Home> 歯内療法日記 > 膿の出続ける大きな根尖病変 『根管治療+外科的歯内療法』
膿の出続ける大きな根尖病変 『根管治療+外科的歯内療法』
- 2018年1月18日 09:04
- 歯内療法日記
近医で根管治療を続けるも治らないので
歯内療法専門医へと来院された患者さん
レントゲンを撮ると
CBCTで垂直方向で見てみると
これは、デカイ。。。
病変は下顎管に接するぐらい大きく、
舌側の皮質骨も首の皮1枚といったところ
患者さんにこのまま抜歯しても、かなり骨が無くなり
その後の処置も大変になるので、残せれば残した方がいいと説明して治療開始
再根管治療のポイント
病変の大きな歯の抜歯率が高いので病変の大きなケースほど
早目に『歯内療法専門医』に頼った方がいいと思います。
治療開始を開始してみて、通常の治療を繰り返すこと5回
術前時から腫れや痛み、膿が全く止まらない為
最後の方法の「外科的歯内療法」で保存を行うことに
http://www.eedental.jp/surgery.html
ポイント2
私は同じ「洗浄」というステップを3回繰り返しても膿が止まらない歯は外科処置でしか治らないと割り切って外科処置に移行します。
*この場合外科的歯内療法の費用の半分だけ負担してもらいます。
根管充填+外科処置
排膿の見られた遠心根のみカット
自分が出来ることは全てしました!(・ω・)ノ
外科後4カ月
また右側が痛むとのことで来院してもらい
レントゲンチェック
?
治ってきているのか!?
ポイント3
私は診断に困る時にはCBCTを撮らせてもらい診断します。
診断が、歯科治療で最も大切だと考えます。
患者さんにCTを撮らせてもらい比較すると
これ、骨が出来始めてますね。
(*左写真の黒い部分が骨の無い部分、右写真黒かった場所にうっすらと白い骨の像が見られます)
ということで、他の歯を疑うべきだと判断して
上の歯のレントゲンを撮ってみると、
上の歯にも根尖病変が見られ、今回の痛みはそちら側と推測
よって、最初に治療した右下6は経過観察をすることになりました。
いやいや、大きな病変・・・
やりがいのある治療の1つです(・д ・ゞ)-☆
今日はこの後夕方から、春日井歯科医師会で2時間の講演です。
愛知県の北の春日井市、南の豊橋市(EEデンタル)電車で1時間
スライドは力作!
- 購読
- Powerd By