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マニアックレジン: 2024年4月アーカイブ
親知らずの治療は大変!
- 2024年4月17日 09:00
- マニアックレジン
患者さんは50代女性
かかりつけの先生に親知らずに虫歯があると指摘を受ける。
(症状などは一切ない)
基本的に私はあまり親知らずの治療をしません。
理由は無理して治療しても磨きにくい場所に生えている為また虫歯にしてしまうから・・・
ですから私は親知らずに関しては、「次に問題出たら抜いてね!」と説明しています。
今回のケース、
レントゲン
歯と歯の間にかなり大きな虫歯があります。レントゲン的には縁下(歯茎の下)にまで虫歯が進行していそう・・・
今回の患者さんは、右上8(親知らず)がきちんと右下7と咬んでおり右下6が欠損の為
この歯を抜くと極端に咬みづらくなると推測し話し合って親知らずの保存治療を行うことにしました。
症状はないことより患者さんに
「とりあえず神経残す方向で1回目治療してその後症状出たら後で歯の神経を取ります」と説明
メタルアンレーが入っておりの金属の面積が大きく当初はゴールドアンレーと説明していましたが、
いざ治療を行うと、メタルで歯を作るよりレジンの方がいいなと判断しレジン充填を行いました。
縁下からフリーでレジンで立ち上げ、マージンを縁上にしてからマトリックスを入れカウントゥアーを作る。
小柄な女性の親知らずということもありなかなか道具が入らず難しかったです。
術後
3分の2はレジン(左側全部)
なんとか綺麗に治療出来て良かったです(^。^)
頑張って奥まで磨いてくださいね!
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健診の位置づけと虫歯の発見
- 2024年4月10日 09:00
- マニアックレジン
健診に行っていたのに虫歯があったというケース
実は、虫歯って患者さんが思っているほど簡単には見つけれません。
検診に行っていたのに・・・
患者さんによく言う例えは
「ドラム缶に泥水が入っています」
「泥が沈殿した後の上澄みを見えない所で、そぉ~とすくった水だけ見たら」
「綺麗な水」
「ドラム缶の底から水をすくってくれば泥水と分かります」
これと同じでどこまで深く診査したか!?
歯科で言えば、
虫歯がない前提でうわべだけ見たのか!?
レントゲンを細かく撮って、顕微鏡で1本ずつ拡大して観察して場合によっては特殊な検査機器を用いて検査をしたのか!?
つまり【虫歯を探しに行く検査をしたのか!?】
で、当然虫歯の発見率は異なります。
今回の動画は歯科医師の先生(久しぶりに動画作りました)
沖縄から久しぶりの来院だったので、顕微鏡で口全体をチェックすると
「あれ、虫歯じゃないか!?」
レントゲンを撮ってみるも
はっきり虫歯の所見はなし。
ただ、経験上これは様子をみていては神経を取ることになると判断し
患者さんに説明後介入すると、大きな虫歯が出てきました。
術後の動画説明の際に患者さんの先生に「こんなに小さく処理してくれたんですね!」
と言われましたが、さすが歯科医師の先生
治療の難易度を分かってくれるのでやりがいがあります(笑)
こういった奥歯の虫歯を3ヵ月に1回検診していても、かなり虫歯を見つけるのが得意な先生でないと痛みが出てから、「虫歯がありますね!」というケースになりかねません。
歯科でよくある検診に行っていたのに大きな虫歯が見つかる件に関しては
ある面保険診療では仕方がない部分があると思います。
歯が無くなる原因と歯の長期安定因子 - EE DENTAL_Blog
個人的な意見では、3ヵ月おきの裸眼での検診より2~3年に1回虫歯を本気で探す検査を受けた方が虫歯発見にとってはいい気がします。(超私見)
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