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20年悩まされている根尖病変から腫れと痛みで抗生剤点滴
- 2018年8月11日 19:46
- 歯内療法日記
抜歯率の高い側切歯(2番)
40代 女性患者さん
20年前に膿がでるとのことで根管治療を行う
2012年 疲れるとまた膿が出るとのことで同じ歯を3年間根管治療するも治らず
2017年 口腔外科で歯根端切除術
同年 12月 再び腫れ 切開&抗生剤の点滴
2018年 再び腫れ 切開
そんな中、なんとか残したいとのことで
スリーミックス(抗生剤混ぜ混ぜ療法)にトライ
するも治らず
EEデンタルへ
術前
ブッといメタルコア・・・(太い!)
外科処置後の部分からは膿と出血・・・
歯の裏側を見ると、
3Mixで根管治療をしたようですが、
個人的に思うのは、
置き薬で治るようなら世界の歯内療法の術式が変わりますよ。。。
ただ、これだけ太いメタルコアが入ってると先生も何んとか残してあげたいと思い行った治療かと思います。
外科処置も太いメタルコアが入っていた為行った手技かと思います。
きちんと接着操作を行えば、こんな太いコア入れなくても・・・
最初の診断で患者さんには
「残すのは難しいけどやるだけやってみる!?」
基本的に歯内療法専門医はどれだけ大きな土台が入っていてもだいたい取れます。
十分な治療時間を取り1回法で
メタルコア除去、洗浄、MTA根管充填、ファイバーコア、仮歯
治療時間:2時間
そして、今週3カ月予後でレントゲンを撮ると
「おぉ~、骨出来てきていますね!」
患者さんも治療後から痛みも腫れもなく快適とのこと
ただ・・・
前の外科処置を行い膿と血が出ていた場所が・・・
根尖が出てしまっています。。。
もう3カ月様子を見て治癒傾向があれば、
外科を行い出てしまった根の先を隠そうと方針を出しました。
(減張切開なんて何年ぶりに行うか)
根の治療は早い段階で歯内療法専門医にかかった方が歯を残せる確率が高くなります。
また外科をするのであれば、これも歯内療法専門医の外科的歯内療法の方が成功率が30~40%高い術式なので、歯を残したければ・・・
歯内療法専門医という歯を残す専門の先生がいることを知っておかれた方がいいですよ!
3年も根管治療なんて、専門医ではまずありえません・・・
同じ歯を半年治療している患者さんは次のアクションを考えた方がいいと思います。
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