根管治療(根・神経の治療)
- 2011年9月23日 12:44
- 歯内療法日記
根管治療の成功率は色々なもので上げて行くのですが、私的に言わせてもらうと、
1、治療コンセプト・知識
2、経験・技術
3、道具(マイクロスコープ、ラバーダム、CT)
4、「勘」
5、「運」
だと思いますっています。
若造が生意気に!
と突っ込まれそうですが。。。
しかも、「勘」とか「運」って( 'ノω')
何が言いたいかと言うと、根管治療において道具というのは順番的に後の方になります。
先日違和感が取れないと来院された患者さん
マイクロスコープを使用した根管治療を受けられてのですが・・・
一向に違和感が収まらないということ(><;)
「?」
パフォレーション(歯の変な場所に穴が開いている)がある以外非常に綺麗な治療がしてあります。
『Hファイル』などを使われたのでしょうか!?
Hファイルはキリみたいな道具ですから、ネジっていけばどんどん直線的に根管形成してしまい、最後は歯に穴が・・・
でも、この部分のパフォレーションはそれほど大きな問題を起こしませんので、ここが原因ではないと推測。
で仮蓋を取り顕微鏡で覗いてみると、
赤丸の部分が。。。
怪しい!(¬з¬)σ
見た瞬間この部分の歯の色が白かったので、石灰化している部分で削る必要があるな!
と、
はい、もう1本出てきました( ̄∀ ̄)
1、治療コンセプト・知識
と
2、経験・技術
で治療をしました。
この4本目(MB2)の神経管は過去の文献でも多く存在することが分っています。
http://eedental.jp/eeblog/2011/02/ee.html
でも裸眼では殆ど見えないんです。
また顕微鏡で見ていても分らないものなんです(>Ц<)
ホント、根の治療って難しいんですよ!
'
探すにも多少のテクニックと言うか技術が必要になります。
今回のケースは発泡を頼りにMB2を探しました(超マニアックな方法)
でも4本目を探し終わった後、
「?」
まだ何か気になる!(´-ω-`;)ゞ
で、
はい、もうもう1本出てきました !
これは・・・
4、「勘」
で治療を行いました。
第一大臼歯の5本目の神経管は非常に稀です。
「?」
http://eedental.jp/eeblog/2011/01/post-230.html
今年2本目ですね(^―^)
今年はMM根と結構隠れた神経管見つけていますね!
(専門でしているので当たり前と言えば当たり前ですが・・・)
同じ顕微鏡・道具を使用していても専門性で差が多少出てしまいます。
また、5本神経管を治療出来ても治らないことがあります。
神経管を探し出す=100%治るにはならず・・・
根の治療って予知性も低く難しいんですよ。。。(。・Д・。)
ですから、マイクロやラバーダムもそうですが、
設備はあったに越したことありませんが、ある道具を使用すれば
飛躍的に成功率が上がるものはありませんので・・・
あまりホームページの
道具、設備に振り回されない方がいいですよ(;・∀・)
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