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歯科医師による治療方針の差
- 2019年1月19日 08:57
- マニアックレジン
ここ最近立て続けにあったのですが、
1、歯の表面にクラック(ヒビ)があり、先生に被せ物にしないといけないと言われた
2、歯ぎしりが強く、歯がすり減っているので被せ物にした方がいいと言われた
3、前歯が歯が少しかけてしまい被せ物で治す方針を言われた
と全て小さなトラブルを大きく削って治療する方針
「患者さんとしては大きく削りたくない!」
ということで相談に来られたケースなのですが、
これは担当する先生の治療方針なので、歯科医院によって差があります。
2002年にFDI(国際歯科連盟)はMIという
「治療はなるべく削らずにすむように考えましょう!」
と打ち出しているのですが。。。
残念ながら日本の歯科治療(保険治療)はガラパゴス化しており世界のトレンドからは外れたもの・・・
その例が、
大きく削る=治療費が上がる↑ という摩訶不思議な費用形態。。。
特に前歯は大きく削れば削るほどお金になるので、どんなに健康な歯が残っていても
「神経を取った歯=被せ物」 の方程式が見事に出来てしまっています。
逆にいうと、『小さく削って問題を解決する方法』などは、
手間も技術も時間も器材もかかるうえに治療費は微々たる金額
歯科医師と言えど生活がありますから、より効率的な方法を選びます。
↑これは仕方がありません。
極論を言えば、
保険治療の安い治療費維持には患者さんの健康な歯の犠牲はやもうえない
ただ、私個人の考え方は
「なるべく歯は削らい方がいい(健康な部分は残す)」
「治療は必要最低限の回数で」
ぶっちゃけ、「『質の低い治療』を受けるぐらいなら虫歯は放置した方がいい」
と思っています。
これは私が自費治療専門で、
慌ただしい環境で治療を行っていないので言えることかもしれません。
日本では2019年も1日20~30人もの患者さんの診察をしています。
私の顕微鏡治療は1日5人が限界です。
患者さんに顕微鏡を使った診査・治療を行いたいので
私の治療枠時間を買ってもらうという歯科医院にしました。
特に、顕微鏡治療での歯の保存(虫歯、神経の治療、被せ物)を行うスタイルの歯科医師です。
どのようにすれば歯が長持ちするか診査をします。
今回のケースは
矯正治療中なのですが、昨年の5月(8か月前)に自分の歯がかけてしまい
その部分をレジンで治したのですが、また同じ所がかけたとのこと
インビザラインの矯正期間中、現在かけた部分に強いかみ合わせがある。
モース硬度:6 水晶と同じ硬さのエナメル質が負けかけてくるぐらいですから、
レジンのようなプラチックは。。。
ただ、前回の治療時に
「たぶん外れるかもしれないけど、大きく削るの嫌でしょ!?」
「外れたら外れたでスグにリペアできるから」
と話していたので、患者さんにまたレジンで治しますね!
15分後
OA3+乳歯+XW 全てフロアブルのマジェステー(クラレ)
「矯正期間中で変な所に噛み合わせがあるからまたかけたら来てね!」
と説明
治療費:3年保障ケースだったので再初診料金のみ(1万+Tax)
このカケ程度で被せ物にしますか!?
たぶん多くの歯科医師は自分の歯なら詰め物で行くと方針を出すんじゃないかな!? (?。?;)
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