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EEデンタル こだわり: 2023年7月アーカイブ

神経のある歯の破折予防

以前ブログで書かせて頂いた

神経を残すクラック治療と自分なりの破折診断法 - EE DENTAL_Blog

 

2カ月ほど仮歯で様子をみてもらい、経過も良かったのでクラウンSet

2023 EEdental NA (2).jpg

青い矢印の白い部分がクラックをレジンで埋めた所

 

レントゲン

2023 EEdental NA (1).jpg

適合良くクラウンが入りました。

 

5月に書かせてもらったブログの様に生活歯が折れる場合にはだいたいパターンがあります。

 

また神経を保存出来るかどうかは治療の介入のタイミングにもよります。

今回の場合、早目に処置できたことが神経保存に繋がったかと思います。

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親知らず 抜きますか!? 残しますか!?

多くの現代人にとって不必要とも言える親知らず(第3大臼歯)

 

昔の人に比べ、現代人は顎が小さくなり、逆に歯の大きさは大きくなっていると言われ、

昔であれば親知らずまで綺麗に並んでいたのが、現代人の多くは親知らずまで綺麗に生え揃いません。 

  

ですから下の親知らずなどは横向きに生えてきてしまうケースが多いです。

 

 

私も勤務医時代口腔外科医の先生から手ほどきを受け、半埋伏ぐらいの親知らずであれば伝達麻酔を併用してガンガン抜いていました。

ただ、開業してからは全く行わなくなったので、たまに親知らずを抜いて欲しいと言われても「紹介状書くから口腔外科行ってきて」とお話していますが、昔に比べ、親知らずは積極的に抜かない傾向にあります。

これも自分が体験した親知らずを抜いた際に大きくリスクが出た経験による部分もあります。

親知らずの抜歯⇒感染⇒上顎洞炎 - EE DENTAL_Blog 

 

完全埋伏などの歯茎の下に埋まっている問題を起こしそうにない親知らずであれば多くの場合で「そのままでもいいんじゃない!? この生え方はあまり問題起さないから」と説明

歯の頭が見えているような半埋伏の親知らずであれば、第2大臼歯に問題を引き起こすパターンであれば抜歯を勧めます。

親知らずの悪影響と虫歯リスク - EE DENTAL_Blog  

この辺りは先生の年齢や、口腔外科出身など先生により考え方が異なります。

 

 

今回の患者さんは昔から来院して頂いている50代の患者さん

「フロスしていたら何か取れてきた」と来院

レントゲンを撮らせてもらうと、

2023 EEdental TOS (1).jpg

「?」 

実際口の中を見てみると、歯冠破折で頬側の歯半分がなくなっている。

「Tさん、これ歯が半分ほど折れていますよ」 

「どうします抜きますか!?」

 

『先生、痛くもないし何とかならないですかね!?』

 

「折れるってことは機能していたとは言えるので、残す方向でやってみますか!?」 

  

と言うことで神経を保存して、ゴールドで部分的に治すことにしました。

 

実際治療を始めると、

2023 EEdental TOS (4).jpg

歯茎の中から更に割れた破片が出てきました。

 

いつも通り電気メスで歯肉をトリミングしレジンでベースを作ります。

2023 EEdental TOS (5).jpg

*電気メスで歯肉をトリミングし、フロアブルでレジンベースを作る 

 

下地完成

2023 EEdental TOS (6).jpg

この後、印象を採り技工士にゴールドアンレーを作ってもらいます。

2023 EEdental TOS (2).jpg

 レントゲン

 

ゴールドアンレーSet

2023 EEdental TOS (3).jpg 

綺麗に入りました! 

 

歯冠破折ケースをしょっちゅう治療しているんで今ではルーティンでこんな治療しています。 

 

先日、歯内療法学会でO先生に

「先生の動画みてやっているんですが、なかなか・・・」と言われましたが、コツは

①電気メスでのトリミングを少し外開きにする

②浸出液、出血はボスミン綿球で圧迫止血を行いレジン充填時はドライの状態を作る

③充填中に出てくる浸出液は、根管内バキュームで吸引

④レジン充填時のマージン付近はなるべく細いチップを使用する(27G)

⑤積層していくと側面がソフトクリーム状になるので、後でその凸凹に薄くレジンを盛り足すかプロフィンで修正

⑥マージンはレジンマージンでOK、歯質にマージンを持ってくる必要なし!

後、セミナーで言っているのですが、間接法前のレジンベース=レジン充填であり、印象前に手直しが必要ない形に詰めること(レジンを充填したら即印象が採れる形態をイメージ)

 

こんな所がポイントになってくるでしょうか。

 

意外と若い先生が自分のブログを読んでくれていて、変な影響力を持たないように注意せねばと思っております(笑)

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