最後の根管治療
- 2014年5月15日 09:07
- 歯内療法日記
歯の神経を取る根管治療は、1回目の治療が非常に重要でその治療によって
長く使える歯になる、近い将来で抜歯になるが決まってきます(・ω・ノ)ノ
患者さんの殆どの方はこういう事実をしらないままに治療を受けられていますが、
知っている方は、神経の治療になる可能性があると分かれば根の治療の得意な専門医にかかるようになってきています(`・∀・)ノ
また1度目の神経の治療がうまく行かないと、細菌感染が起こってしまい、腫れたり、歯茎から膿がでてきたりします。。。
患者さんに知っておいてもらいたいもう1つのポイントは、こうなってしまった感染根管は後、治療出来て1~2回ということです(p・Д・;)
AAE(アメリカ歯内療法学会)の会場でも根管治療は出来て3回で打ち止め次は抜歯になると多くの専門医の先生が感じられています。
またケースによっては2回目の根管治療で治療の打ち止めとなり、3回目の根管治療は出来なくて抜歯になる歯もあります。
成功率で見れば、
根の治療は1回目より2回目、2回目より3回目と治療の度に成功率が下がります。
患者さんからしたら、全て同じ条件の歯で治療しているように思われますが、同じ条件で治療をしている訳ではないのですヽ(´Д`ヽ)
つまり1回目の治療が失敗に終わった場合、もうその歯は崖っぷちの所まできていると考えられた方がいいのですヾ(・_・;)チョット‥
今回の患者さんは過去に根管治療を2度受けられ治らず、検診の際に大きな膿の袋があると指摘され来院された方でした。
術前、綺麗なセラミックが入っていたのですが、大きな病変がありその影響で歯の吸収も起こってしまっていました。
個人的にはこういったケースは成功率がなお低くなる気がしていますが、治療をして1年経過した所でレントゲンを撮ってみると綺麗に治っているのが確認できます(`・∀・)ノ
根の治療は、非常に奥の深い分野の治療で、自分の歯を長く残すことができるか?の治療になります。
根の治療の歯科医院選びは、
先生の知識量(科学的な考え方)、技術(最後は歯科医師の腕です)
歯科医院の設備・道具 ラバーダム、マイクロスコープ、隔壁(レジン)、CT
でしょうか。
まぁ、手っ取り早いのは根の治療だけを専門に行っている先生の歯科医院(と言っても大都市にしかありませんが・・・(ーДー;))
に行ってもらった方が上手な先生に巡り合える確率は高くなりますよ。
注意:根の治療後他院で被せ物など作ってもらう必要があります。
- 購読
- Powerd By