開業以来初ケース!?
- 2023年6月20日 09:04
- 歯内療法日記
患者さんは40代男性 2011年に来院された方
某歯科大学で顕微鏡で根管治療を受けるも違和感が取れず転院されてきた患者さん
結局、極細のMB2を治療すると違和感は取れました。
その後に治療をさせてもらった右下6
今回は自分が治療させてもらったこの歯
2023年1月 1か月半前に寝不足の際に3日間ほど歯が浮いた感じがした。
その後も1カ月違和感が続いている、頬を押したりすると違和感を感じる。
とのことでレントゲンを撮らせてもらいました。
すると、左下6近心根 側面に透過像が見られます。
以前のレントゲンと比べると、
今まであった歯槽固線も消失しており・・・
疑うのは歯が折れた、もしくは側枝からの感染
患者さんには、「外科的歯内療法」もしくは「ヘミセクション」mの治療を行う可能性があることを説明
ただ、折れている時に出る、咬んだ時だけ痛いという症状は今の所ない。
と言うことで少し待って待機診断を行うことにしました。
大きな違和感に変わったらすぐに連絡をもらう前提で4か月後にまた来てもらうことに
5か月後の来院時
開口一番「先生あれから調子いいんですよ!」
あの後から、歯茎のポケットに毛先を入れ込むように頑張って磨いていたら、違和感なども徐々に無くなりました。
とのこと、
とりあえず、レントゲンを撮らせてもらうと
明かに透過像が小さくなっている!
こういったケースは開業以来初ケースであり、何が原因で治ってきたのか!?
さっぱり分かりません。
歯茎を磨いて、収まったということは歯周病によるものが考えられますが、
歯周病でここまで深い場所の骨が無くなることはないので・・・
ん~、分からん!
とりあえず患者さんにはレントゲン上で良くなっている所見に変化しているので、
このまま頑張って歯磨きを継続してもらうことで、今回は治療なしで終了とさせて頂きました。
人の体ですから、何が起こっても不思議ではありませんが、こういうケースを見ると
次に同じ症状の患者さんが現れた場合、過去の経験として歯ブラシで改善がある可能もあることは説明できますね!
歯科治療は奥がホント深いです。
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