Home> 院長の趣味の世界 > 根管治療で痛みが取れる場合

根管治療で痛みが取れる場合

昨日は痛みが取れない人のケースを書きました。

 

今日は痛みが取れた人のケース

2016 EEdental SR2.jpg

鈍い痛みが出たことにより近医で抜髄をスタート

その後痛みが続き、仮封をすると痛みが出るのでオープンのまま

また抗生剤を何度も服用して、1週間に1回の治療が半年続く

 

半年経過した所で先生に抜かないといけないと最後通告を受けEEデンタルへ

 

患者さんには治療前に非原性歯痛の疑いがあること

また痛みが治まる場合でも長期間かかることを説明して

何とか残したいとのことで治療スタート

 

前の先生は神経は全部取ったと言うが・・・

冠部歯髄の髄角部分に歯髄が残っており、

顕微鏡下で見ると取った神経管の真横(0.2mm)にもう1本神経管が出てきたので

その部分を処理して徹底的に消毒液で洗い1回目の治療終了

*半年も治療を続けていたので根尖だけは大きく削られていました。

 

  

その後、2カ月後に来院してもらいインタビュー

患者さんは「治療後数日は痛かったが前のような痛みは無くなった」

「最近は歯が浮いている感じがあるが痛みのない日も出てきた」

とのこと

 

経験則でいえば治療後痛みが減る、また痛みの種類が変わる(弱い方に)場合

待てば治る見込みがあります。

 

ということで、一度根管内洗浄をして次は3か月後に来てね!

*大きく痛くなればすぐに連絡するように言っています。

 

前回の治療から3か月後の3回目の治療

インタビュー

「痛みは殆ど無くなった、食べる時に一過性に痛い時があるが強くはない」

とのこと、

 

じゃあ、根管充填しちゃいましょう!

2016 EEdental SR.jpg

大きく開いた根尖も殆ど閉鎖しておりワーキングショートで治療を完了

*この時ガッタパチャーをオーバーさせるとまた痛みのトラブルが出やすいので人工物は可能な限り根管内に留めるように(MTAは別ですがガッタのオーバーはダメ!)

  

で、1ヶ月後のインタビュー

「先生、痛みは全く無くなった!」

 

治療期間6カ月 来院回数5回

 

ホント痛みが出た歯というのは痛みが引く場合・引かない場合

術前時には分かりませんし治療も長期化します。

 

現在私の根管治療の平均回数は約2回で1カ月で治療を終えてしまいます。

(抜髄は1回法で1回で治療を終えます)

多くの方はトラブルになって歯内療法専門医という存在に気付きますが、

実はトラブルにならないように最初から歯内療法専門医に治療してもらうのも1法です。

  

Index of all entries

Home> 院長の趣味の世界 > 根管治療で痛みが取れる場合

購読
Powerd By

Return to page top