意外と多い下顎の2根管
- 2011年6月11日 19:26
- 歯内療法日記
一応スライドにしようかなと思っているネタを『一席』m(_ _)m
前歯・小臼歯の 下の歯の神経管は1本と考えられがちですが、
意外と2本目が多く存在します。
(ホント意外に多くあります)
また、この2本目の処置が出来ていなかった為に『病変』が出来てしまっているモノも存在します(´ω`。)
例えば、
①切歯、②犬歯、③第一小臼歯 全て2根管です。
*赤丸の部分が病変(膿の袋)
この複根データーを調べてみると、
愛知学院の実習帳で、
下顎 切歯: 中切歯:11% 側切歯34%
犬歯: 稀に2根管
小臼歯:15%(第一小臼歯に多発)
*2根管は中切歯より圧平度が強い側切歯に多く出るようです。
*中心結節は第二小臼歯に多くでます。
これ↓
尊敬する小林先生の本で、
下顎 切歯:30.6%
犬歯:13.5%
小臼歯:11%
となっています。
習う分には暗記すればいいのですが、治療になると非常に見つけずらく治療が難しいのが下の歯の複根管(2根管目)です。
ではこれらを見つけるには何が有効なのか!?
・レントゲン(正放線・偏心投影)
・マイクロスコープ
・CT
の順で必要になるかと私は思います。
(バリバリ私見ですからね、また個人的には複根でCT撮ったことはないです^^;)
製作中の『CTってよく分る! ・・・時がある』も講演スライドにします!
では歯の中はどんな風に見えるのか!?
動画
レントゲン症例
30%ぐらいで見られる:前歯の複根
10%ぐらいで見られる:犬歯の複根
+パフォレーションリペア(MTA)
15%ぐらいで見られる:小臼歯の副根管
ただし、小臼歯関しての枝分かれは近遠心に分れている場合と頬舌側に分れている場合の2パターンがあります。
近遠心に分岐:27.0%
頬舌側に分岐:67.5%
と頬舌側に分岐するパターンが多いとの報告もありますので、このケースは正面からのレントゲンの他、もう1枚近心投影すると、
右下のように角度を変えて撮ってみると2本の神経管が見えます。
と言うスライドを作ろうかなと思っています!
未だにスライド枚数ゼロですけど(TωT)
- 購読
- Powerd By