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トライセクションして10年

先日、10年前に治療させてもらった患者さんが、

他院でクラウンを入れ替えてから咬めないとのことで来院されました。

   

レントゲンを撮らせてもらうと

2021 EEdental OY.jpg

動揺はありませんし、深目の骨欠損もありますが、問題なく使えていたそうです。

 

クラウンをやり替えた理由は聞きませんでしたが。。。

   

患者さんは歯ぎしりが強く、私はトライセクションを行った歯には

そこまで強い咬合は与えない、側方運動は一切干渉しないように咬合を付与しています。

 

ただ、今回のゴールドクラウン

咬合が強いだけではなく、側方運動もガンガンに咬合を付与

特に問題なのが非作業側にも咬合干渉があり・・・

 

この辺りの扱いは先生毎にことなりますが、私は経験則上

弱った歯に強いかみ合わせを付与しない方がいいと思っています。

(事故で1本足を失った人に対して、元の走りをも求めるようなことは酷です)

 

今回のクラウンは非常に適合も良くわざわざクラウンを外すようなことはせずに、

クラウンの噛み合わせ調整を何回か行い調整してみました。

  

年に数本分割抜歯(ヘミセクション、トライセクション)を行っていますが、

分割抜歯は色々なポイントが存在すると思いますが、分割後の咬合の付与というのは

弱った歯の長期保存には重要なポイントになる気がしています。

 

   

後、患者さんには分割抜歯をする際に必ず聞かれる

「どのぐらい持ちますか!? この歯の寿命は!?」

と多くの場合で聞かれますが、

私は、『寿命は分からない』

『〇〇さんだって自分の寿命(天命)知って生きている訳ではないでしょ!?』 

『それと同じで、この歯が持つまで次に腫れたり大きく痛んだら抜歯』

と話しています。

  

ただ、持ってくれる歯というのは今回のように10年以上持つ歯も出てきています。

*開業して14年ですが、最長で持っている歯は12年持っています。

  

 

【この歯が何年持つか!?】

非常に患者さんにとっては知りたい所だと思いますが、

私の出来ることは経験則でつちかったものをその歯に提供することであり、

神様しか分からないような未来のことは私には予見できません(^。^;)

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