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歯根破折後、「スーパーボンドで接着修復」or「ヘミセクション」
- 2017年5月18日 08:56
- EEデンタル こだわり
私が釣りに行く日本海側から根管治療の依頼
レントゲン所見的には・・・
10のうち8ぐらいの割合で折れている所見・・・
症状を聞いても、『咬んだ時だけ痛い』
私の中の経験則からの基準で「歯根破折」を疑う場合
1、深い歯周ポケット
2、根の取り囲むような透過像(側面)
3、歯肉辺縁辺りのフィステル
4、咬合痛(咬んだ時に一瞬出るもの)
これらの条件が整う場合、高確率で破折を最近は疑います(ー。-)
患者さんと話した結果、二股の根のうち半分を残すヘミセクションを選択
その後、手前の歯を大きく削ってジルコニア延長ブリッジを製作
患者さんにはこのまま使える所まで使ってもらう感じで
そして1年経過したレントゲン診察
骨もしっかりでき順調に経過しています。
歯を分割して抜く方法、
私は「接着修復より予知性が高い治療」ではないかなと思っています。
折れてしまった歯を固執して残したい患者さんは「接着修復」を行っている歯科医院で相談してみてください。
個人的には接着修復の上手く行っていない症例をたまに見るのでお勧めはしていません。
私が患者さんに言うたとえ話は
「お気に入りのマグカップを落として柄の部分が取れてしまいました。ホームセンターで陶器専用の接着剤を買い、くっ付けてみました。」
「おっ、くっ付いた!」
「と思いしばらく使っていたある日、ふとコツんとテーブルにあててしまった拍子に折れた柄の部分が取れるイメージありませんか?」
「割れたマグカップを記念にテレビの上に置きっぱなしにしたらそのまま取れないと思いますけどね。」
「口の中はくっ付けた後に物を咬む行為をして機能させねばなりません、残念ながらマグカップを一生テレビの上に置いておくような状態ではないのでね」
と例え話をしています。
説明を続けると、
「私も過去患者さんの希望で3ケース行いましたが、最長で1年半で全て同じ所が折れました」
「大学の教授の歯も1年歯で再びまた折れてしまったと講演で聞きましたので、そんなに長くは使えないというのが今の私の考えです」
「ですから、現在接着修復はお勧めしていません」
「破折歯を悪くなり過ぎて抜くと骨が大きくダメージを受け次の歯を作りにくくなりますから、そういった面からもあまり勧められませんね」
と説明しています。
不幸にも折れてしまった歯どうしますか?(・ω・)ノ
接着修復を希望する方は接着修復のケース数が多い先生の歯科医院で相談された方がいいですよ。
因みに今の所世界広しといえど、接着修復を積極的に行う先生がいるのは日本のみです(★。★)
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