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MTA直接覆髄後⇒大きな痛み⇒抜髄(根管治療)

虫歯治療からの根管治療動画を上げました。

術前時:痛みは全くない歯に大きな虫歯が見られました。

2018 EEdental M (1).jpg 

虫歯を除去していくと神経が露出してしまった為

MTA系レジンを用いて直接覆髄+レジン充填

2018 EEdental M (2).jpg 

*EENOフラットを使用して可能な限りのエナメル質の保存を行いました。

 

自分的にはかなり納得できる治療が出来たのですが・・・

 

術直後から沁みるなどの症状が出てしまい、経過をみていたのですが、

徐々痛みの大きさ頻度が多くなってきた為神経の治療に入りました。

私は虫歯治療後、

・大きなズキズキする痛み、

・温かい物で歯が痛む症状が出てしまった場合

は神経の処置が必要だと判断しています。

  

今回のように痛みの無かった歯でも治療することにより

神経にダメージを与えてしまい神経を取る治療が後で必要になることがあります。

私の経験上ではやはり虫歯が大きく神経が露出してしまった歯、

大きな詰め物がしてある歯の再治療には後で神経を取る治療が必要になることがあります。

2018 EEdental M (3).jpg 

できるだけ歯を残す為に3mmの穴から根管治療を行いました。

  

術前⇒直接覆髄後⇒根管治療後半年 

2018 EEdental M (4).jpg

術後の症状も安定しており、経過は順調です! 

 

 

私のスンタンスは可能な限り神経の保存を行いますが、

大きな症状が出てしまった歯はなるべく早い段階で神経の治療に入ります。

これは歯を残す際には必要な選択だと思っています。

 

現在も他院で治療し症状があるが経過を見ていたら、

大きく腫れてきてレントゲンを撮ったら根の先には骨が溶けてしまっているまで

1つステージが進んでしまった患者さんがおられます。

 

様子をみるべき症状と、次の処置が必要と判断すべき症状があります。

この選択・選択時期を誤ると患者さんは歯を失うことになります。

 

「歯の神経を残されたい方へ注意事項」

http://eedental.jp/ee_diary/2010/10/post-166.html  

8年近く前に書いたブログですが、私は今もこの考え方です。

神経を残すから歯を残すに考え方をスイッチします!

 

今回の患者さんのケースももうしばらく経過をみていきます。

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