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EEデンタル こだわり: 2024年7月アーカイブ
大きな虫歯治療と歯髄保存(直接覆髄)
- 2024年7月26日 09:00
- マニアックレジン | EEデンタル こだわり
患者さんは40代男性 10年ぶりの来院
どうやら、過去に治した後に歯科医院に行っていなかったみたいで
また虫歯で穴が開いてしまったみたい
レントゲンを撮ると
左上6には大きな穴(虫歯)
左上5は歯茎のなかに大き目の虫歯
この状態だと2本神経を取って、クラウンにするというのが一般的かも!?しれませんが。
ただ虫歯の大きさ、位置的に難易度は高い。。。
このケースも患者さんに事前に
左上6は神経治療 左上5は左上6を削ったスペースを使いレジン充填
と説明し2時間の治療時間をとりましたが、
実際行ったのは、2本とも直接覆髄+レジン充填
縁下から段差なく綺麗にレジンが立ち上げられました。
こういった顕微鏡を覗きっ放しで、細かい処置の連続で治療を仕上げますが、
1点、私がラクさせてもらっているのは、患者さんが私の治療スタイルをある程度理解してくれているので、
途中で、「〇〇さん、なんとなくこの歯神経残せそうなので今回は神経取らず残す治療していいですか!?」
とその場で聞いても「先生、もし神経残せれば私もその方がいいのでお願いします!」と説明をかなり簡素化できる点がありがたいです。
こちらのケースもそうなんですが、
神経保存は1回だけの賭け!途中でながなが説明しているのは、成功率にも影響してきますので、
あまり説明に対して理解に時間がかかってしまう方だとこのような途中で計画を替えるは難しい面があります。
今回のケースも術後患者さんに「持続痛が出てしまったら、後で神経を取るから言ってね!」
その場合レジンに3mm程度の小さな穴を開けて治療を行います。
セミナー次の日の3mmの穴からの根管治療 - EE DENTAL_Blog
今回のケースはやっている本人も2本とも神経残す処置になるとは思いませんでした( - ω - ;)ゞ
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根管治療後のクラウンの精度の問題
- 2024年7月23日 09:00
- 歯内療法日記 | EEデンタル こだわり
患者さんは40代女性
右上のクラウンの縁に段差があり、そこに穴・虫歯があります。
過去の根管治療はしっかり出来ているのですが、被せ物の精度が低い為か歯の中に細菌感染しているように思えます。
口腔内
白い被せ物がありますが、右上5の縁(マージン)は凸凹があります。
思うのですが、なぜ奥歯のクラウンのマージンを歯茎の奥までわざわざ入れるかが不思議
今回のケースも歯茎の中2mm以上まで削ってあり、そこは全然覆えていない(隙間がある)
「歯茎の中までなぜ削り込むのか!?」
メリットは1点 歯と人工物(被せ物)の継ぎ目を歯茎の中に入れ綺麗に見せる!
ただし、デメリットは
・歯茎の中まで削るので歯茎を傷める
・型取りが極端に難しくなり、被せ物の段差が生まれやすい
・接着剤でクラウンをくっ付けた後、セメントの取り残しが多い(のちに歯肉炎になります)
・再治療がしにくい、場合によっては骨を削って歯茎を下に下げる手術も必要
★患者さんも歯磨きがしにくい、臭いの元になることも
ホントに、審美的な面以外あまりメリットが見えない。。。
なのに見えない歯茎の下の部分まで白いクラウンを入れたがる!?
なぜ、メリットの少ない治療を第一選択にするのか!?
そもそも、正しい治療なのか!?
とりあえず、
自分は、クラウンの下の大きな穴を処理して根管治療を行いました。
骨と同じレベルまで削ってありました。
顕微鏡で治療している人間としては、裸眼で見えない部分は適当に削っちゃダメ!と思います。
こういうケースはこの後、歯肉、骨の手術を行います。
ただ、自分はやりません!(これもメリットに対するリスクが大きいので)
「歯肉弁根尖側移動術」をやらなくなって早10年 - EE DENTAL_Blog
歯肉ちょっと縁下で形成を行い。
セラミッククラウンを準備
口腔内
入れてすぐなので、後1週間もすればもう少し歯茎が馴染んできます。
自分は補綴(被せ物)の専門医ではありませんが、歯を長く持たせる観点からすると
削る位置というのは歯茎の際辺りに設定した方が再治療の際にも、ラクになるので自分の歯ならこちらを希望しますね。
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