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レントゲンに入らない大きな病変 感染根管治療
- 2017年10月12日 09:03
- 歯内療法日記
昨日の患者さんは、
1人目:名古屋
2人目:知多市
3人目:富山県
4人目:京都府
5人目:埼玉県
と何県にある歯科医院なのかよく分からない・・・
(たまにこんな日があります( ̄ー ̄;)
富山からの患者さんは6カ月検診
術前のレントゲン
レントゲンに入らないぐらい大きな根尖病変が見られます(★。★)
【樋状根】であり、遠心根以外ほぼ手つかず。。。
下顎第2大臼歯の樋状根は日本人の女性に多い歯です。
また神経管の形も非常に複雑で、治療は非常に難しい歯になります。
*顕微鏡なしに神経管の把握はまずできません。。。
こうならない為にも、
1回目の抜髄できちんと根管治療しておくことをお勧めします。
何とか残せれば残したいとのことで治療をスタートするも、
歯の中からは膿が出てくる状態
1か月おきに来院して頂くも毎回歯の中には膿が貯まっている・・・
3回目の治療時も排膿が見られ、次も同じであれば抜歯など考えなければならないかも。。。
(*基本的に私は同じことを続けて治らなければ「抜歯」も立派な治療選択肢だと思っています)
治療開始から4カ月目の治療4回目 ようやく膿も止まり
治療5回目にして根管充填根尖MTA上はGP
(*現在だいたい大臼歯の治療は平均2回で済ませています)
根管充填
綺麗に充填できました!(・∀・)っ
そして昨日6か月後のレントゲン診査
骨が少し戻ってきており、歯槽硬線が出てきました(・∀・)
溶けた骨も大きいのでまだまだ骨が全部出来ている訳ではありませんが、
治癒傾向は見られ始めました。
とりあえず、かかりつけで銀歯を作って頂き、
また半年後の1年予後のレントゲン審査をする予定となりました。
大きな根尖病変というのは数年単位で成長していきます。
ですので、年に1回ぐらい歯科医院で検診を受けられることをお勧めします。
また、下顎第2大臼歯(樋状根)の再治療は非常に難しいので、
歯内療法専門医をお勧めします!(・д・)ノ
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