セラカルLC 1症例目
- 2014年8月 2日 10:24
- マニアックレジン
デンツプライのMTAの特許が切れ世界中で色々な類似製品が出てきています。
と同時にMTAからバイオセラミックスへとのシフトも起こっているようで、この分野からも目が離せません(・∀・)
私もバイオセラミックスは「エンドシークエンス」という
シーラーを根尖が大きいく開いてしまったようなケースでは1年前ぐらいからよく使用しています。
また直接覆髄適応で日本でも「セラカルLC」という光重合型のケイ酸カルシューム覆髄剤が発売になりました。
http://www.morimura-jpn.co.jp/theracal%20LC.html
デンツプライのMTAは非常に覆髄に関しては、信頼性があるのですが、いかんせ操作性が悪い!ヽ(-ω- )
その点この材料はシリンジからフロアブルレジンのように扱えるので、
顕微鏡を見ながら覆髄法面にピンポイントで覆髄剤を塗布できるのではないかと思い購入にいたりました。
愛知学院の千田教授の文献を読んでもかなり良い感じのデンチンブリッジ(保護層)ができており、良い感じの商品の予感ヾ(・∀・)
今日がセラカル1症例目でした。
術前、歯の裏側に大きなカリエスが見られ、歯と歯の間にはレジンが詰まっています。
かなり大きな虫歯でレントゲン上でも神経付近まで進行していたので、
術前に虫歯が完全に神経まで行っていたら抜髄(神経を取る)
虫歯健除去後健康な層が1層でも残れば神経の保存
と方針を出し治療スタートヾ(・ω´・)
完全に虫歯を除去すると歯髄から微妙に出血・・・
幸い、術前に痛みや違和感がないことで、直接覆髄を行うことにしました。
ケミカルサージェリー(次亜塩素酸Na)で露髄部を消毒後、セラカルLCにて覆髄
その後通常通りのレジン充填
セラカルを使った感想
1、材料を練る必要がないので機動性がいい
2、フロアブルのように操作ができ操作性がいい
3、光硬化型なので硬化を待つ必要がない
4、光で固まるので、ボンディング操作時に触っても問題ない
(従来のMTAは硬化を待つことが推奨されており2回法の治療になる、その日直覆+レジン充填まで行おうとするとボンディング剤をMTA付近に塗布できないというデメリットを見事にクリアー)
5、MTAに比べ圧倒的に安い!
術前 ⇒ 術後
即日、審美レジン修復ができる点が一番ありがたいですね!(  ̄∇ ̄)σ
と言うことで、捨てることなく今後も使用して行きたいと思います!
(使えないと私すぐに捨てちゃうので・・・((((((((((/・ω・)ノ)
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