か得意かしらなければ、希望の治療はできない現状があります。

 

私は、3つの中では「レジン」が最も優れた方法であると感じています。

1、削る量が少ない

2、3つの中では確実な防湿接着ができる

3、経年変化が歯に近い

4、問題が起こった際リペアがしやすい

などから私が詰めれそうなケースにはレジンをお勧めしています。

 

また、

保険の銀歯より金の方がかみ合わせに馴染む

など聞いたことはありませんか!?

 

実は【保険の銀インレー】でも【自費の金インレー】でも

圧倒的に歯より硬い為、起こる経年変化はほぼ同じです。

*最初の適合は理論上、金の方に軍配があがりますが、材料の前に歯科医師の腕の方がよっぽど適合に関しては大きな因子です。

  

金属修復で治療を行うと

機能咬頭の金属の横の歯が負け、かけてしまいそこから虫歯が侵蝕。。。

上顎:口蓋咬頭

下顎:頬側咬頭

に多く見られます。(これ大学で教えておいた方が・・・)

 

因みにレジンで最初から治療を行えば、機能咬頭付近を削ることはありません。

金属、セラミック系の修復はレジンに比べ便宜的にかなり健康な部分を削る必要があります。

*かなり理想的なことを書いています。 

 

ケース動画 

特にこのような穴は1mm以下程度ですから、検診などでは殆ど見逃されてしまい

虫歯が大きく侵蝕してから気づく場合が殆どで・・・

神経を取るなど後手後手の治療になってしまいます。。。

 

一方レジンではこのような経年変化は起こらず、歯の表面からの2次虫歯が多いので比較的早い段階で気づき治療することが可能となります。

 

ですからこういった面からも私は「レジン治療」押しのスタンスを取っています。

ただ、どの方法を選択しても一生持つ訳ではありませんので、日ごろの歯磨きが非常に重要となります。 

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いやいや、凄いわ!

仮歯をはずしてセラミックを置いたところ

2018 EEdental MH1 (1).jpg

「おぉ~~!」 

*1週間もすれば歯肉がセラミックの形状に合い始めもっと調和すると思います。

 

実はこの歯のセラミックは、
2018 EEdental MH1 (2).jpg

*土台の状態

 

今回のケース土台ごと歯が取れてしまい、

根管治療+土台+仮歯 ⇒ セラミッククラウン

という流れで治療させてもらいました。

2018 EEdental MH1 .JPG

 
綺麗に修復することが出来ました!ヾ(・ε・ )

 

EEデンタル、土台の型を取り、後は口の中の写真を撮って色はすべて技工士任せ!

そこまでタイトな色合わせはしていませんが、写真だけでこの色を再現できるのは凄いと思いますね!(・。・;)

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歯科用顕微鏡3D動画 感想文

先日書いたブログの続き

http://eedental.jp/ee_diary/2018/07/ee-5.html 

2018 EEdental  (1).jpeg  

非常に興味深いツールで面白い経験をさせて頂きました。

白水さん、SONYさんありがとうございましたm(_ _ )m

 

 

感想としては、

・インパクトが大きく8割の患者さんは驚いていた

・2Dの治療動画を見たことのある人ほど3Dの感動が大きい

・眼鏡をかけている人は眼鏡をかけた状態で、3D眼鏡眼鏡をした方がいい

・立体的にどこの場所が悪かったか患者さんに説明しやすい

・ここから虫歯になっているとか

録画の方法として

・ターゲットの歯にピントを合わせ4~5秒静止させた方がいい

(動いていると3Dで少し分かりにくい)

・より立体的に見せるためには窩洞を上からではなく、少し斜めから撮影した方がいい

(フレームの中に歯頚部付近の歯肉を映すとより深さのある立体構造として見える)

・2Dに比べ3Dの方が治療の荒が分かりやすい、

・2台のカメラを取り付けることで、顕微鏡が重くなる。

(顕微鏡のネジを少し強めにしめる分、顕微鏡の動きが多少悪くなる⇒2日くらいで慣れました)

・現段階のリモコンが使いづらい(学習リモコンがあるとか)

 

基本的には通常通りの顕微鏡治療でした。

  

  

1週間使った感想としては、「これは、いいね!」です。

   

 

ただ、立ちはだかるのがコストの問題

保険治療ではどれだけ説明に時間を要しても、器材にお金をかけても患者さんから頂ける費用は「0円」です。

自費治療専門の歯科医院でも2Dから3Dに移行した所で頂ける費用を上げることはまず不可能です。

ざっくり今回のシステムの費用を聞いたところ、カメラ2台、録画・画像処理機器、モニターで 500万円

2018 EEdental  (2).jpeg

中でもモニターの200万がネック。。。

  

既に顕微鏡3D動画は医科には導入されつつあるそうですが、日本の歯科の場合

世界でも後進国並みに費用が安いので、この金額で開業医が導入できるか!?と言われればまず不可能かと思います。

 

 

私の患者さんへの説明用動画ツールは、

2018 VICTA (1).jpg 

約150万です。

 

500万から値段がどれほど安くなるのかが問題ですヾ(・ε・ )

  

 

また、

このシステムは大学の教育機関には非常に有用ではないかなと感じました。

私が学生の頃、教育実習で生徒4~5人で患者さんの周りから先生の治療を見るのですが、

口の中なんて見えませんし1m以上離れた所から歯を見ろなんて不可能、ただ見ているふりをしないと怒られる。。。

    

私が学生の20年近く前の当時は治療を写真でも見せてくれませんでしたし、見るのであれば3cm程度の小さなレントゲン

顕微鏡もなく動画でも見ることができませんでしたが、3D動画でリアルタイムに見ることができればより治療を理解しやすいのではないかなと思いました。

  

私は、「つまらねぇ~」と思いながら、あくびしながら見ているふりだけしていた学生でいたが、たぶん今の学生の何割かもこうでしょうね。

 

教育側の問題点は、

治療を見せる立場の先生は治療のミスや荒がダイレクトに生徒に分かってしまうのでやりにくいでしょうね(笑) 

2018 EEdental  (5).jpg 

 

 

最後に、

偶然ですが、1週間の期間中にSONYの録画装置の製造をしている方や、SONYと共同研究している患者さんがおられ世間の狭さを痛感!

 

色々内情を知っている患者さんには

「先生、これに莫大な投資するより新しいアイボ待合室で遊ばせておいた方が患者さん受けいいですよ」とアドバイスを頂き、

2018 sony1.jpg  

「あっ、アイボいいね!」(^▽^)

*性別も選べ、2年かけて大人になるそうです。

 

ということで、

 

3Dシステムより30万のEEデンタル犬「アイボ」を買おうか検討します!

 

 

以上、3D録画システムの感想でした。

2018 EEdental (3).jpeg.jpg 

 

そのうち、白水さんのブースで今回の治療動画が見れるかと思います。

患者さんの立場になって見てもらえると結構インパクトありますよ!♪(・∀・)
 

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