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入り口から3つの道に分れる迷路のような神経(樋状根) 根管治療専門医
- 2012年9月13日 19:29
- 歯内療法日記
一番左側の神経の再治療を行いました。
銀歯と歯に隙間もある、のですが、実はこの歯「樋状根」と言って、
日本人の2〜3割ぐらいに出る、レアな歯で、通常のパターンAが通用しない治療が非常に難しい歯になります(;´∩`;)
*樋状根は色々な形体がある難しい神経管なのです。
一応教科書にも、このパターンがある見たいな図は載っていますが、
当てはまらない神経管の形も多々あります。
今回のレントゲンを見ても、ガッタパチャーの白い線も、途中で止まってしまっています。
非常に治療が難しかったのだと思います。
歯の中を治療していくと、
ん!?
入り口は「C」の字なんですが、
入り口「図」
中で3つの洞窟に分れてきました。
樋状根色々治療していますが、このパターンは初めてだな!
http://www.youtube.com/watch?v=WUfP_LoT-jU
http://www.youtube.com/watch?v=OzF-nOfpnvc
http://www.youtube.com/watch?v=eIbJfK7JNPY
で、チマチマやっていると、
「?」
もしかして、この神経管3つの洞窟に分れた後にまた1つに合流していないか!?((φ(・д・;)
(わざわざCTを取らなくてもアナログですが、消毒液の動きを見れば大体想像はできます)
で、それに合わせた根管充填を行ってみると
はい、ビンゴ!φ(・∀・ )
最後は1つの神経管にまとまっていました。
ですので、 『入り口C型で1つ、出口付近で3つ股に分れ、最後の出口は1つ』
8年顕微鏡治療やっていて初めてのケースでした。
奥歯の樋状根をきちんと治療しようとすると私は必ず顕微鏡を用います
http://eedental.jp/eeblog/2011/07/post-321.html
逆に言えば、顕微鏡があるので、その歯の状況が分り、その状況に合わせたアプローチが出来る訳です〆(・ω・ )
ただ、顕微鏡は拡大する道具です、顕微鏡があれば治療出来る訳ではありません。
先日、『顕微鏡+CBCT』の歯科医院で自費で根管治療を受けられたと言う患者さんの歯を見ると・・・
「・・・」(;´Д`)
と言う状態でした。
(「3流のお前が言えたことか!」と突っ込まれそうですが・・・)
まぁ、いいんですけど道具で専門性を判断するのは、あまりお勧めできませんねぇ・・・
ホント、根の治療をきちんとする歯科医院を受診したければ、
『根の治療だけを行っている歯科医院』を選んだ方がいいと思いますよ。
となると、EEデンタルもその基準から外れますが、
まぁ、患者さんが損をしなければ良しでしょう!(。・∀・)ノ゛
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