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歯内療法専門医でも「口が開きづらい人」は根管治療が大変なんです
- 2016年6月15日 09:03
- 歯内療法日記
久しぶりにエンド症例でも
奥歯にセラミックアンレーを入れてからどこの歯か分からないが右上に違和感が絶えずあるという患者さん
非常に適合の良いセラミックアンレーが入っています。
レントゲンを撮ってみると
白い部分がセラミックで赤い場所が神経
*非常に神経の近い場所まで人工物が詰めてあります。
神経付近まで削ると10本に1本ぐらい痛み・違和感が出て神経が弱ってしまい死んでしまうことがあります。
このような歯は電気歯髄診断という検査をすると、
健康な歯に比べ神経の反応が弱くなっています。
電気歯髄診断をしてみると、
疑わしい歯の隣、上顎6の健康な歯は電気数値1
に比べ
疑わしい歯は電気数値8と神経が弱り電気に反応しにくい状態に。。。(p・Д・;)
ここまでなっていると、違和感の原因はこの歯と判断して『根管治療』にすることに
http://www.eedental.jp/endo.html
ただ女性の小さな患者さんだったので、
大きな問題が1つ
開口量が。。。
口が開きずらい人の奥歯の根管治療は器具が入りにくく治療難度が高くなってしまいます(。-`ω-)ンー
患者さんにも協力してもらいセラミックの上から穴を開け根管治療
白い部分が治療中の仮蓋
この治療の為に特殊な道具を2つ購入して
何とか治療を行いました。
3.5mmの穴から綺麗に根管治療が行えました。
・適合の良いセラミッククラウンだったのでその後3.5mmの穴をレジンで埋めて補綴完了!
ポイント(私見)
違和感はすぐに無くなる違和感としばらく残る違和感があります。
今回の場合はしばらく残る違和感だと判断して半年近く経過をみることにします。
*レントゲンフィルムに傷が入っており根尖が見にくいです。。。
根管治療のおけるラバーダムのメリットは
ラバーをすると治療がしやすくなることです。
この開口量の小さな女性患者さんは非常に有用なツールだと思います(*`・з・)ノ
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