Home> 歯内療法日記 > 外科的歯内療法 介入のタイミング

外科的歯内療法 介入のタイミング

何度か書かせてもらっていますが、

歯内療法専門医といっても皆が同じ方針を持っている訳ではありません。

  

例えば、同じ歯を見ても、

1、根管治療(歯内療法)で治した方がいい

2、外科的歯内療法で治した方がいい

3、抜歯した方がいい

4、治療する必要ない

など分かれます。

 

患者さんからしたら不思議に思えるかもしれませんが、 歯科では極々一般的なことです。

歯科医師は自分の得意な方法で治療を行いますので、そうなります。 

 

私はどちらかというと、積極的に治療、外科を行うタイプの歯内療法専門医ではありません。

 

近医で根尖病変はないものの【ガッタパチャーが根の先まで入っていないので治した方がいい】

と言われ来院した患者さんなどには

「別にゴムの入りはそこまで気にしなくていいですよ、腫れや膿、痛みが無ければそのままでも今は大丈夫」

「将来的に病変が出来る可能性もありますが、今は問題ありません」

と話すこともあります。

ただ、歯が原因で腫れや膿、痛みがあるようなケースは、治療を行います。

その際、選択肢1:根管治療(歯内療法)を選ぶことが多いです。

http://www.eedental.jp/endo.html 

gekateki.png

まずは歯の中を綺麗に掃除し改善があるかみます。 

*それで治れば、外科処置をする必要はありません。

  

根管治療後3~6カ月仮歯で、レントゲン検診をしながら経過をみます。

 

この間に【膿】、【大きな腫れ】が

出てしまった場合は原因の除去が出来ていないと判断し『外科的歯内療法』に踏み切ります。

http://www.eedental.jp/surgery.html 

 

外科処置をしない訳ではなく、選択肢的にいえば後に持ってくるという所です。

 

例えば、

40代の医科の先生のケース

2018 EEdental UK (1).jpg

右下の大きな病変は綺麗に治ってくれたと思います。

 

左側の歯も同じ感染根管治療を行いました。

2018 EEdental UK (2).jpg

5年経過した今でも薄らと病変(透過像)は見られます。。。( ̄Д ̄;)

ではこれ外科処置で治療/介入するか!?

 

私はしません。

根管治療後から骨は徐々に出来てきていますし、

何より症状なく普通に噛め生活出来ているので、「3/4 OK」だと思っていますv(^ε ^ )

個人的には、

1年に1回ぐらいレントゲンを撮って経過を見ていけばいいと思います。

*)、一応患者さんには説明を行い経過観察していますし、症状が出たら外科をします。

 

同じように見える歯科医師、同じように見える歯内療法専門医

といっても先生それぞれにオリジナルな「スタイル」があります。

 

私はこのようなスタイルの歯内療法専門医です( / ̄ー ̄)

(波乗りの「自分なりのスタイル」を持つ、というものに通ずる所があります)

Index of all entries

Home> 歯内療法日記 > 外科的歯内療法 介入のタイミング

購読
Powerd By

Return to page top