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神経の治療は歯科医院選びが重要 フルコンボ根管治療
- 2020年3月25日 09:03
- 歯内療法日記
20代の女性患者さん
2018年の9月に抜髄(初めての神経の治療)を行い
12月から咬むと痛い症状が現れる。
レントゲンを撮らせてもらうと
根尖病変が近遠心根2根に見られるのですが、
それ以上に健康な歯質が歯肉縁上に全くない・・・
しかもコアの適合も全然なっていない。。。(★。★)
患者さんには残すのはかなり条件が悪いことを説明しましたが、
患者さんは何とかトライしたいとのことで治療を行いました。
治療1回目
ファイル破折とパーフォレーションがでてきました。。。
もう、ちょっとねぇ・・・
前の先生は「本気で治す気あったのか!?」と思えてしまう。
穴埋めを行いファイルを除去して
*パフォレーションリペアもファイル除去も別途治療費が必要になります。
膿が止まったのを確認してMTAで根管充填
治療回数:3回
仮歯を作り生活してもらうこと6カ月
レントゲン
かなりいい感じに治ってきてくれています!
この間腫れも痛みなどの不快症状は全く無かったとのこと。
が、
一度大きく削られた歯質は元には戻りません。
私はこのような場合でも歯肉弁根尖側移動術などは現在行っていません。
http://eedental.jp/ee_diary/2020/02/post-1794.html
また6カ月ですが、歯肉縁下からのレジンレジンマージンですが、
歯肉は全く持って綺麗な状態を維持しております。
治療の質を求め、必要最低限の医療介入こそが歯を長持ちさせると考えております。
歯の治療はホントに繊細です、また神経の治療は1回目が肝心でその治療の質で歯の寿命の多くが決まってしまいます。
歯を長持ちさせたければ、ある程度「質」を求めた治療を受けられた方がいいですからね。
個人的な意見ですが、
今や東南アジアより安い保険治療費、特に根管治療費で歯を長持ちさせる治療というのはかなり難しいと思います。
歯を長持ちさせるというニーズはどこに行けばいいのか!?
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