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EEデンタル こだわり: 2024年9月アーカイブ

歯は消耗品、歳を取ると折れる理由

今年で50歳になる院長です。

歳を取るとどうしても体にガタが来てしまうのは万国共通(笑)

 

目が悪くなったな、しわが増えたな、白髪が増えたな。。。

 

ただ、一般の人が勘違いしているのが「歯」

実は歯も同じで生えたての頃のままではありません、どんどん疲労が貯まって行きます。

   

私は歯というのは消耗品だと思っています。

また歯には皮膚のような再生能力が無い為、時間の経過とともに悪くなる一方です。 

日本人が歯を失う原因の3番目「歯ぎしり・噛みしめ」 

   

きちんと歯磨きをしてきちんと治療を受けていても避けられないのが「歯の破折」

 

人間は日中起きている間は安静空隙と言って、上と下の歯は2mm程度話しており、

食事をしている時としゃべっている時に上と下の歯が当たりますが、1日20分程度しか当たっていませんが、

寝るとおもいっきり咬んだり、ギコギコ歯ぎしりをしたりで歯にはどんどん疲労が貯まります。 

 

またこの疲労はコップに水を1滴ずつ垂らすようなもので、徐々に起こる変化であり自分では認識できません。

  

事実8020財団の調査でも55歳~75歳にかけて歯がポキポキ折れているというのが報告されています。

逆に言えば、まだ歯に疲労の溜っていない20代においては歯の破折は非常に少ないです。

江戸時代のように人の寿命が40~50歳ぐらいであれば、この歯の疲労というのは気にしなくてもよかったと思いますが、医療と薬の発達で今や人は80歳以上まで寿命が延びてきています。 

人の寿命と同じように歯の寿命も同じように伸びてくれればいいのですが、今の所歯の寿命を延ばすような因子はありません。

 

今回の動画の患者さんも70代の女性患者さん

咬むと痛いという症状が出てきたため、削らせてもらうと神経がある歯にも関わらずクラックが認められました。 

*今回の動画は破折線の確認とレジンベースまで、この後大きく削ってクラウンを入れて行きます。 

 

追記:支台歯

IMG_6346.jpg

ここにゴールドクラウンを入れる予定です。

 

こちらの患者さんも奥歯の破折でした。

3年前から痛いと言っていた奥歯 - EE DENTAL_Blog

咬んだ時だけ痛む歯などは破折のことがありますが、このクラックは顕微鏡などで精査した方が分かりやすい場合もあります。 

 

だいたい、折れてくる歯には法則性がある気がしています。

神経を残すクラック治療と自分なりの破折診断法 - EE DENTAL_Blog

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根管治療に必修の縁下(歯茎下)からの隔壁

昨日からの動画の続きになります。 

金属アレルギー治療の為のメタルコア除去 - EE DENTAL_Blog

 

メタルコアを外すと、舌側縁下深い場所まで歯がなく患者さん(先生)に聞くと

どうやら過去に歯冠破折を起こし抜髄に至ったとのこと。

ですから歯が折れて無くなった部分を何かで補修する必要があります。

 

私の場合、電気メスとレジンで壁を作ることが殆どでこの操作をしておくと、

根幹治療中にも唾液&細菌の侵入をある程度防げます。

 

今回は隔壁メイン動画になります。

一応、レジンも専門なのでレジンを使った隔壁にもかなりこだわりがあります! 

その動画 

虫歯、セメント除去、電気メスで歯肉のトリミング、フロアブルを用いた隔壁(OA3)、ラバーダム、感染根管治療、根管充填、レジンコア

  

 

沖縄からわざわざ来て頂いていたので、2時間半もらい1回でレジンコアまで仕上げました!

レントゲン 

2024 EEdental MIE1.jpg 

患者さん的には2時間半 「長っ!」と思われると思いますが、

歯科医師の先生からすると「早っ!」となります(笑)

 

先日も左上4の根管治療を受けてもらった先生に「メチャクチャ早いですね!」と言われましたが、

個人的に、治療はミスなく必要な時に必要な道具をケチらずに使う というスタンスです。

  

はっきり言って、自費治療なので1,000円、2,000円程度の材料代は無視していいコストなので、

効率が悪くなった瞬間に新しい材料はバンバン使い時間を短縮します。(時間を買う)

*保険診療と自費診療の差はこういった所にも出ます。

  

 

この後、セラミッククラウンまで作成させて頂きました。

 

わざわざ、沖縄から通院お疲れさまでした(・∀・)ノ

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金属アレルギー治療の為のメタルコア除去

患者さんは沖縄から来院されたM先生

 

M先生は過去に全顎治療をさせてもらったのですが、

右下7のフルジルコニアクラウンが取れてしまい、その後金属アレルギーのような症状が手に出てきてしまったようで、メタルコアを外したいとのこと。

 

メタルコアを外して、根管治療を行いセラミッククラウンまで治療させてもらいました。

 

メタルコアを外すと、多少金属アレルギーの症状が落ち着いてきたとのこと

奥歯のメタルコアを外す際、この時が大きく自分の歯が無くなります。

先日書いたブログ:大きな根尖病変は治ったのだが歯が折れた... 再び保存治療! - EE DENTAL_Blog

*フェルールはなるべく残しましょう! 

 

自分も顕微鏡を使っていなかった時代だと、たぶんパーフォレーションさせていたかも・・・ 

奥歯の長いメタルポストは除去する際に歯の寿命を縮めてしまうリスクも大きので注意してください!

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