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問題なかった歯に4年後根尖病変(膿)⇒感染根管治療に・・・
- 2017年5月 6日 08:55
- 歯内療法日記
過去に神経を取った銀歯などにセラミッククラウンを入れる際に
その歯の根管治療からやりなおすか?
やりなおさずにクラウンを入れるか?
壁・屋根の修復だけで済ませるか?
みたいないものです。
これは同じ歯を見ても先生毎に診断が分かれます(・∀・)∩
根の治療が得意な先生、自信がある先生だと、
自分が入れるクラウンの歯に関しては病変など問題がなくても、
全て根管治療からやり直すというスタンスの先生もおられます。
私はというと、ケースbyケースで
・病変があれば当然根管治療からやり直した方がいいと話します( 'Θ')ノ
・病変がないがクラウン、コアの適合が悪い場合 その隙間からの細菌感染を疑いやり治した方がいいと話します( 'Θ')ノ
・病変がなく、きちんとした土台がはいっている場合は被せ物だけやり変えましょうと話します。( 'Θ')ノ
なぜ全ての根管治療をやり治さないか?(゜Д゜)
根管治療は治療できる回数が決まっており、うまく出来ても3回で打ち止めです。
ケースによっては2回の根管治療で打ち止め、次は抜歯になります。。。
一方、被せ物は根の方がしっかりさえしていれば5~6回ぐらいはやり代えのきく治療ですヽ(・∀・)ノ
すなわち、積極的な根管治療をしたが故に抜歯に近くづくことも考えられるので私は必要最低限の介入を勧めます。
(患者さんの希望があれば根管治療もしますが(p・Д・;))
というのが、私のスタンスなのですが中にはこんなケースもあります。
銀歯を白く治す治療で
銀歯の下は病変もなく土台もきちんと入っていたので、
患者さんに根には問題ないので被せ物だけ治療しましょうと話しセラミッククラウンを入れました。
4年経過したある日
セラミックを入れた歯が腫れてきた!と
大きな病変が出来てしまっています(ー△ー;)
綺麗にセラミッククラウンを入れたのですが、これは一度外してやり直す必要があります。
ラバーダムをして、菌が入らないようにきちんと根管治療をして、
仮歯で生活してもらうこと7カ月
病変も綺麗に治ってきてくれていますヾ(^д^)
今回のケース開業以来初のケースでしたが、
個人的には根管治療をして5年以上問題なければ、そのままクラウンも選択肢の1つだとは思います。
ただ、極々たまにはこんなケースもありますので・・・(・ω・)ノ
積極的に残り少ない治療回数を消費するか?
多少のリスクはあるがそれを承知で悪くなってから治療をするか?
この辺りは歯科医師の考え方により違いがありますが、
今私の考えは「積極的な治療が歯を残すとは限らない」「必要最低限の介入で歯の保存を試みる」というものです(^ー^)
*セラミックの保障期間は5年なので5年以内に根管治療が必要でセラミッククラウンを外した場合、新たなセラミックの費用はかかりません。
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