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ジルコニアベースのセラミッククラウン
- 2017年4月20日 09:08
- 歯内療法日記 | EEデンタル こだわり
『セラミッククラウン』
以前は【メタルボンド】という金属ベースの上にセラミックを焼き付けるという2層構造のものが主でしたが、
最近は金属を使用しない【オールセラミック】という被せ物が主流になっています(・∀・)∩
ただ、このオールセラミックは各メーカーから色々な種類が出てきており、
補綴マニアな先生でない限り全てを把握はできないでしょう。
EEデンタルでは【オールセラミック】の中でも比較的メジャーな
ジルコニアベースの上にセラミックを盛るというオールセラミッククラウンを扱っています。
が、これは取引のある技工所のお勧めのマテリアルであり、
個人的にはガンガン削って、多数歯に被せ物を入れるというスタンスではないのでそれほどセラミッククラウンにお熱にはなっていません。
むしろ、上手なセラミスト(技工士)に自分の仕事をしたら全て丸投げです。
80点アベレージの診療を目指すスタイルだと、セラミッククラウンの出来は半分以上はセラミストが握っています。
*審美の一流処の症例は、歯科医師の繊細な仕事が非常に重要になります。
そんな80点アベレージの診療をしているEEデンタルにわざわざ遠方から・・・
外傷で治した歯を綺麗に治したいとのこと
右上1はラミネートがしてありますが、神経を取った歯が裏にあるので変色した歯の影響でグレー(暗い色)に見えます。
また左上2は前装冠でマージン(縁)のメタルが見えています。
レントゲン診査の結果
セラミッククラウンの前にこれは一度根管治療した方がよさそう・・・
ということで根管治療を行い数カ月待ち問題ないのを確認して、
セラミッククラウンSet
セラミスト(技工士)またマニアックに合わせてくれましたねぇ~(p・Д・;)
今回の患者さん下の歯と上の歯(セラミックの歯)に隙間が殆ど無かったので、
歯の裏側はジルコニアで制作をさせてもらい、
1.5mmの厚みでも割れないように配慮しています。
表面は審美重視
裏面は機能重視
聞いた話中には被せ物の裏側までセラミックで色合わせしてくれという患者さんがいるようですが・・・
まず無理です(・з・)ノ
色出しするにはある一定の厚みが必要で、それを確保するには土台をかなり薄く・小さく削る必要があり、それをやってしまうと被せ物が外れやすくなったりしてしまいます。
残念ながら裏側の審美性というのは確保できないのが今の歯科治療だと私は思います。
(探せば出来る先生もいるかもしれません)
今回の患者さんも周りの歯の厚みが薄く、
結構土台を薄くなるまで削り被せ物の厚みを確保しています。
技工模型
Set後のレントゲン
遠方からの患者さんでしたが、満足して帰ってもらえました。
今年に入って何故か審美要求の高い患者さんが来られますが、
EEデンタル全くセラミック押ししていません。
極端に高いレベルを求められる方はセラミッククラウン1本16万以上の歯科医院を受診した方がいいですからね。
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