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歯内療法日記: 2013年3月アーカイブ
来たぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜! 2つの遠心頬側根(DB2) 根管治療専門
- 2013年3月16日 12:46
- 歯内療法日記
以前、奥歯には遠心頬側第2根管があると講演できいたのですが、
http://eedental.jp/eeblog/2012/05/post-526.html
これまで一度も見たことありませんでしたヾ(;´Д` )
しかし今日、一番奥歯を治療していると、
「こ、これは!」
「DB2!?」
DB2とか、MBとか、DBとか、Pとか一般の方からすると暗号ですよね
その他にも、ここの歯で言うとまだまだ暗号ありますよ、MB2とかMB3とかねヾ(・_・;)
奥歯などの大きな歯は1本の歯でも神経管が複数でてきますので、
歯の中の住所的なものです。
町
D:ディスタル-遠心側
M:メジアル-近心側
番地
B:バッカル-頬側
P:パラタル-口蓋側
例えば、
DB:遠心頬側 (遠心町頬側番地)
MB:近心頬側 (近心町頬側番地)
ですので、歯医者間で「MB根」と言われれば、あの部分の神経ね!と直に分る訳です( ・∀・)ノ
今回のこのDB2 感染根管処置で石灰化(神経管が細くなる)しており
神経管の上部のみしか開けることができませんでした(⌒_⌒;
ここの部分の神経の治療は前の先生もノーマークで、全く手つかずの状態でした、
これは顕微鏡でよく歯を観察していてたまたま見つけれたものでした。
(最初、0.1mm以下のヒント様の所見しかありませんでしたので、裸眼で発見することはまず無理だと思います。。。)
拡大するからこそ見える、分るものもあります!
非常に個人的な意見で申し訳ないのですが、
この歯は、
「抜髄時に出会いたかった歯」
ですね! (ノω`)ノ
それともう1つ御報告を
以前5月のIFEAで「第2大臼歯の複雑な根管形態」のテーブルクリニックをさせてもらう予定だったんですが・・・
30分のスライド全部英語でないと駄目ということで、テーブルクリニック無くなりました。。。
また機会があればどっかで同じネタで発表させてもらいますm(_ _;)m
(今回の歯も上顎第2大臼歯だったので、発表のネタにはなりますね!)
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続 MM根(Middle Mesial) MD根(Middle Distal )を調べてみると 根管治療専門医
- 2013年3月 6日 08:55
- 歯内療法日記
吉岡先生の症例検討会用に、MM根とMD根について調べてみました。
(吉岡先生にどっさり文献教えてもらったので! 英語だけど。。。)
ある先生から
『MM根とMD根ってあるの!?』
と聞かれましたが、そうなんですよね!
顕微鏡を使用しないとまず探すのは無理ですね・・・
顕微鏡あっても難しいのが実情ですけどね(p・Д・;)
またこの部分は1本の根から3本神経管が出てくるので、
(例えると、1本の丸太に大きな穴を3つ開けるイメージです)
積極的に削ると歯の強度もかなり落ちそうなので、抜髄時に削った方がいいのか、必要最低限の洗浄に留めるのがいいのか個人的には悩む所です=( ̄。 ̄;)
これはMB2、MB3についても同じ考えがあります。
ただ、過去に2度ほどMM根が感染源になり腫れてきた歯を治療したことがあるので、治療しておいた方がいいかなと今は思います。
(私コロコロ考え方変わるので)
MM根はイスムスを強引に削っているだけとも解釈できるのですが、
調べていると、MM根の半分ないぐらいが独立した根管との報告もあります。
この隠れた神経管は複根は遠心根より近心根の方が出現率が高いようです。
MM根1〜15%
MD根0.2〜3%
ふと思ったたのが、これってイスムスの出現率に相関がないか!?(; ̄Д ̄)
と言うことでイスムスも調べてみたのですが、
近心根(MM根側)83% 遠心根(MD根側)36% となんとなく相関がありそうな雰囲気ですヾ(°∇° )
ですので、治療できないより治療した方がベターかな!?と思います。
見えなくてできない、知らなくて⇒治療しない
と
見えていて、理解した考えの元⇒積極的な治療をしない
では意味合いが違ってくると私は思っていますヾ(・_・;)
一番最新のEEデンタルの統計
発見率はMM根9.4%
MD根1%
でした。
って、発表内容の7割をブログにしてみました(笑)
かなり早口で話して8分の発表でしたので、あいつ何話しているんだ状態だったかも(´-ω-`;)ゞ
後、臼傍歯の癒合ケースの2年予後のスライドも出しましたが、それは次回にでもブログにします。
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アメリカから送られて来たもの
- 2013年3月 5日 19:14
- 歯内療法日記
海外から怪しい箱が届いた。
?
ボルテックスブルーなら先日買った分だが・・・?
もしかして、先日注文したエガちゃんピンのDVD!?
マグカップも密かに欲しい!
届いた箱を恐る恐る開けてみると
「PROTAPER NEXT」 が入っていた。
(ニッケルチタンファイルです)
?
あっ、PROTAPER が m-wireになった訳ね!(・∀・)
プロテーパーは元々3世代目のニッケルチタンだったのですが、
材質が新生代のものになりPROTAPER NEXTとして発売されたようです。
プロテーパーは世界一ユーザーの多い非常に優れたファイルです。
非常に使いやすく私も大好きなファイルです。(師匠が開発者のラドル先生と仲がいいのでその流れで・・・)
個人的には、GTXよりはこっちの方がいいかな。(GTXってラジアルランドで折れない分削れない・・・)
と言うかデンツプライ、色々ニッケル・チタンファイル出し過ぎ!ヾ(*д*)ノ゛
知っているだけでも6種類ニッケルチタンファイル出ているよ(。-`ω-)
因みに、 送ってきてくれたのはSmailUSでした。
また暇な時に抜去歯で遊んでみますm(_ _)m
3世代のプロテーパーに比べ感覚的に何が変わったのかな!?
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道具じゃないのよ、歯内療法(根管治療)は
- 2013年3月 3日 23:48
- 歯内療法日記
今日の会は医科歯科大学であったのですが、
私はMM根絡みで、6Canals(1本の歯に神経管が6本)の症例報告をさせて頂きました。
今回、1番の目当ては井澤先生の「Spirits of Endodontics(Endodontist)」でした。
非常に考えさせられる面白い内容でした。
日本初の歯内療法のみで開業、歯科用顕微鏡の第一人者の先生なのですが、
耳が痛かった部分もありますが、そこは改善すべき部分として受け止めます~~ヾ(´ω`●)
やはり歯医者は謙虚に自分に知らない、足りない部分があることを認識しながら臨床に当たるべきだと
私も、人を治すのは「腕」と、「言葉・言葉選び」と「心」だと最近思い始めました。
井澤先生のスライドの中でも触れられていましたが、
別に否定する訳ではありませんが、昨今の顕微鏡歯科ブーム
Spangberg 2000 (歯科雑誌編集者)は、
「歯内療法の知識の進歩にもかかわらず、歯内療法は過去50年大した変化はない」
「過去10年ほどの間に開発された技術補助用具(Ni-Ti マイクロ)や新しいテクニックの どれもが、40年前に知られたような歯内療法の結果を優位に改善していない」
ほぼ同じ、むしろ2%多い・・・
ですから、道具にこだわるのなら、まずラバーダムや、隔壁、仮封など極々ベーシックな部分から見直した方が絶対結果には繋がる と私は思っています(超私見)
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