根管治療におけるファイル破折
- 2012年6月20日 20:08
- 歯内療法日記
はぁ〜、ファイル折ってしまいました。。。(T。T;)
左が新品のファイル
右が折れたファイル
ほぼ新品で第4世代の折れにくいGTXファイルを使用していたのですが、
その時は突然やってきました。。。il||li(つд-。)il||li
折れた瞬間手に伝わってくる嫌な軽さ
折れた瞬間出てくる脂汗。。。
どれだけ折れない配慮をしていても金属の針金なので折れてしまいます。
まず、レントゲンを撮ってみたのですが、
不幸中の幸い!?
ファイルは歯の中に留まってくれています。
でも、ここまで長く折れていると私の今の技術で除去するのはかなりリスキー(-д-;)
ファイルを除去するのは非常に難しく、リスクのある治療になります。
下手に取りに行ったが為に「すみません、この歯抜歯します」になることもあります。
EEデンタルでは各患者さんに滅菌した清潔なファイルを使用しており、ファイル自体が体に悪さをすることはまずありません。
先生によっては歯の中のファイルをまるで悪人のように悪く言う先生がおられますが・・・
では、その先生に私が聞きたいのは、
歯の中に入れる「メタルコア」はいいの!?
口の中の「銀歯」はいいの!?
歯の中で折れている金属が駄目なら当然、「メタルコア」も「銀歯」もなしの治療になりますよね!?(・ε・;)
今回のケースは患者さんにレントゲンを見せて、折れたこと、取る為のリスクの話をして、
この後徹底的に消毒して詰め物をすると説明をさせて頂きました。
ただ、ファイルと歯の間には顕微鏡で歯を拡大すると、微妙な隙間があるのでそこをどういう風に隙間を詰めるか!?(´・ω・`)
そこはこちらも専門(「専門が折るなよ」と突っ込まれそうですが)
ファイルと歯の隙間にかなり軟らかいタイプのガッタパチャーを流し込み
まるで跡形もないように治療を行いました(でも実施は折れているんですけど・・・)
ファイルが折れないような配慮は最大限します。
また折れた時に「取った方がその歯が長持ちするのか!?」
また「取らない方が歯にとっていいのか!?」
考えます。
これは今の私の技術に依存する部分も多々あります。(技術があれば取る為のリスクを少なくできます)
今回の歯は10年、20年問題の起きない根管になってくれるように祈ります
また20年後問題を起こした際に「あっ、たぶん簡単に除去できるよ!」と言える技術もそれまでに身に付けておかないと・・・
はぁ〜、ファイルを折ると1日がブルーだ。。。(lll-ω-)
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