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数年前から膿の出る歯には大きな根尖病変が・・・
- Posted by: eedental
- 2020年3月11日 09:11
- 歯内療法日記
患者さんは30代男性
10年前に神経の治療を行い3年前から歯茎から膿が出るようになってきた。
部分的なインレーが入っており、かかりつけでインレーを外して消毒とレーザー治療を行った。
希望として金属を使用しない治療をしてもらいたい
レントゲン&CBCTを撮ると
近心頬側根、口蓋根にかなり大きな病変が・・・
無症状で進行する病変もありますが、歯茎から膿が出ている歯であれば
どこかの歯に細菌感染がある場合が殆どですから一度歯科医院で調べた方がいいですよ。
今回の歯は十分な歯質が残っていたので、根管治療後レジン充填で行くことに。
*私の1つの基準として歯を上から見て「コ」の字状に歯が沢山残っているケースはレジンで対応する場合があります。
たまに患者さんに相談されるのですが、基本的に私は無理して根管治療後にレジンで詰めるようなこと
あまりしませんので、歯質が少なければ「クラウン(被せ物)」を入れた方がいいと判断します。
*最後大臼歯(一番奥の歯)もクラウンやアンレーを勧めることが多いです。
少ない歯質の歯にレジンで強引に詰め物をしても予後が悪く、結果として抜歯が早くなってしまっては困りますのでね。
今回のケースは、
1回目に歯の中の虫歯を徹底的に除去して、前回の治療で詰めた人工物を全て除去
その後患者さんの都合で2カ月来院が出来なかったのですが、
2か月後の来院時には
歯茎からの膿もなく、症状もだいぶ改善してきているとのこと、
2回目の治療で、もう1回歯の中を徹底的に洗い根管充填+レジンコア+レジン充填
口蓋根の根尖は#70オーバーだった為、MTAで根管充填
レジン充填後
この後、定期的にレントゲンで経過を見ていきます。
根の治療、ルールはシンプルなのですが治療は非常に難しいのです・・・( ・∀ ・)ゞ
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