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マニアックレジン: 2020年3月アーカイブ
歯の神経が弱る&死ぬと歯は茶色くなる
30代の女性患者さん
1件目の歯科医院で前歯の神経が弱ってきていると指摘される。
2件目の歯科医院でも神経を取る治療をした方がいいと説明されたとのこと
見せてもらうと
周りの歯に比べ1本だけ黄色~茶色の歯があります。
小学校の時に治療したとのことですが、
電気歯髄診断をしても、かなり弱い数値で既に神経が死んで根尖病変が見られます。
患者さんには神経を取る必要があること、
前歯なので高い審美性を求めるのであればセラミッククラウンがベターであること
もし歯を大きく削りたくなければ、ホワイトニングを行い歯を白く戻してから
前歯2本にレジン充填した方がいいと説明
患者さんは大きく削りたくないとのことで、レジン治療を希望
まずは根管治療を行い
1回法で根充して、GPの上にレジンを置き封鎖性を高め
その後、ホワイトニング(インターナルブリーチ)
歯科医院と自宅でホワイトニングを行います。
で、歯のベース色を白くして
全てのレジンを外し
レジンで詰めて
セパレーターを入れたので少し歯茎を押していますが、そのうち元に戻ります。
確認のレントゲン
段差なく綺麗に詰めれています。
神経を取った覚えがないのに歯の色が1本だけこのように黄色が強いようなケースは
以前の虫歯治療の影響や外傷などの影響で神経が死んでいる場合があります。
このような場合、まずレントゲンと電気歯髄診断で神経の生死を調べた方がいいと思います。
最近「くうしば」という人のユーチューブをよく見るのですが、
変色した歯のことを【死歯】と表現していて関西ならではの表現だなと笑ってしまいました(^。^; )
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神経付近まで達する大きな虫歯
- 2020年3月19日 06:11
- マニアックレジン
今日は朝5時起きで海に来ましたが、波も悪く
バナゴンで症例編集とブログ書いています。
昨日の1ケース D色は難しい。。。
歯の色について凄く分かりやすいサイトがありました。
↑ 興味のある方は読んでみてください。
患者さんは40代女性
前歯の虫歯を主訴に来院
レントゲン
症状はないものの、かなり大きな虫歯があり
私が出した治療方針は
「根管治療(9万)+土台(2万)+レジン充填(8万)」
患者さんに了承を頂き、1本ずつの治療とさせてもらいました。
治療を行うと、ピンクスポットは見られたものの、何とか神経の保存が出来そうだったので
覆髄(2.5万)+レジン充填(8万)に治療を変更
時間も2時間取っていたので同日に2本の治療を行いました。
「術前⇒術後」
当たり前ですが、残せる神経は残してやった方がいいと言うのが私の考え、
ただ、神経付近まで削ると後で痛みが出てしまうことは極たまにあります。
その場合は後日、歯の裏側から小さな穴を開け神経の治療を行います。
こんな感じ
今回のような神経を取るか取らないかの瀬戸際の治療は非常に削るのに時間がかかるのと
かなり丁寧な繊細な切削が必要とされます。
私の場合は、エアースケーラーにダイヤモンドチップ+よく切れるエキスカで切削を行います。
最近、使用しているダイヤモンドチップの問い合わせがありましたが、
錦辺製作所:http://www.nishikibe.co.jp/ までお願いします。
レントゲン
綺麗に充填できています。
忙しい中20分で行う治療と、丁寧に1時間45分かけた治療
私は結果に差は出て当然と思っています。
歯の治療は1回1回、最善の治療をしないとそこに一生歯を保存させることは難しいです。
先日も、「これだけ歯医者に通って自費治療でお金をかけてきたのにどんどん歯が無くなる」
という患者さんがおられましたが、
個人的には歯科治療の一番のポイントは歯科医師だと思います。
大切なのは歯科医師のスタイル
大きく削派(削るの大好き派)・小さく削る派
神経を簡単に取る派・神経を残す派
歯を抜く派・歯を保存する派
自分にはしないことをする派・自分が受けたい治療をする派
話をしない派・説明をする派
後は、歯科医師の腕と経験に大きく予後が依存するのは歯科治療!
昨日は珍しく、抜髄予定の歯3本に覆髄(神経の保護)行いました。
ぶっちゃけ、医院の売り上げとしては神経を取って、大きく削って被せた方が儲かります。。。
ただ、これをすると自分のスタイルが崩れるので私は残せる神経は残したいと思っています。
*逆にいえば、このスタイルを求めて遠方から患者さんが来てくれるのだと思います。
去年、ある先生に酒の席で
「自費診療医なんて金儲けがしたいだけだろ!?」と言われましたが、
いやいやいや、こういうことがしたいから自費診療医なんですよ!(・∀・)v
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すきっ歯の治し方 レジン編
- 2020年3月13日 09:05
- マニアックレジン | レジン 【動画】 | EEデンタル こだわり
わざわざ東京から、正中理解を治しに歯科医師のS先生が来院
ひと昔前は初診時に印象を行い、ステントを作っていましたが、
最近はステントガイドなど作らずにフリーハンドで仕上げることが殆どです。
どんな流れで作るのか!?
必要最低限ラバーして(多数歯防湿は殆どしたことないです)
ここがポイントラバーした後に少し太めの圧排糸で歯肉を下に下げる
これをやることで、術後2~3日で歯肉との自然な調和が図りやすくなります。
これミロ先生のブログから拝借し応用した菅原先生のテクニック!
http://mirodental.sblo.jp/article/183432193.html
ラバーダムを外した直後なので、この後歯肉が調和してきます。
レントゲンでも段差なく移行的に詰めれています!
レジンの詰め方にルールはないので、やりやすく結果の出やすい方法を選択させてもらっています(・∀・)
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大きな虫歯 治療中に方針変更
患者さんは50代女性
虫歯の治療をしたいと来院
銀が外れた後しばらくそのままにしておいたようでかなり大きな虫歯が見られます。
レントゲン
かなり虫歯が大きく、私が出した方針は
神経の治療+土台+仮歯 ⇒ 数か月後にフルジルコニアクラウン
6番(奥から2本目)も大きなコンタクトカリエスがあり、
こちらは神経の保存は可能と判断し銀を外して「レジン充填」で白く治す。
話はズレますが、
女性患者さんの中には虫歯をみられるのが恥ずかしい、歯科医師にどう思われるのか!?
など考えている方がおられますが、
歯科医師側の私からすると、
「何も思わない」というのが正直な所で、
『どう治療したら綺麗に長持ちさせられることが出来るか!?』
しか考えないので、
「汚い歯」や「恥ずかしい歯」「臭う歯」など負の感情はそこにはありません。
もし恥ずかしく思われている患者さんがいましたら、
口の中を見られることを恥ずかしがることはありませんのでね!d(・ω・ )
話を戻して、
今回の歯
予定では1番虫歯の大きな歯を2時間で、「神経の治療を」して「土台(レジン支台築造)」まで
1回で治療をする予定だったのですが、
治療を行うと、「あれ!?これ神経残せないか!?」となり
*問診時に過去にも痛みがないことを確認していました。
覆髄後、レジンベースまで行いました。
虫歯をきちんと取り、レジンでベースまでしています。
予定していた治療時間が2時間、1時間近く時間が余ったので
手前の銀歯の虫歯も治療させてもらい
奥の歯は象牙質を全て隠し1カ月程度痛みがないか経過をみて、
大きな症状が無ければ仮歯を作っていきます。
奥から2本目の第一大臼歯はレジン治療でお終い!
今回のように虫歯は削ってみないと分からない所があるので、
治療を行うと治療計画とは異なってしまうケースもたまにあります。
残せる神経は残してやった方が当然いいですからね!( ・ ∀ ・ )
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