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EEデンタル こだわり: 2019年8月アーカイブ

治療方針の差 と 選択肢の1つであるべき短縮歯列(SDA)

だいぶ前に櫻井先生に頼んで大野先生と飲み会&質問コーナー

http://eedental.jp/ee_diary/2019/07/post-1937.html 

IMG_7626.JPEG  

大野先生にもらった「治療ゴールとしての短縮歯列(SDA)」という文献

  

日々診療をしているとどうしても残せない歯に遭遇してしまいます。。。

個人的にはやはり大臼歯にトラブルの多さを感じます。

根管治療も大臼歯の再治療が多い:http://eedental.jp/ee_diary/2017/01/ee2016.html

 

また奥歯は前歯と違い

・神経管の数が多い 前歯1本 奥歯4本

・神経管の形状が前歯に比べ網目状で超複雑(奥歯の神経は全体の6割程度しか触れません)

・解剖学的に強いかみ合わせを受ける形で破折しやすい

・口の奥で見えないので手探り治療となり医原性の問題が起こりやすい(再治療は更に難しいので治りにくい)

・外科的な介入が位置的にも難しい

など 

やはり人の歯は奥歯から失っていく傾向はあります。

  

 

歯が残らなかった場合 教科書的に

1、部分入れ歯

2、ブリッジ

3、インプラント

などの選択肢が代表的です。

  

ただ、4番目の選択肢として「何もしない・入れない」

という選択肢があります。

  

私は第2大臼歯(一番奥の歯)が無くなった場合には患者さんに

4、「何もしない」を提示することがかなり多くなってきています。

 

 

口の中で大切なのは生活を不自由なく暮らせるか!?です。

歯の本数が大切な訳ではありません。

 

失った1本の歯を作る為に周りの健康な歯を大きく削り周りの歯の寿命を極端に短くしてしまうこともあります。

*歯を長持ちさせるポイントは治療の介入は必要最低限にすることだと私は思っております。 

70代、80代の患者さんをたまに治療させてもらいますが、

中間欠損で歯抜けの部分があって、周りの歯が傾斜していても問題なく生活され食べられております。

 

歯が無いことによりかみ合わせが崩れるなど言われますが、

多くの方は多少のかみ合わせの変化などは問題なく生活出来ていますし、体は許容できます。

*たまにかみ合わせの超センシティブな方がおられますが・・・(クラウン1本入れたら食べれなくなったとか)

  

 

ただ、この「何もしない」

という選択肢は逆にいうと【歯科医院の利益も何も出ない】となりますので、

商業的な点では歯科医院にマイナス面もあります。

・インプラント治療40万円、

・何もしない再診料のみ 

あなたが経営者ならどっち!?

  

医療とは患者利益と経済活動の2面性があるので、そういった面も知っておく必要はあるでしょう。

 

 

 

患者さん選択の重要性など、大野先生には色々勉強させて頂きました!

IMG_7625.JPEG

虫歯の取り扱いなど色々質問出来て有意義な2時間でした。

私が持っているオレンジの紙は大野先生に質問しようと事前にまとめた質問用紙 

 

虫歯をどこまで削ればいいのか!?(切削の基準は歯髄付近とマージン付近で多少かえる)

シールドレストレーションはありか!? (あり!)

虫歯の見つけ方(先生いわく咬翼法がいいとのこと)

 

などなど虫歯のことだけで1時間話していました(笑)

凄く臨床のヒントを頂きました!

  

 

その後、飲み足りない櫻井先生、チッコロ軍曹と2次会でまた盛り上がりました(笑) 

 

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久々の審美治療

今日から通常診療を行います。

 

さて、基本的にEEデンタル前歯の印象を大きく変える審美治療(セラミッククラウン)

は殆どやっていないのですが、

今回の患者さんは昔奥歯の治療をさせてもらった歯科医師の先生

  

「8月に結婚式もあるのでやってもらいたい」

 

ということで治療させてもらいました。

 

術前時

2019 EEdental Si (1).jpg

右上1を矯正で引き上げたとのこと

レントゲン

2019 EEdental Si (2).jpg

提出している歯に根尖病変があり、

矯正による歯根吸収が見られ、歯の動揺も見られます。

 

1回法で根管治療を行い、

犬歯は矯正治療で犬歯誘導を作ったことより

フルクラウンではなく、ベニア希望だったのでレジンでダイレクトベニア

2019 EEdental Si (4).JPG

*犬歯はなるべく削らない方がいいという考え  

**前歯のCRはホワイトステインを最表層直下(トランス層の下)に入れると本物感が出てきます。

 

前歯を仮歯に置き換えて、

2019 EEdental Si (3).jpg

患者さんは、仮歯のボリュームが以前の自分の歯に比べ気になる、

歯列のアーチが大きいとのこと。

  

  

本来の流れであれば、ここでもう1回セラミストに仮歯を作ってもらい様子をみるのですが、

それをやっていると結婚式まで間に合わない。。。

  

幸い過去の矯正治療時の模型があり、

この形に近づけてということでセラミストに4本連結の1発勝負でお願い!

(かなり手探りの4本連結なので、当然技工士は嫌がります(笑))

 

 

で、完成

 

2019 EEdental Si (6).jpg

元々の歯が、仮歯よりかなりスマートな歯であったので元の形に戻したような形態に変更しました。

 

  

レントゲン

2019 EEdental Si (9).JPG

根尖が#120番オーバーだったので根充剤にMTAを選択

 

今の考えでは、根の先からガッタパチャーは出してはダメ!

MTAは多少なら出しても問題がないと考えています。

 

治療後に先生も

「元の歯に戻った!」と喜ばれていたのでひとまず安心!

 

審美治療は手間と時間がかかります!

結婚式前に歯を綺麗にしたい方は最低でも3カ月前ぐらいに歯科医院に相談に行った方がいいですよ。

2019 EEdental Si (8).JPG

最近、あまりやらなくなった審美治療でした。 

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拡大視野で治療も変わる

アメリカ在住の30代の女性患者さん

「歯間ブラシを通すと出血する」

  

口の中を見ると、

2019 EEdental HM (3).jpg

矢印部分の歯ぐきが腫れている。。。

   

レントゲンを撮ると

2019 EEdental HM (1).jpg

虫歯、歯石、歯周病と色々問題が・・・

 

話を聞くと

1番奥の歯は3か月前に日本の歯科医師が「裸眼」で治療してくれた

奥から2本目はアメリカの歯科医師が「拡大鏡」で治療をしてくれた

   

レントゲンから読み取れるのは

一番奥歯かなり虫歯の取り残しがあり、インレー(銀)も合っていない

「えっ3か月前に治療したのにもう虫歯!?」と驚かれていましたが、違います前回の治療の虫歯の取り残しです。

裸眼では奥歯は暗くて見えない為、手探りとなり虫歯の取り残しというものは出てしまいます。

   

奥から2本目

歯ぐきの中から非常に上手なレジン充填がしてありますが、

マージン部分に歯石がありそこから詰めている為、今回の腫れの原因と思われる歯石が除去できない。。。

これも拡大鏡程度の倍率では分かりませんし、同軸照明(サーチライトのように照らす)でないと歯石か歯質か判断できません。

  

「えっ、3カ月おきに歯科医院に行っているのに歯石が残っている!?」

この部分の歯石は発見も難しいですし除去もかなり難易度が高いので取り残してしまうでしょう。

(これは仕方がない部分が大きい)

    

 

ここ最近多い、「歯科医院に3カ月おきに歯石を取りに行っているのに、虫歯が見つかる」という患者さん

はっきり言ってしまえば、3カ月おきに歯科医院に行っても良くはなりません。

*逆にいえば頻繁に歯科医院に行く人ほど歯は無くなります。

 

残念ながら「歯科医院で歯石取りをする ≠ 予防やメンテナンス」 にはなっていません。

(口の中の爽快感は出ますけどね) 

 

保険治療では基本全ての歯の歯石取りを行いますが、

歯石がついていない歯に金属チップを当てる方がよっぽど問題です。

歯を削ったり⇒知覚過敏、歯肉を傷つけたり・・・

*特に何の教育も受けていない歯科助手が行う歯石取りなどは大きな問題だと思います。 

 

メンテナンスやっていない私が思うメンテナンスというのは、

期間は年に1回程度(歯石が付きやすい人で半年に1回程度)

歯科医院に行き、視診 ⇒ 汚れの指摘 ⇒ 歯ブラシ指導 ⇒ 部分的に着いた歯石のみ除去(全部の歯に歯石が付く人はいません)

⇒ 虫歯の顕微鏡下でのチェック(細かいレントゲン)

 

患者さんに「えっ、そんなことされたことがない、保険治療では無理なの!?」

即答で「無理! フォーマット通りやらないと保険請求できしないし細かなレントゲンも毎回撮れないから無理だね」

(患者さんも薄々保険治療の限界が分かっていたみたい) 

 

本気で自分の歯を守ろうとすれば、まず『日々の歯ブラシ!』、

後は治療の『質』(虫歯の取り残しなく段差なく詰める)

 

先のレントゲンような虫歯を大きく取り残した治療を受けても良くはなっていませんし、

大きな虫歯のあるこの歯を管理してもあまり意味がない。。。

 

 

予防のO先生が、

「虫歯の予防とはきちんとした治療の上に成り立つものであり、いい加減な虫歯治療をしていては予防は成立しない」

とおっしゃられていたのが印象的でした。

 

 

さて、先のレントゲンの患者さん

 

全て顕微鏡下で詰め物外して、虫歯を取り、電気メスで歯ぐきを触り、歯石を取り、レジン充填のフルコンボ治療後

レントゲン 

2019 EEdental HM (2).jpg

一番奥歯はギリギリ神経の手前で神経の保存を行いました。

奥から2本目の歯の歯石も綺麗に取れ、段差なくレジン充填が確認できました。

(顕微鏡でないのは確認していますが、一応ダブルチェック)

   

 

こんな3流歯科医師でも見えるから、判断が出来それに対して治療が行える訳です。

見えている環境下での治療と手探りの治療、そこには差が出てしまうのは明明白白。 

  

 

帰りがけに患者さんが、

「今までの歯科医院の麻酔は泣くほど痛かったのに先生の麻酔は全く痛くなかった!」

とおっしゃられていましたが、

  

現在の麻酔は痛くなくて当たり前であり、痛い麻酔というのは20世紀までですね~~~( ̄ー ̄;)

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