Home> Archives > 2015年7月アーカイブ

2015年7月アーカイブ

持論 『医療は最後は結果』

先日同じ日に、こんなことを言われました。

 

Aさんのケース

私:「1年前のレントゲン所見では骨が治ってきていたようにみえましたが、

  今日のレントゲンを診ると根管治療がうまくいってないように見えるので、再処置が必要になります」

  :「外科処置を行い治療してみますか?」

Aさん:「えっ、またお金がかかるのですか?」

    :「ちょっと考えさせてもらってもいいですか?」

*一応、術前時には配布資料・承諾書には、治療の成功率は7割程度で、治らない場合には外科処置が必要と書いています。

 

 

Bさんのケース

私:「根管治療後半年のレントゲン所見では根管治療がうまくいっているように見えます」

Bさん:「先生ホントにありがとうございます」

   :「あんなに痛みで悩んで、なんでもっと早く先生に出会っていなかっただろうといつも思います」

   :「今回、本当の歯科治療というものに触れた感じがします」

 

 

と、いう2人の患者さんがおられました。

(午前中の出来事です)

  

 

自分では同じだけの情熱で治す為に治療をしたつもりです。

大きく違うのは結果です。

 

 

どんな名医が行っても医療は100%の成功にはなりません。

 

  

   

世界的には根管治療の成功率は70~80%と言われていますが、

最近のCBCT診断ではこれより成功率は低いともいわれています。

 

  

理論上70~80%の成功率では、

10人感染根管治療を行えば2~3人の人はうまく行かないことになります。

 

 

歯科医院を選ぶ基準は色々あります、

・説明が丁寧

・先生、スタッフの感じがいい

・設備がいい

・衛生的である

・痛くない

・綺麗である

などありますが、

 

 

結局、最後は結果が出ないとどんな歯科医院でも評価は「ゼロ」に近くなることも。。。

特に私のような自費専門の歯科医院は結果を求めての受診になりますから、その辺りのことも十分わきまえています。

 

 

プロセス、フィロソフィー、努力などは結果があって、はじめて患者さんに評価される部分なのかもしれません。

 

   

1人でも多くの患者さんが成功になるように努力をしますが、勉強すればするだけ医療の難しさ・不確実性を痛感します(>。<)

  

 

残りの歯科人生も精進あるのみです。

 

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

1年半前のレジン充填

患者さんは右上に違和感があると来院

カルテを見ると1年半前にかなり大きな虫歯を治療した為

そこが歯髄炎を起こしたかな?と推測

2015 EEdentaltan.jpg

 

「あれ、どこ治したっけか!?」

 

 

カルテを見直す(笑)

 

「ああ、第2小臼歯だわ」

 

 

私が詰めているタイプのレジンはレントゲンを撮ると

2015 EEdental tan (3).jpg

こんな感じで白く映りますので、神経との位置関係、2次カリエスの診断が可能です。

(全部が全部ではありませんが、診断向上の為に材料を選択している面もあります)

 

 

で結局違和感の原因は1本手前の第一小臼歯から少し大き目の虫歯が見つかりレジン充填を行いましたヽ(・д・ )

 

 

レジンはメーカーを選べばこんな風に見えますので、銀歯に比べると問題の発見がしやすいことがあります。

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

ヤバシ!

完全にスライド作り過ぎました。。。(167枚 動画20本)

 2015 Endo.jpg

色々「話した方がいいだろう」的なことを詰め込みすぎました。

 

 

 

週末に一度通し練習でスライド流してみたら・・・

dodo.jpg 

 

5時間以上話していました(ーωー;;)

 

 

作ったスライドから1時間以上分削ります。

(そもそも動画が40分以上あるのが問題なので、ショートバージョンに編集!)

   

 

 

タイムリミット 後4日

bagi.jpg

 

講演後の17:30~の懇親会で第2部やりますか!?(笑)

 

 

 

嘘です、17:30に終われるように調整しますε=( ・д ・ )

毎回お馴染超早口講演になります!(確実に)

 

追記:EEデンタルで使わなくなった道具を質問をして頂いた先着10名様に

DSC02077.jpg

ボルテックス #15  ×6

GTハンドファイル

GP除去用 ダイヤモンドチップ ×3

いづれも使い古しで、抜去歯の練習用に使ってみてください。

言わばお試し用です。

  

 

 

あ~、スライド直すのメンドクサイなぁ~~~

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

歯科医師の考え方も色々

8月のスライド・動画作りでバタバタの院長です。

 

 

先日面白い記事を発見

http://oshiete.goo.ne.jp/qa/8893741.html 

 

治療とは歯科医師によって色々な方針、見解がありますので1つの意見だとは思いますが、

 

個人的に気になった部分に

 

>セラミックの被せ物にするためにはご自身の歯が出来るだけ残っている方が精度の高いものが入れれる可能性が高いということです。

  

ん~、これ全然意味が分かりません。

この先生は神経を取ってファイバーコアにした歯に関しては精度の高い被せ物は不可能ということでしょうか!? 

 

レジンでツギハギのような治療をしても私は問題なく被せ物を作ることは可能だと思っています。

 

>どうしてもプラスチック材料での治療回数が増えますと、治療の度にわずかですがご自分の歯も削ることになります。

 

いやいや、レジンのわずかな切削より、1回被せ物にした方が健康な部分滅茶苦茶歯を削るでしょ!?

(健康な前歯をセラミックにしようとすると健康な歯の約6割を削るというデーターもあります)

 

>その後にセラミックの被せ物をしますとツギハギだらけの歯に被せる形になりますから土台の歯の強度としてやや不安が残ります。

 

そんなことはないと思いますし、この理論でであれば神経を取った失活歯なんて・・・

私は、歯の強度は神経のある歯なのか神経のない歯なのかで大きな差がでると思います。

  

 

>セラミックであればほとんど着色の心配はなく、しっかりと管理して頂ければ一生使っていただけるものになります。

一生!?(p・Д・;)

そんな修復物ないでしょ?(´-ω-`;)ゞ

因みにセラミッククラウンくっ付けているセメントもレジンですけど?

 

  

私は人工物はかなりうまく行って15~20年だと私は説明しています。

私からすると自費のセラミッククラウンを入れると一生老化しないと言っているようなものです。

 

人の体の経時的変化と人工物の経時的変化は色々な面で違います。

どこまで極めても「義歯」なんですから義足・義手と同じ類です。

 

身の回りの毎日使う電化製品で一生持つ・使える物・ってイメージできますか!?(; ̄Д ̄)

  

口の中は80度近いお茶も飲めば0度以下のアイスも食べます。

つまり赤道から北極を毎日何度も行き来しているのですから、かなり過酷な環境です。

 

そんな過酷の環境下で物性が変わらない(劣化しない)ものなんてない! と考えるのが普通だとおもうのですが・・・ヽ( ̄△ ̄ゞ)  

  

 

最後の返信に、

「ネットでは差が出る等書いてありますが、保険適応外のプラスチックもあまり変わらないのですね...。
言われてみたら、その様な気がしてきました。」

 

あらら

 

自費専門で開業してもうじき10年ですが、正直「保険とか自費とか」のくくりはもうどうでもいいです。

 

保険材料と自費材料というくくりがあるのも日本だけのかなり特殊な区分けです。 

むしろ、国に登録されているかいないかの材料で2つの考えが存在する医療に疑問を感じます

(まぁ、ルールといえばルールなんですが┐( ̄ヘ ̄)┌)

 

  

  

患者さんは素人ですからネットの先生の言ったことは全て正しいと思えてしまうのも仕方がありませんが、

少なくともネットで気になる治療法があれば、直接その歯科医院を受診して話を聞いて頂いた方がいいと思います( ̄ω ̄;)

 

 

 

と言っても・・・

 

新規患者さんへのお知らせ

http://eedental.jp/ee_diary/2015/07/post-1219.html 

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

感染根管治療講演まで後10日

4時間講演の日が迫ってきました。

 

診療後のスライド作りで結構バタバタしています。

DSC02036.jpg 

道具の写真をパシャパシャ撮って・・・

 

 

現在スライド枚数170枚

(ホントは既に210枚作りましたが間引きました)

 

簡単にプログラムを

前半

1、1990年代 歯内療法に革命

2、根管治療のコンセプト 成功へのファーストステップ

3、感染根管治療が難しい、治らない三大因子

 a、細菌性因子

 b、解剖学的因子

 c、医学的因子

後半

 1、診断(破折・痛み)

 2、浸潤麻酔

 3、クラウン・コア除去

 4、カリエス除去・隔壁

 5、ラバーダム

 6、GP除去、根管口の探索

 7、穿通 EMR

 8、拡大

 9、洗浄

 10、貼薬

 11、根管充填

 12、コア

 *リゲージ

で構成しています。

 

現在動画20本(時間にして50分以上)

残りの時間で後半の動画を充実させたいと思います。

 

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

矯正治療により神経が死んでしまうリスク

患者さんと話していると、

矯正治療とは歯が綺麗に並ぶイメージだけであまりリスクというものを気にしていません。

 

特に成人の矯正は子供に比べリスクがありますヾ( ̄o ̄;)

 

例えば、矯正をすることによって、

1、歯茎が下がる

2、歯根が短くなる

3、歯を抜く矯正⇒ほうれい線が深くなる

 歯を抜かない矯正⇒顔の下のボリュームが出る(鳥貌に)

4、歯の中の神経が死んでしまう

5、外部吸収(歯茎付近の歯が溶けてくる)

 

などがあります。

 

 

多くの患者さんは矯正後問題を知ってから、後悔するパターンが殆どです。

  

理想的な医療を行う為にはリスクもそれなりにあり、リスクのない医療というのは存在しませんΣ(´Д`;)

 

 

矯正治療後、神経が死んでしまい神経を取ったが違和感が治まらないという患者さん

今月1年予後で来て頂きました。

2015 EEdental t2 (1).jpg

違和感もすっかり治まり、綺麗に病変が治ってきてくれています。

 

歯の色の方も

術前

2015 EEdental t2 (2).jpg

ホワイトニング1年後

2015 EEdental t2 (3).jpg

今の所、茶褐色の変色は出てきていません。

 

 

成人の矯正、こういうこともあると知っておいてくださいね!ヾ( ̄o ̄ )

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

前歯がかける、どう治す?

2015 EEdental sa2 (1).jpg

前歯がかけてしまった患者さん

 

どう治す?

 

このようにかけてしまうと被せ物で治すこともありますが、

デメリットとしてエナメル質を全て失い、歯を大きく削ることになってしまいます。

 

ただ、このぐらいのカケであれば、プラスチックで修復させることも十分可能です。

 

レジンで修復を行うと、こんな感じ

術直後

2015 EEdental sa2 (2).jpg

治療時間45分

 

同じ歯を見ても先生によって治し方は色々あります、

個人的にはあまり大きく削らない方法から試された方がいいと思います!ヽ(・ε・ )

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

奇跡的に保存できた1ケース

膿が出たりレントゲン上で骨が溶けてしまったやり直しの治療を『感染根管治療』 といいますが、

治療費が安過ぎる日本の保険治療場合、成功率は低い(おおよそ50%以下)と推測できます(´ ω `)

(きちんとした治療を行おうとすると赤字にってしまうのが根管治療です。。。) 

  

上手な歯内療法専門医の先生でだいたい70~80%ぐらいといわれます!(・∀・)

  

 

統計とは全体の数でみるもので、難しいケース、簡単なケースを含めてですから

中にはこれよく残せたね!というケースも含まれています。

  

 

個人的も、術前時にこれは難易度高いなぁ~と思う歯はよくあり、

(専門でやっているとそういう歯の遭遇率は必然と高くなります)

そういう特には患者さんには残る見込みが少ないこと、

またそんな歯に限って問題が多いのでオプションの治療が必要になることをお話します。

 

 

ただ、今の私の感想は、

根管治療はやってみないと残る・残らないは分からない

簡単そうに見えても予後が悪くなったり、また難しそうに見えても長く残ってくれる歯もあります。

  

  

そんな奇跡的な1例

2015 eedental  kar.jpg

 

仮歯で1年経過しましたが、順調に骨が出来てくれました!(^ω^ )/'''

 

残ってくれそうですから、セラミッククラウンを被せて行きます。

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

自費治療の質も色々

白い詰め物というのは材料的に

1、セラミックを使う方法

2、レジンを使う方法

の2つに分かれます。

 

また2のレジンに関しては、

私が毎回しているように直接口の中で形を作り固めてしまう直接法と、

型取りをして、技工士が作ってくれたものを接着剤でくっ付ける間接法

の2つがあります。

  

個人的にはレジンの場合直接法の方が審美性・適合・接着などで優れていると感じています。

 

1例 間接法の一例  審美的には極々一般的なハイブリットインレー

2015 EEdental SU (1).jpg

患者さんからすれば、間接法、直接法があること自体知らずに治療を受けていると思いますが、

実は自費治療でも治療法は様々ですヽ( ゚ Д ゚ )ノ

  

 

上の詰め物のような、比較的安く治せるハイブリットインレーの歯

白い詰め物であればいいと思う患者さんであれば治療の選択肢の1つに持ってきていいと思います。

 

ただ、白い詰め物まる分かりですよね^^;

1つ付けくわえておくと、

見た目が少しわるいから予後が悪いにはなりません。(見た目は歯の詰め物の予後とは無関係です)

 

つまり高価な綺麗なセラミックでも長く持つかは先生の治療次第。

  

  

 

今回の写真のハイブリットインレー、良く見ると詰め物した歯がグレーに見えます。

2015 EEdental SU (1).jpg

*この診断法は白い詰め物のメリットでもあります。

(黒い机の上に白い紙を置くようなイメージで下地が透けて見えます)

   

こういった歯の色の時は詰め物の下に虫歯が疑われます(ーωー;)

  

経験上、この歯に関してはかなりの確率で虫歯があると感じました(笑)

 

 

そして詰め物を外してみると・・・ 

2015 EEdental SU (2).jpg

はい、虫歯の大爆発! 

 

というかこれ完全に取り残しのような気がする・・・

 

写真右側の歯の虫歯に関しては死角的な部分なので裸眼治療では仕方がない思いますが、

6番(右から2番目の歯)に関しては・・・

  

 

 

個人的な意見なのですが、

患者さんが材料を調べたり、治療法を調べられるより一番大切なのは歯科医院選びだと思います。

 

きちんと行う歯科医院であれば虫歯が大きくてもわざと取り残して蓋をすることはありませんし、

そういった場合最初の見立てと違う現状をを説明して、治療法を代える必要があることを理解してもらうと思います(・ω・ )

 

 

今回の歯に関しては、幸い大きな虫歯でしたが今回神経は露出しなかったことよりレジン充填をしました。

レジン充填後 

2015 EEdental SU (3).jpg

2本で治療時間2時間 費用1本:6万円

  

自費治療で行えば必ず保険治療より質の高い治療が受けれるとはある意味妄想ですからねヽ(  ̄▽ ̄)ノ

 

 

ですので、きちんとした自費治療を受ける為には、

・治療は複数の患者さんを同時に診ない1人だけを行う治療(1本で45分~1時間ぐらいが理想)

・必ずう蝕検知液で虫歯をチェック

・術中・術後画像、動画で問題ないことを説明してくれる先生

の治療がいいと思いますね!ヾ( ・∀´・)ノ゙ 

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

【歯内療法専門医】 歯根端切除術(外科処置)後の感染根管治療 

患者さんは一度外科処置を行ってみたが治らず、膿がでるとのこと

2015 EEdental  I (1).jpg

 

四国の先生からの紹介で。。。 

(四国ってかなり遠いですよ^^;)

 

再外科処置の依頼でした。

 

口腔外科などで行われている従来式の『歯根端切除術』は

成功率が57.7%という文献もあります。

 

ですので、4割の歯は抜歯になってしまいます。。。(´_`。)

 

 

ただ、 歯内療法の世界では1990年代の歯内療法革命において、この『歯根端切除術』を改良した方法が生まれました

 

今までの歯根端切除術との違い、

1、顕微鏡下での手術 (今まで見えなかった部分が見えるようになった)

2、切った断面にセメントを詰めて細菌を生き埋めにできるようになった(MTAセメント)

 

これらの術式を『外科的歯内療法』と言います。

 http://www.eedental.jp/surgery.html 

昔は口腔外科の先生が担当し行っていたものなのですが、現在は歯内療法専門医が顕微鏡下で行う『外科的歯内療法』は

5~7年予後で成功率91.5%というデーターがあり、成功率が34%と革命的に上がる方法があります。

 *個人的にはこの91.5%というのは滅茶苦茶外科の上手な歯内療法専門医のデーターで、普通の専門医はフリードマン教授が言っていた成功率8割という数字の方が私はしっくりきます。

 

が、 

この外科処置の成功率を左右する因子の1つに前回の根管治療の『質』がいいか!?があると個人的には思います。

 

イメージでは 

大きな箱の中に10匹のアリがいて、しっかりした蓋でアリが外に出れないようにする。

一方、

大きな箱の中に1000匹のアリがいて、しっかりした蓋でアリが外に出れないようにする。

(アリ=菌)

当然、箱のなかのアリの数が少ない方が、外に出れない配慮は色々できますよね。 

 

それと同じでまずは歯の中の細菌の数を減らすことを行うことが歯を残す為のファーストステップと考えましたv(= ̄ω ̄).。o○

 

術前のレントゲンを診て、

「今回はもう一度通法の根管治療をしましょう、予後が悪ければその時に再外科処置できるような下処理も同時にします」

 

と話、感染根管をしてみました。

 

長いネジが入っていましたが、根の専門であれば問題なく除去することは可能です!

(たぶん前の先生は長いネジの除去が難しいと判断したんだと思います)

  

 

昨日治療後3か月でわざわざ遠方から来院してもらいましたが、治療後から歯ぐきから膿も全く出ていないそう。 

2015 EEdental  I (2).jpg

3か月で少し骨が出来てきてくれているようにも見えます。

 

今後もうしばらく経過をみて行きます( ・∀・)

(でも10分のレントゲン診断の為にわざわざ四国からして頂くのは気が引ける・・・)

 

 

歯を長く残したければ、『保存学会』や『歯内療法学会』などに所属する先生を探された方がいいと思いますよ。

設備が最新でも「インプラント専門」などでは人工の歯を作る専門であって、歯を残す専門ではありませんからね!ヾ( ^ д ^)

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

7月のお知らせ

お休みのお知らせになります。

 

歯内療法学会+理事会+委員会参加の為お休みを頂きます。

7月10~12日

 

夏休み

8月16~19日

 

 

新規患者さんへ

申しわけありません、8月の新規患者さん枠が一杯になってしまった為
9月以降のご予約になります。(5人ぐらいを予定しています)

*10月は初診患者さんの受け入れはしない予定です。

  

  

大変ご迷惑をおかけしますm(_ _)m

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

ご主人からの紹介で奥さんの全顎治療をレジンで

以前ご主人の治療をさせて頂いたのですが、奥さんも治療して銀歯をやり代えたいとのこと

2015EEdental ty.jpg

11本全てレジン治療で修復を行いました(^∀^)v

 

なるべく本物の歯のように治す!

 

見た目は歯の寿命とは関係ありませんが、天然歯に形態が似た方が機能的にも優れていると思います( ・`ω´・)

 

ごまをすりつぶす時に平らな「まな板」より『すり鉢』のような凹凸があった方が効率的ですよね!

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

EEデンタル2015年(前半) 初診患者さんの地域

スタッフに2015年1~6月までの初診患者さん数を調べてもらいました。

半年の新規患者さん数 69名

 

来院されている地域 

  

1位 愛知県 46名

・豊橋市 13名 

・名古屋市 10名

・豊川市 5名

・岡崎市 3名

・新城市、豊明市、西尾市、安城市、刈谷市、日進市、東海市、大府市、田原市、蒲郡市、額田郡、一宮市、長久手市、北名古屋市、春日井市 各1名

 

2位 静岡県 7名

 

3位 大阪府 三重県 各3名

 

4位 東京都 神奈川県 岐阜県 兵庫県 各2名

 

5位 滋賀県 高知県 各1名 

 

というような患者さんの受診状況でした。

わざわざ遠方からお疲れさまですm(_ _ ;)m

  

 

2012年と比べても似たような感じですね。

【2012年の新規患者さん&全国制覇進行状況 報告】

http://eedental.jp/ee_diary/2012/12/2012enn.html 

Continue reading

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

根尖病変による垂直的な骨吸収とMTA根管充填 と治癒過程

痛くないからといって長年病変を放置しておくと、

知らないうちに歯を支える骨がどんどん骨が溶けていってしまうことがあります。

 

特に歯茎にフィステル(ニキビのような小さな膿)が見られるような場合は早目に歯科医院に受診した方がいい場合があります。

 

今回のケースは病変が横に広がらずに唇側から喉の奥の方向へ骨が溶け、骨にトンネルが出来てしまった患者さん

2015 EEdental  su3 (1).jpg

見にくいのですが、赤丸の部分の黒い小さな穴は骨が貫通した部分と推測されます。

 

太い金属の芯(土台)が入っており、根管治療不可能なので外科処置で治すか?言われたそうなのですが、

確かに太い金属の土台が入っています( ´ З`;)

 

患者さんが知っておいた方がいいのは、治療の度にご自身の歯は失われ人工物の体積がどんどん増えるということです(´ヘ`;)

つまり前歯であれば根管治療を2回行えば、このような太い金属が中に入っていることが多いということです。

 

『歯科医師が入れたものだから取れるでしょ!?』

とお思いになるかもしれませんが、ここまで金属の芯が太く長いと除去はかなり困難な場合があります。

 

また企業の努力によって、現在のレジン系のセメントはかなり強固に歯にくっ付きます。

詰め物、被せ物が外れないようにする為の物が再治療の際には仇となります(´Д`;)

 

と言うか、普通はそこまで再治療のことまで考えて治療はしないと思いますが、

個人的には歯を残す為には非常に重要なポイントだと思っています( ̄∀ ̄)

 

 

何とか太い芯は除去できました。(顕微鏡でピンポイントに削っていきました 所要時間30分)

*保険診療ではこれを500円でしなさいというのですから、保険治療費には無理がある気がすると同時に保険治療で治療してくれる先生に感謝すべきかと思うのですが・・・

2015 EEdenntal  su3 (2).jpg 

  

また、長年病変に浸かっている歯の先は歯根吸収が起こり、

根の先にも大きな穴が開いてお根管充填剤による封鎖性も悪い為に予後が更に悪くなる・・・

 

これも統計でありますが、

1回目の根管治療より2回目の根管治療、2回目の根管治療より3回目の根管治療の方が成功率が低くなります。

すなわち歯を長く持たせたければ1回目の根管治療がポイントになります。

  

また、やり直しの治療というのはより専門性の高い先生に診てもらわないと治らず抜歯⇒インプラントとなる訳です。

 

 

今回のケースも根の先の穴(根尖)が0.8mm(#80)と正常な根尖の倍以上に大きく開いていたので、

ガッタパチャーを使用せずにMTAを選択

2015 EEdenntal  su3 (3).jpg

綺麗に先端を封鎖できました。

(一応、根管充填メインではなくこの前に洗浄を徹底的に行っています iNPニードル使用して)

 

 

 

そんなこんなで仮歯で経過をみていくと

2015 EEdental  su3 (4).jpg

8か月後骨の回復が見えてきました!

 

ただトンネル状に骨が貫通してしまった場所は、骨を作る細胞の足場がない為に回復しないこともあります。

 

ですから歯茎から膿が出てくる患者さんについてはこうなる前に治療をしておいた方が良い場合もあります。

 

何とかこの歯も残せる雰囲気が出てきてくれました!( ^ ω ^)

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

根管治療はまず診断!

今年に入って

「根管治療専門」とホームページに書いてある歯科医院にかかったがなかなか治らず

根管治療+レジン専門(CrEndodontist)のEEデンタルへ転院

という患者さんがチラホラおられます( ゚ □ ゚;)

 

インプラントブームも終わり今は根管治療ブームが来ているので

巷では「根管治療専門」、「歯内療法専門」の歯科医院が増えてきています。

 

歯を残す歯科医院が増えているのはいいことだとは思います!

  

ただ、ブームに乗るような形の根管治療専門の歯科医院があるのも事実です

(顕微鏡とCTとラバーダムを揃えれば専門とか。。。(p・Д・;))

 

私が開業する際には根管治療専門という歯科医院は日本でも10件ぐらいでした。

http://eedental.jp/ee_diary/2011/02/post-243.html 

 

 

 

先日来院した患者さんは、犬歯の外科処置をしたが膿が止まらないとのこと

レントゲンを撮ってみると・・・

2015 EEdental kur (1).jpg

? レントゲンで影が見られるのは犬歯ではなく側切歯

 

「犬歯!? 治療途中の側切歯からの膿じゃないの?」

 

話を聞いてみると、どうやら外科の治療の際に骨補填剤(人工の骨)を入れたとのこと

2015 EEdental kur (2).jpg 

なるほどね、原因自体は取れていない為膿は出続けるが、人工骨を入れた為に骨は健康に見える(´-ω-`;)ゞ

 

膿を出して骨を入れたところで原因が除去できなければ、治らないのに・・・

 

 

正直、「なんでこの先生、切開して骨いれたんだろうか!?」( ̄ω ̄;)

 

根尖病変が原因であれば切開した所で治りません、治療とは原因に対して適切な処置を行わねば治りません。

  

 

因みに、私は基本的に外科処置には骨は入れない派 (・ω・)ノ

http://eedental.jp/ee_diary/2015/04/2015-2.html

どうでもいい情報ですが^^;

 

  

 

とりあえず治療中の歯のファイル除去から行い、その後

膿のでる犬歯の治療をしてみると・・・

2015 EEdental kur (3).jpg

なんと犬歯の2根管! (非常に珍しい)

 

つまり1本神経管を見逃してしまっていた訳です。

(これは顕微鏡がないと治療は不可能なので仕方がありません)

 

原因であろう神経管を処理せず外科をしても治らない訳です。

 

 

 

ついでに言うと、なんとこのケース

2015 EEdental kur (4).jpg

側切歯も2根管でした (; ̄Д ̄)なんじゃと?

 

 

患者さんはHPなどを見て、専門医の先生を探されると思いますが、個人的に言えば

「根の治療だけしかしていない先生の歯科医院」を探して受診してもらった方が

専門性の高い先生に巡り合える確率は高いと思いますよ。

*根管治療だけでセラミックなどの被せ物(銀歯など)は他院での治療となります

 

大都市にしかありませんが徐々には増えてきています。

  

 

ということで、

EEデンタルみたいなレジン治療もやってしまっている歯科医院は、

根管治療で考えた時には2番目の選択肢で考えてください。

根管治療後にセラミックの被せ物まで入れたければEEデンタルとマッチングします

 

 

昔、ある専門医の先生に言われましたが、

「専門医を名のるなら歯内療法のみで治療をしてほしい」

  

ホントその方が患者さんには分かりやすいですよね!

 

  

ただ、田舎で歯内療法だけとなると・・・

 

たぶん半年で潰れると思います( ̄。 ̄;)

 

 

 

よって、私は『歯内療法』と『レジン』を専門にしています

 

が、

 

エンドとレジンを中心にしている歯科医院って世界にでも数えるほどしかないんですけどね( 'Θ')ノ( 'Θ')ノ( 'Θ')ノ

  • Comments (Close): 0
  • TrackBack (Close): 0

上顎第二大臼歯の4根管の根管充填後 

http://eedental.jp/ee_diary/2015/06/post-1190.html

根管充填後 この後仮歯を入れて経過を見て行きます。

2015 EEdental sa(5).jpg

口蓋根が2つのタイプ 

2年に1本ぐらいの頻度でありますね!

 

この歯は流石に顕微鏡がないと根管治療は難しいですね(・∀・)!

Index of all entries

Home> Archives > 2015年7月アーカイブ

購読
Powerd By

Return to page top