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歯内療法日記: 2016年6月アーカイブ

根管治療でファイルを折ってしまったケースのその後

2016EEdental SM4 (1).jpg

「根管治療に付きもののファイル破折」

http://eedental.jp/ee_diary/2016/05/post-1383.html

 

ようやくセラミッククラウンを入れることができましたヽ(・ω・ヽ)

2016EEdental SM4 (2).jpg

私がファイルを折ってしまいましたが、治ってくれてよかったです!

 

 

 

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そろそろセラミックブリッジでも作り始めますか!

根管治療では治らず抜歯しかないと言われ転院してきた患者さん

の術後7カ月

2016 EEdental IM3.jpg

これだけ骨出来れば安心、安心!

 

次回からセラミックブリッジの下準備に入りますヽ( ̄▽ ̄)ノ

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違和感のある歯は治療不可能!?

患者さんは左上に違和感を絶えず抱え

疲れると歯茎が腫れ、指で押さえると血と膿が出てくる

とのこと

  

近医で再治療を受けるも土台が長くて、全て治療出来なかったとのこと

レントゲンを撮ってみると

2016 EEdental NK(1).jpg

前の先生が取れなかった金属の芯が入っています。

(*前の先生は勇気ある判断をしたと思います)

  

これだけ長い金属の芯が入っているとまず取れません。

 

  

と言うか、歯質が多く残る抜髄でここまで長いポスト(芯)を入れる治療って今時。。。!?

 

 

初回の抜髄(神経を取る処置)など健康な歯が多く残っていれば

わざわざポストを入れる必要はないというメタ解析(信頼できる論文)

が出ているのに・・・

(4つの壁のうち2つの壁が残っていればポスト不要) 

 

またこのメタル製のポストはレジン系のポストより歯根破折を起こしやすいとの報告もあり

  

接着がある程度確立してきた21世紀に50年前の規格の治療!?

(保険治療ではポストを作るように推奨している節はあります) 

 

ここまで長いポストを入れられると

再治療不可能

歯が折れやすくなる

など歯の保存にとってよくはありません。

 

 

とはいえ、何とかしないと。。。

 

そこは専門医、こういった深い部分にあるメタルポストも

マニアック過ぎるバーで

DSC03500.jpg

チマチマ少しずつ慎重に削って行き根管治療すること3か月

2016 EEdental NK.jpg

レントゲンでもいい感じに骨が出来てきており、

不快症状も一切消え、腫れもでていないとのこと

 

歯を長く持たせる治療って、ホント最初の治療が非常に重要です。

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根管治療は誰に治してもらうか?これ重要

患者さんは、どこの歯科医院でも治療といえば一律で同じ質の治療をしていると思われがちです(・д・;)

 

確かに保険治療はどこの歯科医院でも同じ費用で治療が受けれるというものです。

 

ただ、現実

どこの定食屋さんの「から揚げ定食」も同じ味、盛り付け、値段でしょうか?

  

私の好きな吉野家の「牛丼」

チェーン店でマニュアルがあり味の統一を厳しくしていない限り

同じクオリティーを維持するのは難しいのが現実です(・ω・)ノ

 

歯科開業医のような個人商店の場合、同じ治療(メニュー)でも品質はバラバラです。

(保険治療で同じなのは「治療費」だけです) 

 

また歯科は単科のような形ですが、

実は医科と同様に現代は細分化しています。

http://www.eedental.jp/treatment.html 

 

 

私は歯の長持ちさを専門としており、

中等度の虫歯~神経治療のやり直しが守備範囲です。

 

   

実は、こんなこともありました((′З`)ノ

2016 EEdental ST (2).jpg

セラミッククラウンが入っている歯から膿がでるとのことで来院

   

初診後来院なく他院で治されたようなのですが・・・

 

数年後再び来院

再根管治療して再びセラミックを入れた歯がまた痛む

2016 EEdental ST (3).jpg

病変は更に大きくなり、ご丁寧に大きな金属の芯(×2)まで・・・

 

根の治療はできて3回です。(治療の度に健康な部分の歯まで失います)

 

既に2回の治療を行っているので、次が最後の治療となり

「やっぱり専門医の先生にお願いしたい」

とのこと

 

で、私が根管治療すること数年後

2016 EEdental ST (4).jpg 

現在、問題なく使えているそうです。

*根分岐部の骨の吸収が多少気になりますが、根管治療自体は上手く行きました。

 

 

たまたま上手く治ったとしか思えませんが、

実は歯科にも専門性があることは知っておかれた方がいいですよ(・з・)ノ

2016 EEdental ST (1).jpg

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根の側面の根尖病変(感染根管治療)

根の側面あたりに病変があると

zu1.jpg

ヒビが入って根が折れていることもあります。

  

ただ、レントゲンではヒビの判断はできないので、

患者さんには疑いが多少あると説明して

患者さんに治療する・しないを決めてもらっています

( ̄  ̄ )ノ

 

 

 

今回の残せれる可能性があれば専門医にお願いしたいと

治療スタート!

2016 EEdental TR.jpg

根の側面に病変がありましたが、

2年2か月後の来院時には綺麗に治ってくれていました(σ・з・)σ 

治療期間:2カ月

治療回数:2回

 

 

根管治療は

「薬の交換(貼薬)」で薬を何度も入れ替えるより

1回の治療時間を長めにして1~2回でキチンと清掃

してやった方が治る確率が高くなると思います。

 

最近のエンド治療回数は平均2回ですね。

歯内療法専門医でも「口が開きづらい人」は根管治療が大変なんです

久しぶりにエンド症例でも

   

奥歯にセラミックアンレーを入れてからどこの歯か分からないが右上に違和感が絶えずあるという患者さん

2016 EEdental SM3 (1).jpg

非常に適合の良いセラミックアンレーが入っています。

 

レントゲンを撮ってみると

2016 EEdental SM3 (2).jpg

白い部分がセラミックで赤い場所が神経

*非常に神経の近い場所まで人工物が詰めてあります。

  

神経付近まで削ると10本に1本ぐらい痛み・違和感が出て神経が弱ってしまい死んでしまうことがあります。

 

このような歯は電気歯髄診断という検査をすると、

健康な歯に比べ神経の反応が弱くなっています

 

電気歯髄診断をしてみると、

疑わしい歯の隣、上顎6の健康な歯は電気数値1

に比べ

疑わしい歯は電気数値8と神経が弱り電気に反応しにくい状態に。。。(p・Д・;)

 

ここまでなっていると、違和感の原因はこの歯と判断して『根管治療』にすることに

http://www.eedental.jp/endo.html 

 

 

ただ女性の小さな患者さんだったので、

大きな問題が1つ

2016 EEdental SM3 (3).jpg

開口量が。。。

 

口が開きずらい人の奥歯の根管治療は器具が入りにくく治療難度が高くなってしまいます(。-`ω-)ンー

 

患者さんにも協力してもらいセラミックの上から穴を開け根管治療

2016 EEdental SM3 (4).jpg

白い部分が治療中の仮蓋

 

 

この治療の為に特殊な道具を2つ購入して

 

 

何とか治療を行いました。

2016 EEdental SM3 (6).jpg 

 3.5mmの穴から綺麗に根管治療が行えました。

 ・適合の良いセラミッククラウンだったのでその後3.5mmの穴をレジンで埋めて補綴完了!

 

ポイント(私見)

違和感はすぐに無くなる違和感としばらく残る違和感があります。

 

今回の場合はしばらく残る違和感だと判断して半年近く経過をみることにします。

 

  

 

2016 EEdental SM3 (5).jpg

*レントゲンフィルムに傷が入っており根尖が見にくいです。。。

根管治療のおけるラバーダムのメリットは

ラバーをすると治療がしやすくなることです

 

この開口量の小さな女性患者さんは非常に有用なツールだと思います(*`・з・)ノ

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