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2014年8月アーカイブ

清水先生・澤田先生の話を聞きに

DSC00779.jpg

木曜に日本歯内療法学会関東甲信越静支部会 第18回サマーセミナー

http://jea-kantoh.jp/info/showseminar?id=60 

を聞きに東京に行ってきました。

 

 

この日は昼過ぎまで通常診療を行う予定でしたが、

急患患者さんが最後に来られ新幹線の時間ギリギリまで抜髄を行い、

Bダッシュで豊橋駅に!ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ・_・)┘

 

 

新幹線では爆睡してしまい東京に着くと、昼メシを食べていないことに気づき・・・

ゴーゴーカレーを10分で食し、

(初めて食べましたが、美味しかったです(・ε・))

東京歯科大学へ

(初めて行きましたが、綺麗な校舎でした)

 

 

 

講演は根管形成についてでした、

両先生ともゲイツグリテンドリルを使用していることが共通点でした。

 

 

私も過去使用していたのですが、ここ4年ぐらい全く触っていなかったアイテムです。

 

一応、超マニアックな「X-ゲイツ」(デンツプライ)も持っていますが・・・((((((((((っ・ω・)っ_ 

(「X-ゲイツ」ゲイツドリルの1~5が1本になったというもの http://do.dental-plaza.com/search/item/detail/id/59990000 )

 

 

使用しなくなった理由は、抜髄においては根管口付近の形成量が多くなることが気になるでした。

また、自分が根管口付近を大きく削らなくても根管形成ができるようになった部分もあると思います。

 

注意:根管口付近を削った方が根尖辺りの治療がしやすくなることは確実に言えますので^^;

 

 

 

 

一流処の両先生がゲイツを使用していることから、もう一度ゲイツの2,3,あたりは使用してみようかなと思い、

会場で先生方の回転数を質問させてもらいました。

 

澤田先生は、モーター数は見ていないので正確な回転数までは答えられない

 

 

清水先生は

ゲイツ2・3 1000回転

ゲイツ4・5 2000回転 

みたいです。

 

いきなり質問してしまい、すみません^^;

個人的にはゲイツを使うのであれば、挿入角度と切削方向に気をつかいますね。

(師匠にもゲイツは外側、外側に逃がすように削れと教えられました) 

 

 

また清水先生の話で興味深かったのは、

【アピカルストップの形成は諸悪の根源】

一人で「なるほど~」とヽ(・ε・ )

 

  

無理に太いファイルで根尖にアピカルストップを形成をすると根尖破壊⇒ 刺激になる⇒ 痛みが出る・続く

というストーリーです。

確かに、治しているのだか、歯を壊しているのか分からない行為の1つではあると思います。

 

 

 

清水先生もおっしゃられていましたが、【根管形成は洗浄の為の受け皿作り】

今の根管治療のトレンドとしては、

根管形成というのは化学的洗浄の為の下準備であり、重要視するなら化学的洗浄でしょうね。

実際、機械的拡大(ファイル操作)では歯髄残っていますからね。。。

 

  

 

 

結局、根管治療は細菌を入れない・入らせない治療であり、

綺麗にゴムを詰める競技ではないことに変わりありません。

 

 

両先生の話を聞いて、色々頭の中を整理でき実りある東京出張でした( ̄▽ ̄)ノ

 

 

 

 

会が終わった後にステージ近くにいた清水先生の所にあいさつに行ったら、

後ろから澤田先生に「あっ、有名人!」と突っ込まれ (p・Д・;)

清水先生は、なぜか私のことを知ってくれていて

「井野先生とは臨床的感覚が似ていると思い、是非一度話してみたい」と言われてしまい

少し焦ってしまいました(p・Д・;)

 

確かに、私も清水先生と同じ西海岸よりのエンドベースですし、自称シルダー派なので・・・(´-ω-`;)ゞ

 

ただ、現在は石井先生の影響が大きく東海岸よりの考えを取り入れたハイブリットエンドに(笑)

  

 

またカルホルニアから名古屋に来られた際には豊橋から駆けつけて飲みに行ければと思っています(^∀^ )

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矯正治療後、レジン治療中心に綺麗に治す全顎治療!

矯正が終わった後に綺麗に治したいと来院された40代の女性患者さん

術前:

EEdental tes.jpg

綺麗なアーチの矯正治療がしてあります。

 

歯は理想的な位置にあります(・∀・)/

 

レントゲンで診てみると銀の下に虫歯が多くみられたので、

10年以上ぶりに全体の治療を行いました( ̄。 ̄ )ノ

 

 

術前 ⇒ 術後

EEdental ter.jpg

レジン治療:13本

ゴールド治療:2本

歯内療法:2本

EEdental ter(2).jpg

左上7番は久々の綿栓根管充填を見ました。

(*綿栓根管充填:最終的に綿を歯の中に詰めて終わる治療)

 

何十年も前に行われた方法で、今では殆ど行われない綿を詰める治療ですが、

でも何ら病変(膿)はありません。

 

すなわち、根管治療成功です!

   

歯内療法を受ける患者さんに知っておいてもらいたいのは、

【根管治療は細菌を入れないようにする治療で、最終的な薬(ゴム)を綺麗に詰める治療ではありません】

  

 

と、いいつつ、左上7番の2根尖綺麗に根管充填できましたミ(ノ-∀-)ノ

 

 

 

 

最後に、

矯正中は虫歯も出やすい時期ですから、矯正中の患者さんは、

矯正治療後に一般歯科で虫歯のチャックはしてもらった方がいいと思いますよヾ(゜∀゜ )ノ

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根管治療後変色した歯をホワイトニングで白く(し過ぎた場合)

知り合いの先生に紹介して頂いた患者さん。

 

神経が壊死(死んで)をして根の先に病変ができてしまったとのことで根管治療の依頼を受けました。

術前の写真 

EEdental to (1).jpg

神経を取った歯は徐々に茶褐色に変色してきます(右から3本目の歯)

 

この変色歯個人差があり、この方は1年しないうちにここまで黒く変色してしまったそうです。

  

EEデンタルでの根管治療も無事終わり、最後の補綴は患者さんも大きく削らず治したいということで

今回は変色した歯をホワイトニング(インターナルブリーチ)で白く漂泊して、レジンを詰めることにしました。

 

 

術前 ⇒ 術後

EEdental to(3).jpg

 

術後、周りの歯より少し白くなりましたが、

不思議なもので実際の口の中では周りのはより暗い歯だと結構目立つのですが、

白くズレテいる分にはそんなに違和感なく感じるのです(`・з・)ノ

 

 

また、このようにホワイトニングで白くしても、徐々に元の茶褐色に変色してますので、

家の方で寝る時に簡単なホワイトニングを月に2日程度してもらい綺麗な歯の色を保ってもらいます(^ω^ )/'''

 

 

エンド+レジンの組み合わせに、ホワイトニングのエッセンスを入れて修復すればセラミックで被せることなく治療が終わります。

 

ただ、このホワイトニングはやってみないとどこまで白くなるか分からず、中には白くならない患者さんもおられます。

 

 

そんな場合は被せずに『ダイレクトベニア』で治すというのも1法です。

http://eedental.jp/ee_diary/2012/08/post-587.html 

EEdental ham.jpg

こんな感じで表面をレジンで作ってしまう方法です!( ゝω・)ノ

 

少し特殊な方法かもしれませんが、現代の歯科治療ではこんなことが可能になっています!

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先日上げた動画、

 

 

気になっていた手前のレジンを治してみました( ̄ー ̄;)

EEdental ooo.jpg

治療時間45分 

中には大きな虫歯が・・・(  ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!

 

 

何とか神経を取らず詰め物だけで修復を終えました=( ̄。 ̄;)

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今年はハゼが爆釣!

週末、波もないので久しぶりに釣りに行ってきました。

 

釣りで大切なのはまず、情報収集と釣りの師匠に聞いているので、

さっそく餌屋のおばちゃんに

「どこが今釣れますかねぇ?」

と聞いて、

「いま、子供でも半日で60匹ぐらい釣っているから高校の横の川に行ったら?」

で、そこから20分かけて行ってきた小川で、

haze.JPG

だらだら、4時間ちょっと(頻繁に釣れるのでむしろキビキビ動いていましたね^^;)

 

数えてみるとちょうど100匹でした。

 

今年は浜名湖のハゼが好調とは聞いていましたが、ここまで釣れるとは・・・

 

針外しの回数が多くて人差し指が痛いですヾ(´▽`; )

 

今回、私の4.5mの竿は長過ぎたので、3mぐらいの竿(980円)を調達せねば! 

  

来週も波がなかったら行こうかな!☆( ゝω・ )ノ

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取れても神経保存で三度、レジンでトライ!

以前何度かブログにさせてもらった千葉県の女の子

 

2013年6月(外傷1回目)

http://eedental.jp/ee_diary/2013/06/post-792.html 

ここまで大きく前歯が折れても神経の保存は可能なのか!?

http://eedental.jp/ee_diary/2013/11/post-868.html 

↑2013年10月(外傷2回目)

 

 

そして、

2014年8月

食事をしたらレジンが取れてきたそうです。

EEdental hir1 (2).jpg

 

あらら、(p・Д・;)

 

幸い神経の方は前回のように露出していませんでしたので、

レントゲンで神経が無事か確認して、

EEdental hir1 (3).jpg

残ったレジンが神経をカバーしてくれています。

EEdental hir1 (4).jpg

 

 

お父さんに説明をして、神経の保存を考えたいとのことでしたので、

もう一度レジンで詰めてみることにしました。

 

 

治療すること1時間半

EEdental hir1 (8).jpg

 

  

前回の2回目の外傷時の所見がこれ(神経が露出しています)

EEdental hir1 (1).jpg 

前回は、この状態でレジンを支えてくれる部分が今回取れた歯はないので、

使っていれば接着面に疲労が起こり取れてきても不思議ではありません。

 

 

普通は神経を取ってしっかりした土台を入れ被せ物で綺麗に治すケースかもしれませんが、

10歳の女の子ですし、この年齢で神経を取ってしまうと一生歯が持たないので、

今は神経の成長を待ちたいので、取れること前提でレジン修復!と考えています。

(当然、取れない方がいいのですが、食事の為に咬んで使っていれば、そら取れますよ( ̄Д ̄;))

 

  

女の子が成人になりセラミック治療を希望されれば、その際に神経の治療などを行って、内側性の維持に頼ればいいかなと思っています。

 

 

所詮、どこまでつき詰めても歯の修復は義足・義手の類の人工物でのリペアでしかありませんが、

その歯が長く持つにはどうすればいいか考える歯科医院でありたいと思います。

hira.jpg

 

後、10年!

何とか持ってくれないかなぁ~d(・ω・ )

 

 

幸い今の所、神経の方は無事に経過しています。

hira2.jpg

 

 

外傷歯の覆髄法

http://eedental.jp/ee_diary/2011/04/post-274.html 

小児の外傷歯

http://eedental.jp/ee_diary/2012/08/post-585.html 

 

私は小児・外傷の治療は専門ではありませんが、神経の専門なので極たまにしています( ̄ω ̄;)

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メタルアンレーをレジンで段差なく治す

また、時間がある時にアノテーション入れます。

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製作模型は捨てちゃいます。

セラミックや、ゴールド修復を行う際に型取りをして、口の中の歯型と同じ形の石工模型を作ります。

 

この石膏模型、患者さんの中にはずっと歯科医院で保管していると思われている患者さんがおられますが、

 

実は、すぐに捨ててしまいます。

 

 

また、EEデンタルでは精度を求める為に、1本の歯の詰め物、被せ物の為に2~3つの同じ模型をつくりますので、

この石工模型はかなりの量になります。

製作模型で作った技工物をレプリカ模型(複模型)に合わせて、問題なく入ってからEEデンタルに持ってきてもらっています。

 

 

今月業者さんに引き取ってもらった模型

DSC00452.jpg

印象材と合わせて大き目のビニール袋5つに・・・

 

だいたいこれで3カ月分

たぶん、開業以来の模型を保管するのであれば2DKぐらいのアパートを借りる必要がありそうです(p・Д・;)

 

また、この石工模型は業者の人に引き取ってもら時に、重さによって支払う金額がことなってきます。

(医療ゴミを出すにもお金はかかります)

 

 

 

 

もし患者さんの中で、

記念に歯型が欲しい人などおられましたら

言ってくださいね。

 

 

その場で差し上げます( ・∀・)φ 

(後日言われても、捨ててしまっていますので早目にお願いしますね!)

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今年の秋休みのお知らせ

毎年恒例の今年の「秋休み」ですが、

11月2日(日曜)~11日(火曜)までお休みさせて頂きます。

  

12日から通常診療を行います。

 

 

 

  

申し訳ありません

メール・留守番電話の返信は次回の診療日の11月12日以降とさせて頂きます。

 

 

よろしくお願いしますm(_ _)m

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根尖病変が原因の【流注膿瘍のその後】

開業後すぐの頃にに治療させてもらった患者さんが、

海外から一時帰国した際に、昔治療した部位を見せてもらいました(・∀・)

術前 ⇒ 5年4カ月後 

EEdental tuk (2).jpg

赤丸の病変部(骨のない部分)は病変がなかったかのように綺麗に骨が出来上がってくれています。 

 

また治療後、何ら問題なく使用出来ているとのことです。

 

 

このケース、思い起こすと

歯茎から膿が出てきて、前の歯医者で7番の神経の治療を何回も行っても膿が全く消えないとのことで来院された患者さんです。

 

結果として原因は先生の治療していた右下7ではなく、その2本前の右下5番の歯の根尖病変が原因で7番の側面にフィステルが出来ていたケースでした。

また、3か月後には海外に行くということでタイトな制約があった思いで深い1ケースです(」゜ロ゜)」

 

解説:

EEdental tuk(3).jpg

黄色の丸の部分の腫れは、レントゲンの赤丸の部分の膿の出口で、

2本前の銀歯が原因で起こっていた問題だったのです。

 

 

ですから7番の治療を何回やっても治ってこなかった訳です(´ω`。)

 

 

このような原因歯から少しズレた位置に起こるものを『流注膿瘍』といいますが、

2本近く離れた場所にできるのは凄くレアケースです ヾ( ̄□ ̄;)ツ

 

普通フィステルなどは原因歯の近くに現れるものなので、フィステルの横の歯を疑い治療してしまっても仕方がありません。

ただ、このケース最悪の結果になると治療中の右下7と銀歯の右下5の2本を抜くことになっていたかもしれません・・・ (あくまでも最悪のケースです)

  

 

5年経過して、この状況であればかなり安心です!(>ω・)ノ

  

 

餅は「餅屋」のように根の治療は『根っこ屋』に任せた方が良い結果になる場合もあります(笑)

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お盆休み

8月17日~19日までお休みさせて頂きます。

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根管治療後の土台(コア)に、デンツプライの【SDR】(レジン)を使ってみる。

【SDR】と言えば!

 

 

私が学生時代欲しかった単車!( = з = )

DSC00071.jpg

6月の休みにヤマハの博物館に行って、懐かしさのあまりSDRを撮影してしまいました。

195ccで車体もかなり軽く、スリムなタンクがカッコいい!\(゜ロ\)

 

 

学生時代は、

下宿先から大学・病院までの通学、名古屋の街乗り専用でバイク生活でした。

 

 

バイクのメリットは

大須、栄に買い物に行っても、大体近場に駐車できる。

しかも駐車場代なしで!(←学生は500円の駐車代でもうかせたい)

 

 

時は同じ頃、

『FTR250』がひそかにブームで、

私はバイト代2カ月分で中古のFTR250の方をを購入してしまいました。

FTR.jpg

トリコロールカラーがカッコいい!

 

一応、スカチューンとベイツライト、ワンオフでマフラー(スーパービルド) 

 

と、お決まりのようなカスタムの単車を足にしていました-( *・ω・)

 

という【SDR】繋がりで、

単車ネタ書いてしまいました(´-ω-`;)ゞポリポリ

以上、

 

 

さて、歯科用の【SDR】ですが、

デンツプラから発売されているレジンのことです。

 

 

以前一時ベース材料に使っていたのですが、

私なかなか間接法しないので半お蔵入りしていた材料SDR(デンツプライ)

DSC00505.jpg

 

先日、愛知学院で行われた寺内先生の講演の中で、

コアにSDRを使用とおっしゃられていたので、

デンツプライに資料をもらって読んだ所

http://www.dental-tribune.com/articles/specialities/cosmetic_dentistry/6974_clinical_application_of_a_new_flowable_base_material_for_direct_and_indirect_restorations.html 

 

もしかして、これは今の悩みを解決してくれるのではないか!?

 

実は、レジンコア製作時のレジンの収縮を減らすことが出来ないものかと前々から悩んでいました。

 

レジンというのは硬化時に必ず収縮を起こし体積が減ってしまいます。

つまりは量を多く詰めればそれだけ、隙間が出来て細菌が通れるルートを与えてしまうことになります。

 

 

また、コア用レジンはレジンのフローにより、詰め切れていない部分(死腔)が存在することもあります。

 

 

精度の高い根管治療を行った後、その状態をどれだけ維持できるかどうかは

コア(土台)や被せ物、詰め物の質に大きく依存すると論文であります。

よかったらこれも英語ですけど・・・ ⇒ http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7642323

 

結論的には精度のよい土台と被せ物は根の病気になりにくい。

 

 

 

 

ですから、被せ物までする私としては、土台の事には人一倍気を使います。

(この部分で根管治療の成功率を落としたくないので!)

 

  

 

 

簡単に調べる範囲でSDR(レジン)の特徴は

1、セルフべべリング機能(勝手に流れていき平らになろうとする性質がある)

*ポストなしコアのようなボックス形態であれば、SDRを流して待っていればむらなく窩洞内に平らに充填ができる。

動画:https://www.youtube.com/watch?v=EuK99pLiaaQ#t=93 

 

2、重合収縮が少ない3.5%(+引っ張り応力が少ない) ←個人的にはこれはコアレジンの重要な具備条件になるかと

*一般的なフロアブルレジンの収縮量は4~9%程度だとか 

 

 

3、4mmまで一括充填可能(注意:メーカー側の言い分です)

色素(シェード)が入っていない分、光は奥まで届くと思いますが、

私は怖いので2.5mmぐらいずつで2~3回に分けて積層しています。

 

4、X線造影性がある (個人的には濃い目が好き!)

ベースやコアを作った時に死腔のチェック、2次カリエスの確認をする為には私はレジンには濃い造影性は必要だと感じています。

 

5、象牙質に似た物性(破壊靭性が高い)

 

6、 フッ素徐放性

個人的には、ここはあまり期待はしていないが入っていないより「いいでしょ!?」的な(笑)

 

 

 

SDRを使用した一症例を

EEdental suk (4).jpg

綺麗なハイブリットアンレーが入っているのですが、

違和感の続く、この歯は神経が死んできてしまっています。

 

 

 

赤丸の部分が痛み・弱い違和感が出る原因かも!?

eee.jpg

 

 

この状態では一度根管治療をした方がいいと判断して根管治療を行うことに、

ただ、病変の見られる神経管が石灰化の影響でかなり細い状態になっているように見えます。

 

 

 

そこは私の専門ですので歯を抜かずに、残す方向で治療をスタート

EEdental suk (1).jpg

直径3.5mmの穴(白い詰め物の部分)から根管治療

 

1回法(1時間半)で根管充填まで終了!

EEdental suk (5).jpg

 

 

そして、2回目の今日

 

ラバーダム後に、一度ハイブリットアンレーを全て外して、コアに【SDR】(単車じゃない方)

EEdental suk (2).jpg

【SDR】を入れた所、こんな感じの薄い乳白色です。

(あまり気を使わず、レジンを填入できるのもポイント高いです!)

 

 

その後いつものレジン充填を行い(OA3+クリアー)

EEdental suk (3).jpg

 

レントゲン撮影で、チェック!

EEdental suk (6).jpg

上のレジンと土台(SDR)の造影性の違いも1ついい感じかなと。

このような形で土台部分がレントゲン上で白く映ってくれます。

 

 

因みにこの歯を3根管に見えて、根中央から分岐する4根管でした。

EEdental suk (7).jpg

(顕微鏡で観察しながら治療すると、神経管の見落としも少なくなります)

 

 

 

 

 

【SDR】をコアとして使用して1週間、感触は・・・

 

土台に使用するには、なかなか良いレジンだと思います( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

EEデンタル、【SDR】(単車じゃない方) 採用!

 

 

 

いや、凄いです寺内先生

センスのある先生は良い材料を見極めるのが上手な先生だと思います!

 

 

ボルテックスブルーも寺内先生発信で、日本でも局部的に流行っていますね(^m^ )

 

 

 

 

 

次の歯内療法学会での清水先生、澤田先生の講演からも「マネっこ材料」が見つかるといいのですが!(笑)

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同じ材料でも結果が異なるのが歯科治療

先日詰めた所が治療後から痛むと言う患者さん・・・

EEdental ook (1).jpg

 下から2番目の歯にプラスチックの詰め物が見られます。

 

世界中の歯医者を敵に回すようなことを書いた先日のブログ

http://eedental.jp/ee_diary/2014/08/post-1002.html

 

このレジンも間接法のレジンインレーで修復を受けています。

 

 

何が原因で痛みが出ているのかは分かりませんが、元々銀歯を綺麗に治す為に治療を受けられたそう・・・

 

 

と書いておいて、

 

 

 

実は・・・

 

 

一番奥の歯は銀歯が取れてしまい、私がレジン充填をした歯でしたヽ(・∀・)ノ

EEdental ook (3).jpg

詰め物って分かりましたか!?=====( ̄∇ ̄)v 

 

 

患者さんに知っておいてもらいたいのは、

1本の同じ歯を見ても、治療はかかった歯科医院の得意な方法で治療を行います。

 

先にも書いたように私は間接法より直接法の方が色々メリットが多いと思い、手間はかかりますが直接法を選択していますヾ( ・∀・)/

 

 

さてさて、手前の歯の痛みが治まってくれるといいのですが・・・.(´-ω-`)

 

 

もう1つ、知ってもらいたいことを

歯科治療とは1発勝負であり、同じ歯の1回目の状態と2回目の状態とは全く異なったものであり、

予後が悪くて2回目の治療をする場合というのは、非常に難易度の高い歯の治療で成功率も1回目より低いものとなります。

 

 

 

つまり、良い結果を望むのであれば治療材料、価格などより先生・歯科医院選びでその殆どは決まっている と言ってもいいでしょうね。

(注意:EEデンタルは極々普通の町医者ですのでレベルの高い歯科医院ではありませんのでね。。。(-ω-、))

 

 

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サバ定食が2500円

こんなニュースを目にしました。

 

メニューは噂の通り、定番の「サバ塩焼き定食」が26豪ドル(約2,500円)。隣のテーブルのオーストラリア人は、日本のプレミアムビールを飲みながら、箸を上手に使って「和牛すき焼き定食」(33豪ドル=約3,200円)を食べている。記者は「前菜4食盛り」(13豪ドル=約1,300円)と「あさり味噌汁」(6.5豪ドル=約630円)、日本産米を使用しているという「ご飯」(3.5豪ドル=約340円)、同行の上司は「なす味噌とサバ塩焼き定食」(26豪ドル=約2,500円)をそれぞれ注文する。

料理は1品ずつ格調の高い和風の陶器に盛りつけられ、色取りや見せ方がうまい。鰹節や昆布だしの「うまみ」、「一汁三菜」といった日本の食文化にこだわっているというだけあって味付けはシンプルで、濃い味を好むオーストラリア人に合わせた現地の一般的な日本食レストランとは一線を画している。ただ、京都人の記者はそれでもやや甘辛いと感じた。会計はビール込みで、2人で合計63豪ドル(約6,100円)。客単価もおそらく30豪ドル(約2,900円)前後だが、立地や店構え、サービス、凝った料理を考えればむしろ妥当だろう。周辺の高級レストランの客単価がざっと100豪ドル以上(約9,700円)であることを考えると、むしろ安いとさえ言える。

物価とともに賃金も上昇してきた。ホワイトカラーのマネジャー職の年収は現在、ざっと10万~15万豪ドル(約970万~約1,500万円)といったところ。法定最低賃金も時給16.87豪ドル(約1,600円)と東京都(869円)のおよそ2倍となっている。つまり、普通のビジネスマンでも2,500円のサバ定食は抵抗なく食べられるし、アルバイトの若者にとっても1,500円のラーメンは特に高くないのだ。店側も従業員にそれだけ給料を払っているので、相応の料金にしなければ経営が成り立たない。

出張で訪れる日本のサラリーマンは、口を揃えてオーストラリアの物価は高すぎると言う。確かに、資源ブームを背景とした息の長い経済成長で、この国の物価と賃金は先進国でも屈指の水準まで上昇した。しかし、決して急激なインフレに悩まされているわけではなく、長期的なトレンドで見ると物価は緩やかな伸びにとどまっている。オーストラリア準備銀行(RBA)によると、1993年から2013年までに消費者物価は1.7倍になったが、20年間のインフレ率を年率平均で見ると2.7%と、RBAのインフレターゲットである2~3%内に収まっている。

また、オーストラリアの経済的背景もあって、サバ定食が2,500円になったわけだが、かつて日本人は、退職金で物価の安いオーストラリアに家を買って移住し、日本の年金で生活できた。また、日本の物価の高さは訪日したオーストラリア人の語り種だった。しかし、約20年にわたるオーストラリアの「インフレ」と日本の「デフレ」のギャップが、その立場を逆転させてしまっている。

 

 

法定最低賃金1600円・・・

 

 

今年バリに行っても思いましたが、いつの間にか日本って物価、安い国になっているんですね。

(先日もテレビでタロイモの大きいもの1つ2000円とか・・・)

 

 

歯科にも共通して言えることで、ここ30年、医療費は2.5兆円と変わらず

(変わらないということは、物価上昇率から考えれば治療費は年々安くなっている ⇒ つまりは「デフレ治療価格」)

日本の歯医者も東南アジアに進出する時代になるかもしれませんね。

 

  

 

お金を持った国がこれからどんどん出てきますが、

実はこれらの国の医療水準はまだまだ高くないので日本の一般的な医療というものは

そういった国では高水準にあると思います。 

 

デジタル化と宅急便の普及で「水」と「電気」さえ確保できれば、同じようなことは他の国でも出来そうですが。

  

 

専門性のある医療人をどんどん海外に送る事業とうのもありでは!?

(医療で積極的に外貨を稼いでいく)

 

 

 

歯医者がこういうお金のことを話すと嫌われてしまいますが、実際医療も経済活動の中の1つですからね(汗)

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大きく削らないレジン治療(治療前にご覧ください)

治療の流れ、解説を入れました。

セパーレーターテクニック(アイボリーのセパレーター YDM使用)

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講演後の問い合わせ

藤崎さんから、受講された先生から根管内バキューム

EEdental konkantiryou.jpg

SALVIN のエンドサクションを使用しています。(排唾管に接続)

 

先にはニプロの25Gと21Gを使用

基本は21Gを使用

根管の先の方まで吸引したい場合は25Gに付け替え(径が小さくすぐに詰まるので根管内洗浄終了時に使用)

 

安いので、ニプロのノンベベル針を使用しています。

台風のウネリ

image.jpeg

サイズ:頭、頭ちょっと

 

パドルし過ぎて左肩が痛い・・・

 

歳だな。。。ヾ(;´Д` )ノ

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個人的には、レジンは間接法より直接法をお勧めします!

 

ただ、このプラスチックで治す方法も、大きく分けて2つあり、

①:間接法 1日目歯科医が削って&型取りして、技工所の技工士さんが詰め物(プラスチックの歯)を作り、

        2回目の治療で出来上がったプラスチックをくっ付ける方法(銀歯、セラミックなども同じ工程) 治療回数:2回以上

②:直接法 口の中の虫歯を取った後に口の中で直接詰めてしまう方法 (昔はアマルガム充填) 治療回数1回

の2種類があるのですが、

 

たまに、患者さんが勘違いしているのが、『レジンを使えば削る量が減らせる!』

 

これは②の直接法でレジン修復した場合で、①の間接法より健康な場所を削らずに治療を済ませることができます。

 

こんな感じで、①が間接法で治した場合、②が直接法で治した場合

r.jpg

間接法だと咬む面の健康な部分は犠牲になってしまいます。(約4倍以上削る面積が変わりますヽ(´Д` )ノ) 

が、

実は①の銀歯と違い技工士が作ってくれたレジンを詰める場合、

銀(金属)よりレジンは弱い材料なので実際は銀の削り方より深く、大きく削る必要があります。

 

 

つまりは削る量を減らしたければ、

ただレジンを選択するのではなく【直接法のレジン】を選択すべきなのです!ヾ(*ΦωΦ)ノ 

 

 

もう1点私が間接法より直接法の方が優れていると思う点

http://eedental.jp/ee_diary/2013/01/post-683.html 

でも書きましたが、

 

間接法のレジンは種類の違うレジンの3層構造で、

1層目、最初に虫歯を取った後に詰めるレジン

2層目、レジン系の接着剤

3層目、技工士が作ったレジンの詰め物

しかも1層目と2層目の間が1~2週間唾液、細菌で侵された層に接着剤でくっ付けるので

歯と一体化しにくいと考えています。

 

 

因みに直接法は

歯+レジン

と構造が非常にシンプルです!ヾ(・ω・ )ノ

 

 

私も開業時には大きな詰め物は直接法のレジンが不可能だと思っており、①の間接法を多様していたのですが・・・

数年経過すると何割かは割れてきてしまいました( ノω-、)

(結局私の腕の問題なのですが、一番の問題点は歯の保存を考えるあまり深く削らなかったことによると思います)

 

 

 

最近は、ある程度詰め物の面積が大きくなっても②の直接法で詰めれるようになってきたので

EEdental ar (3).jpg

こちらの方法で修復をおこなっています。(ただ面積が大きいと1本治療するのに1時間45分ぐらいかかってしまいますが・・・)

 

 

ですので、

レジンには間接法直接法の異なる2つのレジン法が存在すると思ってくださいね(((( ・ω・)ノ

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来たる40代に向けて

 

 

久しぶりに涙出して笑いましたd(・∀<)ナイスッ

 

 

 

笑うことは大切です。

 

人生ポジティブに!

 

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顕微鏡セミナー名古屋場所終了!

無事顕微鏡セミナーが終了しました。

 

 

当日、同じ会場で内藤先生、青島先生、大谷先生のビックネームの講演があるにも関わらず

かなり、マニアな57名の先生にお集まり頂きました。

(よくこんな無名の歯医者の話を聞きにきてくれますね(笑))

   

藤崎さんが作ってくれたリストによると

北海道2名

東北1名

北信越5名

関東12名

東海25名

近畿6名

中四国1名

九州3名

と全国からお集まり頂きありがとうございました。

 

 

DSC00488.jpg

 

13時30分開演で12時30分前に場所取りに来て頂いた先生もおられましたが、

会場がかなり縦長で、後ろの先生はスライドが見にくかったとご指摘を頂いてしまいました(汗)

 

確かに、会場縦長で、スクリーンも小さかったですね^^;

 

DSC00499.jpg

しかも、ホワイトボードは更に小さく見にくい。。。

 

会場選びは難しいですね^^;

 

また当日、質問して頂いた先生にお渡しした、

『How To1級レジン、2級セパレーターテクニック』のDVD-R

DSC00500.jpg  

(名古屋場所って・・・  藤崎さん^^;)

 

 

中に「EEデンタル」千社札を入れておいたら、講義翌日に

aDSC00533.jpg

寺西先生から医院の顕微鏡(ブライトビジョン)に千社札を貼ったとのこと(笑)

 

 

アンケートを見ても、100%近い先生から「満足」を頂き、

会は大変盛況に終わりました。

2カ月かかってスライドを製作した甲斐がありました!

(作り過ぎた捨てスライド、捨て動画が山のようにありますが・・・)

  

 

 

メーカー、デーラーの皆さまもありがとうございましたm(_ _ )m

  

 

 

今年は12月のペントロンエンドハンズオンセミナーで日曜仕事は最後になります。

受講される先生の他、既に聴講枠の3~4名も一杯になったとか・・・

(私なんかより、一流どこの話聞きに行った方が為になりますよ^^;)  

 

 

とは言え、前回よりバジョーンアップしたエンドスライドを11月から作って行きます。

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セラカルLC 1症例目

デンツプライのMTAの特許が切れ世界中で色々な類似製品が出てきています。

 

 

と同時にMTAからバイオセラミックスへとのシフトも起こっているようで、この分野からも目が離せません(・∀・)

 

私もバイオセラミックスは「エンドシークエンス」という

DSC00453.jpg

シーラーを根尖が大きいく開いてしまったようなケースでは1年前ぐらいからよく使用しています。

 

また直接覆髄適応で日本でも「セラカルLC」という光重合型のケイ酸カルシューム覆髄剤が発売になりました。

http://www.morimura-jpn.co.jp/theracal%20LC.html 

 

デンツプライのMTAは非常に覆髄に関しては、信頼性があるのですが、いかんせ操作性が悪い!ヽ(-ω- )

その点この材料はシリンジからフロアブルレジンのように扱えるので、

顕微鏡を見ながら覆髄法面にピンポイントで覆髄剤を塗布できるのではないかと思い購入にいたりました。

  

愛知学院の千田教授の文献を読んでもかなり良い感じのデンチンブリッジ(保護層)ができており、良い感じの商品の予感ヾ(・∀・)

 

 

今日がセラカル1症例目でした。

術前、歯の裏側に大きなカリエスが見られ、歯と歯の間にはレジンが詰まっています。

EEdental ta2 (1).jpg

 

かなり大きな虫歯でレントゲン上でも神経付近まで進行していたので、

術前に虫歯が完全に神経まで行っていたら抜髄(神経を取る)

虫歯健除去後健康な層が1層でも残れば神経の保存

と方針を出し治療スタートヾ(・ω´・)

 

 

 

完全に虫歯を除去すると歯髄から微妙に出血・・・

幸い、術前に痛みや違和感がないことで、直接覆髄を行うことにしました。

 

 

ケミカルサージェリー(次亜塩素酸Na)で露髄部を消毒後、セラカルLCにて覆髄

 

その後通常通りのレジン充填

 

 

セラカルを使った感想

1、材料を練る必要がないので機動性がいい

2、フロアブルのように操作ができ操作性がいい

3、光硬化型なので硬化を待つ必要がない

4、光で固まるので、ボンディング操作時に触っても問題ない

(従来のMTAは硬化を待つことが推奨されており2回法の治療になる、その日直覆+レジン充填まで行おうとするとボンディング剤をMTA付近に塗布できないというデメリットを見事にクリアー)

5、MTAに比べ圧倒的に安い! 

 

 

術前 ⇒ 術後

EEdental ta2 (2).jpg

即日、審美レジン修復ができる点が一番ありがたいですね!(  ̄∇ ̄)σ

 

 

と言うことで、捨てることなく今後も使用して行きたいと思います!

(使えないと私すぐに捨てちゃうので・・・((((((((((/・ω・)ノ)

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