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歯内療法日記: 2010年4月アーカイブ

PASS File!?

新しいファイルがデンツプライから発売されていました。

カタログ

DSC01013.JPG非常にニッケル・チタン細いファイルです。 

 

#10でグライドパスを得てからこの細いファイルで根管形成するようなのですが、

DSC01024.jpg

 

でもこの後、通常のニッケルチタンファイルを使用する訳で。

#10⇒#15のグライドパスをラクにする程度では!?

 

確かに#10から#15に上げる時にレッジ、トランスポーテーションなどは形成しやすいので、非常に高いレベルで言えば必要なのか・・・

 

何となく感じたのが最近は太い根管形成より最近は細い根管形成の方にシフトしているような感じがしています。

*十分削ることは前提ですが^^;

  

でも細い根管って根管充填難しいんですよね・・・(★★)

 

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根管治療専門医 MTA根管充填が側枝に

 こんなケースが

 

術前:赤丸の部分が骨の無くなった部分 

MTA根管充填.jpg

豊橋名産ウズラの卵ぐらい骨が無くなってきてしまっています(><;)

 

術後3ヶ月で骨が多少出来てきているような・・・

3ヶ月で腫れ、フィステルが出来てきていないの、もうしばらく様子を診て6カ月予後のレントゲンで骨の状態を確認します。 

 

根の先端が大きく開いていたので根管充填はMTAを使用させてもらいました。

側枝(青矢印)まできちんと入りました。

 *側枝:根の先端に現れる神経の細い枝

cut.jpg

まだ10代の患者さんなので何とか外科処置なしで歯を残したいですね(^―^)

 

 

もう1ケース、

こちらは最近の症例 

MTA根管充填1.jpg

 

 術前:側枝が感染源になっているようです。

      ファイルも折れている・・・

術中:ファイル除去

術後:MTAでアピカルバリアテクニック

 

MTA根管充填4.jpg

こちらも原因らしき側枝に綺麗にMTAが入りました^^v

 

完全まぐれですが、両症例とも後は待つのみです(。-`ω-)

 

 

出来ることは全てしたつもりなので、結局はいつもの神頼みです(><;)

 

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AAE(アメリカ歯内療法学会) 内部吸収

 17日午後のセッションはこの日一番聞きたかった『内部吸収』のこと

いや、素晴らしい発表でした。

 

最近聞いた講演の中では最もインパクトを受けた内容でした。

 


演者のUnii Endal先生もベオネッタ(セガのゲーム)の主人公にそっくりで(笑)

DSC00929.jpg

 

ベオネッタ。。。

クリアーせずに放置したまま・・・

 

内部吸収のケース分け、それに対する治療アプローチ

内部吸収に分類があることすら知りませんでした(*´-ω-`)

 

 

内部吸収.jpg

 

左からⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度、Ⅳ度

各歯でアプローチは異なるらしいのですが、MTAの出現でかなり治療出来る適応症範囲も増え成績も上がったようです。

また演者の先生はホワイトタイプよりグレータイプのMTAが好きと言っておりました。

 

ここまで吸収してても治療出来るの!?(内部吸収によってパフォレーションを起こした状態)

というレベルのものを沢山見てきました。

 

で、そんな歯が20年近く持っているケースも。。。

 

 

不思議だ(; ̄д ̄)

 

 

内部吸収が大きくて歯に穴が開いていても専門的なアプローチで歯は残せるようです。

 

 

大体治療の仕方はイメージ出来ているので今度内部吸収の患者さんが来られたら、トライケースでも治してくれと言われれば喜んでトライさせて頂きます。

 

半年前ぐらいに来られた内部吸収の患者さんのケース

 

内部.jpg

 

講演であれだけ凄いケースを見せられ、講演が聞き終わると

残せるような気も。。。^^;

 

任侠映画見た後のような感じでしょうか┐( ̄ヘ ̄)┌

 

 

でも、やはり「内部吸収の原因」までは分っていないようです。

 

原因は「ミステリアス」だそうです。

ただ、ウォーキングブリーチが原因で起こるという報告はあるそうなのでウォーキングブリーチは避けられた方が良いかと・・( _ _ ).........

 

つい数年前まで保険適応できたけどねウォーキングブリーチ

 

 


 

後、収穫だったのが、

内部吸収がいきなり出来てしまい、1年で根の殆どが無くなるぐらいスピードが速いケースもあるそうで、2症例出ていましたが、自分の歯がああなると思うと・・・


こ、怖い!!


また外部吸収と内部吸収が重なり起ることも稀にあるそうです。

 


怖いな内部吸収(・ω・、)

 

 

 

最近、師匠も内部吸収のケースを治療をしたとのことなので、私の歯がもし・・・

 

 

その時はお願いしますm(_ _;)m

 

 

 

 

来週も続くかも。。。

 

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AAE(アメリカ歯内療法学会) 根管治療の全てのグライドパス

 15日

 

その後、

ジョン・ウエスト先生のグライドパスのセッション

 

グライドパス:一度細いファイルを根の先端まで通して、ニッケル・チタンファイルが使えるようにする下処理

2年前もバンクバーで同じような話を聞きましたが(笑)


しかし、 「巧い!!」m(_ _;)m

 

 

 

上手な先生の話を聞きに行っているので当たり前ですが(¬з¬)σ

 

講演内容はウエスト先生のグライドパスの仕方

ファイルの触り方、#10ちょっと特殊なベンディングの仕方^^;

 

*ベンディング:ファイルにプレカーブを付けること

歯の中の神経は一直線ではないので金属のヤスリに根管のカーブに合わせたカーブを道具に付けておくということです。

 

私はエンドベンダー使用していますが、これも非常に使いやすい!!

 

エンドベンダー.jpg 

 

サイブロンエンドから発売されています。

 

残念ながらこれも日本での発売は。。。

 

大分昔これ日本でも買えたんですが、売れないようで日本での取り扱いは数年前に終わったそうです(つд-。)

 

 

私は3つ持っていますが、スタッフにもう少し買い増しをお願いされました。(゚ω゚)(。_。)

 

私の持っているものは銀色なのですが、師匠のエンドベンダーはなぜか金色(別名:百式色)でした。

 

 

因みにこれを考案したのはブキャナン先生

http://eedental.jp/eeblog/2010/04/aae-.html

 

 

 

日本でも好きな先生が多いジョン・ウエスト先生

オフィスなどの動画が出てきましたが、現在使用されている顕微鏡(マイクロスコープ)

「グローバル」でした。


*グローバル:アメリカで最もユーザーが多い顕微鏡メーカー


日本は高い顕微鏡(1000万)が良いとされていますが、

なんてことない顕微鏡はあくまでも拡大ツールであり、そんなに値段にこだわる必要ないと思うんですよね。


グルーバルの顕微鏡200万ぐらい、1000万の顕微鏡持っているからと言ってジョン・ウエスト先生以上のことが出来るかと言えば・・・

 


 

不可能でしょうね(-_-)


 

道具にこだわる癖に変に冷静な私。。。^^;



 

 

そうそう、大切なスライド

グライドパス.jpg

 

ニッケルチタンはグライドパスが出来てから使用しましょう。

 

 

昔師匠に散々言われたな^^;

 

 

大まかな目安、

あなたのグライドパスファイルは!?

#10 32%

#15 39%

#20 23%

それ以上 6%

 

私も#15が抵抗なく根尖に入るようになってからニッケルチタンを使用しています。

#10でもいいと思いますがニッケルチタン折れやすいですから気を付けてください(゚□゚;)

 (↑経験者、#15にしてからここ2年近くファイル破折ゼロ、#10の時は。。。)

 

 

 

そう言えば「X-Gates」のCMもしていましたが、気になる方はデンツプライに資料をもらってください。

X.jpg

 

因みに私は持っていますが、根管口の形成とエンド三角の除去に非常に便利!!

 

 

 

 

 

 

では、また

 

 

 

 

 

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AAE(アメリカ歯内療法学会) ベンジョンソン!?

14日は

http://eedental.jp/eeblog/2010/04/aae-1.html

の後、

ベン・ジョンソン先生

 

ドーピングの。。。

 

 

古っ!!

 

*分る人は確実に30歳以上ですね(゚∇^*)

 

 

ベン・ジョンソン先生のセッションに(好きな先生なもので^^;)

『巧い!!』(☆○☆)

の一言


どうやったらあのような根管治療ができるのか・・・(;〇□〇)


 


ファイルの形状の話も出ていましたが、

ファイルも2世代目から3世代目でカッティングエッジの角度が緩やかになっているんですね。


全く気にしていなかった。。。(・_・)



しかし世界には知らないニッケル・チタンファイルが山のようにある。

また道具の話はいつかブログで。


1点、

日本で人気の『K3ファイル』、非常に折れにくいファイルですが、このファイルは剛性が非常に強く根の先端付近でトランスポーテーションが起こりやすいので注意です。


今回のセッションでもニッケル・チタンファイルではトランスポーテーション起っているので注意が必要と何回かセッションで異なる先生が言っておられました( ̄ロ ̄lll) 

 

出来るだけ根尖1/3の形体は気を付けられた方が・・・


フレキシブルなファイルを使用するか、LS-X(ライトスピードの新しいやつ)である程度回避は出来ると思います゚(。・c_,・。)ノ゙


 

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AAE(アメリカ歯内療法学会) 根管治療は1回法or複数回法?

これもAAEに来て聞きたかった  

「根管治療は1回法それとも複数回法?」

と言う最近非常に興味のあるセッションに参加。

 

最近耳にするのが、

「アメリカの1回法でも複数回法(2回以上)でも成功率に差が無かった」

という論文で1回法の傾向もあるのですが(確かこれを否定しているような論文もあったような・・・)、会場内の先生方(殆ど歯内療法専門医)はどうなんでしょう!?

 

これもボタンを押して会場内の先生方(アメリカの歯内療法専門医)の回答が出ます。

 


 

1、☆抜髄症状なし(抜髄は勝手に書いています、正確にはVital pulpです)

1回法  :95%

複数回法 : 5%


ただし、


2、☆抜髄症状あり

1回法  :83%

複数回法 :17%

 

会場内の傾向ですが、

(というか会場内がそうであればアメリカの傾向とも言えると思います)

基本抜髄(初めて神経を取る)で症状なしでであれば1回法で行うようです。


 

感染根管病変(膿の袋)などある場合には

(感染根管も勝手に書いています、正確にはNecrotic Pulpです)

1回法  :53%

複数回法 :47%


感染根管 病変あり症状あり排膿あり

1回法  :11%

複数回法 :89%


やはりまだアメリカでもケースを吟味しての1回法のようです。


 

勝手な推測ですが、西海岸の先生が1回法を好んでいるのはと^^;


 


 

またまた、食事の時に佐藤先生に

毎回、食事の際のネタが今日・昨日聞いたセッションのネタ(笑)

 

佐藤先生:「先生(私)、1回法で治療する!?」

私:     「いやぁ〜、怖くて出来ないですね」

         「病変なくて単根でガッタパチャーを入れ替える治療の時だけですね」

         「殆どしていないですね」

佐藤先生:「だよね」^^;



感染根管の1回法も「あり」だとは思いますが、

 

私が思う1回法の前提は、

「かなり専門的な知識、効率的な治療システム、駄目だった時の外科的歯内療法の優れた治療能力が必要かと思います」



少なくとも私はこの条件では無理です(。´-д-)


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AAE帰り

 18.19日 


05:00起きで帰ります(;´ρ`)

飛行機飛んでください(>人<)

http://eedental.jp/eeblog/2010/04/post-75.html

日付変更線の関係でアメリカを18日の朝出発、19日の夕方関空着。


12時間のフライトは疲れる。

次はマイルでビジネスクラスにグレードを・・・、上げて帰ってきたいです^^;



非常に面白かった2010年のAAEでした。


やっぱり歯内療法(根管治療)を勉強するには世界のエンドを牽引しているアメリカに行った方がいいですねε=ε=┏( >_<)┛

世界中から専門医が集まる学会だけはありますね。


アジアの先生も沢山おられました。


世界のトレンド、最新のトピックス(考え、材料)、日本では議論になっていない部分、日本ではあまり研究がされていない部分、中でも非常にモチベーションを上げられるのが根充後のレントゲン、世界でトップを張る先生の症例は神業としか言いようがないですねm(_ _;)m


と言っても、世界の超一流でも全ての根管を触れている訳ではありませんが、

(人間が削れる部分は神経部分の6割ぐらいだそうです)

今の最高水準の症例が見れてよかったです。


120%追いつけはしないですが、色々臨床を改めさせらるところがありました。



と言う2010年AAE(サンディエゴ)でした。

 

遊びゼロで海外にいくのはAAEだけですね・・・



いやぁ〜、早く帰って来週末は温泉行きたいですね。

最近、全然波乗りしていないな。。。(´Д`。)



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AAE(アメリカ歯内療法学会) GT-Xファイル

 17日


AAEの展示ブースで私が根の治療の道に進むきっかけになった本を書かれた小林先生を発見(・∀・)

(世界的に使用されている道具を開発した先生でもあります)

 

今年のAAEで小林先生は前日に洗浄に関しての機械のテーブルクリニックをしたみたいです。

(知らなかったので行っていないです^^; すみません)

 

以前聞いた小林先生の講演ではそう言った道具を開発していると聞いていたのでもしかしてもうすぐ商品化出来るのでしょうか( ゚∀゚)ノ゙


 

名刺を渡してしばらく話をさせてもらいましたが、

小林先生:「どうだ、日本より面白いだろ?」

私:「はい」

小林先生:「先生はAAE何回目?」

私:「3回目です」

小林先生「しかし、会費高くなったね」

私:「・・・」


よく考えると、

日本歯内療法学会1日15000円、アメリカ歯内療法学会4日間1190ドル:約12万(非会員)


「た、高いですね」^^;



この日は洗浄のセミナーに2セッションと他のセッションに参加、色々勉強になりました。

クエン酸でもスメア層が取れるとは、初耳でした( ´^ิ益^ิ`)

(私が知らないことが多いだけですが)



またいつか洗浄やその他のセミナーのことは書く予定です。。。  予定です。。。



昼休みホテルに帰って到着した荷物の確認

2年分ぐらいのファイルを

・「GT-X」112個 

(日本で発売していないのでまとめ買い)

・ニッケルチタンのMTAガンのチップ

(師匠に教えてもらいましたが、どこでこういった情報を手に入れるのか!? こちらも日本では売っていません。。。)

  DSC00935.jpg 

 

 1日5人ぐらいしか治療していないのにこの量を買ってしまった(゜э゜;)

 

 

まだまだ興味のあるものがあるのですが、ヘンリーシーンカタログ(メチャクチャ分厚い:4cmぐらい)も貰ってきたので後は通販(アメリカ)で買います。



この最新のニッケルチタン(GT-X)使えば巧くなるか、成功率が上がるか!?((( *゚д゚)φ


DSC00940.jpg

 

200%成功率は変わらないでしょうね!!  オイ>(゚Д゚⊂)

 


 

では、なぜ最新(4世代目のファイル)の物に飛びつくのか!?


1年半前から第4世代のニッケルチタン使用していますが、今日本で買える3世代目のファイルより『折れにくい!!』んですよ。

(注)、腕があれば別です。


少しぐらい押しても、同じ部分で回転させても、根管が90°近く曲がる根管、2根管が急に1根になる分岐点でも、これが折れないんですよ。


ファイルを折るとそれをまた取るのに非常に労力と時間がかかり、

患者さんにはリスクが付きまといますから、そう言ったリスクマネージメントと言うか・・・


私がラクしたいだけなんです(笑)



来月のファイル代の請求が。。。

60万ぐらい来そう。。。(><;)

 


 

その他、英語読めない癖に、スペインの先生の外科的歯内療法の分厚い本も雰囲気に飲まれて買ってしまいました(-∀-。)

DSC00713.jpg

 

 

本で思い出しましたが、Pass Way of The Pulp また版が新しくなりましたね。

最新の物が会場で130ドルで売っていました。

 

 

 

 

高橋先生はお買い上げしていましたが、私はあまり重い物持って帰りたくないのでネットで買います(* -ω-)


 


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AAE(アメリカ歯内療法学会) 3-D 外科的歯内療法

朝(8:30〜)からブキャナン先生のライブオペ

学会の一部屋(400人ぐらいの部屋、小さな体育館みたいな所)で3次元的なアプローチの外科的歯内療法+.(・∀・).+

 

DSC00648.jpg

 

 

DSC00627.jpg

 

インプラントの様なドリリングガイドを使用して、インプラントの際に骨を削る要領で根尖病変相当の骨を削除していくやりかたのようのですが。。。


 

こんな若造が言うのもなんですが|( 'ノω')

普通にやった方が早くてラクなのでは・・・!?


と言うのが私の感想です^^;

 


 

ただ300人ぐらいの先生の前で軽い講演をして手術を行うブキャナン先生、凄いです。


私ならビビりまくりの緊張しまくりで、まず、いつものようにするのは無理ですね(´Д`。)



アメリカ歯内療法学会。。。

学会会場内にチェアーから何から何まで、歯科治療道具一式揃えて手術までしてしまう辺りアメリカだなと(笑)

 

 

 

 


会場内の隅には・・・

DSC006301.jpg

 

何とCTまで(;゜○゜)



被曝に敏感な日本ならまずこの場所にCTは置かないでしょうね(笑)

 

  

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AAE(アメリカ歯内療法学会) 歯内専門医はこの歯を残す!?

この日は午前、材料の材料・道具の展示ブースに行き色々物色。


英語が分らないので色々親切に説明してもらってもチンプンカンプン(笑)

効率よく英語勉強したい。。。.((((*。_。)_

 

取りあえず日本で見ない道具が沢山あるので、カタログは山のようにもらってきました。

 (日本のデンタルショーではあまりパンフレット貰ってこない私が^^;)

またそのうち材料・道具のブログを書きます。

 

 

 

会場何の雰囲気も一種独特。

 

DSC00751.jpg

 

 

*2年前に比べインプラントブースが目立たない(゚Д゚≡゚Д゚)

*デンツプライ(会社)は今回のAAEに1000000ドル寄付していました。 

1億の寄付とは凄い(¬з¬)σ


DSC00458.jpg

 

 

午後からガットマン先生の講演を

(好きな先生のセッションばかり行っています^^)


この日のセッションもボタンでのアンケート形式


凄い病変が大きなもの、歯質が少なく抜歯適応かギリギリの症例などを提示され、どのような治療選択をするかディスカッション形式

 

流石、会場には専門医が多いので根管治療(根の治療)で解決するという先生が多かったです。

 


このブログ歯科医師の先生方も見られているそうなので、1つ同じ質問を


「先生ならこの6番の歯どうされますか!?」

 

DSC00610.JPG4根管、シルバーポイント根管充填、ファイル破折1本

(写真無許可なのでクレーム付いたら消します^^;)


選択肢

1、抜いてインプラント

2、抜いてブリッジ

3、抜いて放置

4、非外科で根管治療

5、外科的に再治療

6、その他


 


 

私は4を選択しました >L(´▽`L )

 

 

 

会場内は

1、抜いてインプラント  8%

2、抜いてブリッジ    3%

3、抜いて放置      0%

4、非外科で根管治療 73%

5、外科的に再治療   8%

6、その他          8%

 


会場内は根の治療を得意としている先生が多いのでこのような4番の回答が多くなりました(^―^)

 

 

日本ではどうなんでしょうか!?

4の選択肢を上げる先生は。。。 

 

 

根の治療が得意な先生ですね(o゚▽゚)o


ただ、治療費の背景も言っておかないとフェアーではないですね。

この歯アメリカで専門医の治療を受けたらたぶん被せ物入れるまでに1本で30〜35万円以上するでしょうね。

 

帰りに現地のコーディネーターの人としゃべっていたら、

奥歯で全て専門医にかかり根管治療から被せ物まですると4000ドル(40万)かかると言われていました(つд-。)



もし日本の保健診療で行う場合根管治療+土台+クラウンで8000円ぐらいでしょうか。

(この話をすると、コーディネーターの方非常に日本の保険治療を羨ましがっていました^^)


1の選択肢の抜いてインプラントでもこの歯は全くおかしくはないです。

むしろインプラントの方が成功率も高く、予知性が高いです^^;

 

 

 

 さて、読まれた先生はどの選択肢をえらびましたか!?

 

 私も根の治療を主としなければ、確実に1の抜いてインプラントを選んでいたと思います。

 

 

 

一般の方へ、

治療とは先生の得意分野にもより多少治療方針が異なることを知っておいてください。

 

根の問題は根の専門医にかかられた方が残せる見込みが少しあるということです。

 

 

 

 

ではまた明日(☆^ー^)ノ

   

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AAE(アメリカ歯内療法学会) 根尖は小さく!?・大きく開ける!?

 この日、一番楽しみにしていた、

「根の先端の拡大は大きくすべきか小さく処理すべきか」

 の話。

*AAEは同時に7部屋(大きな部屋は500人収容)ぐらいで同時進行で講義があり、自分で興味のあるセッションに参加できます。

ただし、有料のものもあります。


今回の会場の先生も演者の質問にボタンで参加できるというシステムが加わりました。

演者はブキャナン先生、セリナ先生(二人とも超有名人)



で、結論は全く出ず(*´-ω-`)

お互い好きなこと言っておしまい。

 

DSC00476.jpg

 

前日の夕食で佐藤先生

「たぶんDr.ブキャナンは小さくすべきと言うと思うし、Dr.セリナは大きくしろと言って終わりだと思うよ」



と言ってもらったのですが、その通りに(笑)

流石、佐藤先生昔からAAEに行かれているので全てを分っていたかのような流れに^^;



前日の夕食でも佐藤先生、奥村先生(師匠)、高橋先生と話していたのですが、

 

 DSC006201.jpg

 

根尖をどこまで拡大するかって、作業長(ワーキングレングス)を何処に設定するかでこの話って意味合い全く変わってくると思うのですよね。

分りにくいですね。

歯の解剖図

図1.jpg 

 

で、青丸の中の

根の先端のこの部分の話し

1根尖.jpg

 

黄色が根の先端は小さく削る派

青色が根の先端は大きく削る派

 

 と言っても1mm以内の設定場所のことなのですが、そこの1mmはある意味かなり大きな違いがあります。

大きく根尖削ると言っても日本のように30年以上前の考え方で、嚢胞治療(感染根管)の際にオーバーインストゥルメントでセメント・デンチンジャンクションまで大きく削りましょうではないですからね^^;

 

大きく削っても痛みは引きませんし、排膿はして来ないと思います。

むしろ根尖を破壊する方が痛みは出ると個人的には思います。

 

 

根の先端まで触るならそれは大きく削らない方がいいでしょうね^^;

 

因みに会場内のアンケート結果は小さく削る先生が圧倒的に多かったです。

 

私も西海岸側(シルダー派)のエンドの考えなので根尖は歯の先端まで掃除して、

その分根の先端は出来るだけ削らず小さく処理を行います(;-ω-)

 

専門でしているので根管充填は全て先端ぴったりの「フラッシュ」を狙いにいきます。

CI4.jpg 

 

 

この辺りは専門医の先生でも考え方が異なってきますね(* ゚,_っ゚)-,_っ-) 

 
結論は出ませんでしたが、セッションは面白かったです^^
 

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AAE(アメリカ歯内療法学会)へ、

この日は南港のホテルから出発

 

フロントでチェックアウトで15分並び⇒バスで関空まで移動して⇒飛行機のチェックインカウンター(エコノミー)で70分並び

 

2日で2回出国手続きを経験

搭乗手続きまで済ませると残り30分、

速攻で昼飯を食い(1500円のミルクーポン、1軒で1500円まで使えますが、アルコールは駄目とのこと。なんで!?)



飛行機は9時間

パソコン仕事をホテルして、寝て、本を読んで、ビール飲んで、寝て・・・

長い。(と言っても帰りは12時間^^;)





時差の関係で到着すると14時


時差ぼけのままAAEが開催されるコンベンションセンターへ、

 

DSC00453.jpg 

DSC00455.jpg

 

カウンターでネームプレートをもらい、ホテル付近を散歩(((((((っ´Ι`)

 

スーパーに水を買いに行ってみたら、面白いものを発見

DSC00955.jpg

 

これは、テンポラリー

詰め物が外れたりしたらこれで仮付けしたり、詰め物が取れた所に詰めておく仮の詰め物

 

 

*アメリカでは医療費が高いので、詰め物が取れたりしたらこれで詰め物をくっ付けたり

隙間に詰める仮の詰め物です。

 

これが1つ5ドル

1つ買ってみました(^―^)

 

使わないけど^^;




 


時差ボケを取るつもりでいたのですが、飛行機のせいで時差ぼけのまま明日からいきなりセッション・・・


セッション中寝ないようにせねば(;´ρ`)zzz。。。...

  

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意図的再植術

歯内療法動画

http://www.youtube.com/watch?v=_BZsSUzOL4Q

 

歯の中から治療する根管治療後、根の病気が治らない場合、一度抜いて病変を処理する『意図的再植術』の動画です。抜いた歯を元に戻す方法は最新の技術ではなく昔からある成功率の比較的高い方法です。 歯が残ればインプラント(40万)を行う必要もありません。

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