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マニアックレジン: 2015年11月アーカイブ
レジンが割れる・・・
- 2015年11月27日 09:27
- マニアックレジン
最近エンドのことばかりですが、実はこんなことがありました。
私が以前詰めた歯
普通にしている時は問題無いのだが、かむ時だけ痛い
口の中を見せてもらうと
よく分からない・・・(´-ω-`;)ゞ
レントゲンを撮ってみると
あれ? レジン割れていないか?( ̄ω ̄A)
案の定
レジンを取った所
取れたレジン
割れていました。。。(; ̄Д ̄)
直接法で詰めたレジンがこのように割れたのは私自身【初】でした。(嬉しくない初物ですが・・・)
年間1000本近くレジン詰めていますが、こんな割れ方するのか・・・
虫歯がないことより患者さんに説明をして、かけた部分だけレジン充填をしてリペアしました。
次に同じように割れたら「ゴールドインレー」にさせてもらいます。
今回レントゲンで割れていると推測でき治療が行えましたが、
色々初体験ができ今後の参考になるケースでした( ・∀・)
充填後
綺麗に段差なく充填できているのが分かります!
個人的にはですが、
何か問題が起こった際に必要最低限の修復で終ることができるというのもレジン治療の良い処だと思っていますし、
次の大きく削るというステップに移行せずに済む点もレジンのメリットの1つだと思います。
さて、この後この修復が何年持ってくれるか? ( ^ω ^ )ノ
因みに最近の文献によると
レジンの10年生存率は『92%』と
かなり信頼のおける治療法になっています。
それでも昔ながらのインレーがこの国では第一選択肢なんですよね・・・
http://eedental.jp/ee_diary/2015/11/post-1278.html
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知らないと損をする、なるべく削らない治療(レジン治療)
- 2015年11月18日 08:53
- マニアックレジン
FDIが『MI』を提唱したのが2000年
あれから先進国はなるべく削らない方向になっているのですが、
こと日本は・・・
【虫歯の治療法は様々 削らない歯科医院と削る歯科医院】
http://eedental.jp/ee_diary/2015/11/post-1278.html
↑ こんな感じ
21世紀に入っても100年近く前のブラック先生の治療基準(ガッツリ削る)を採用しています。
(ただし、日本の保険治療は世界的にみてもありえないぐらい激安で治療を受けられる恩恵はあります)
私は自分の受けたい治療をしたいので保険治療を止めてしまいましたが、
現在、歯と歯の間の虫歯なら顕微鏡を使用して、
なるべく健康な部分は削らない治療を行っています。
【治療時間:1時間 治療回数:1回 費用:おおよそ5万円】
今回のケース 全てフロアブル(液状)レジンのみで充填しました。
マジェスティーLV OA3
マジェスティーLV 乳歯色
マジェスティーES XW
の3色でボックス窩洞を詰めるのが最近の私のトレンドです( ・ ω・ )ノ
固形のレジンを使用しないので、ある程度丸みのある詰め物が作れます。
私の今のレジンのコンセプトは『いかに直線化させない形態で終れるか』
本物っぽく見せる為には全て曲面で詰めないとリアルには見えないので・・・
と、どうでもいいことばかり考えレジンを詰めています(笑)
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10年ひと昔
- 2015年11月12日 11:08
- マニアックレジン
11月28日レジンの発表をしようと思い
診療後にレジンの本を読んでいますが、10年前の本と比べるとレジンの進化は目覚ましいですね!( ^ д ^)
今年で レジン修復は60年だそうで節目の年でもあるようです。
また日本のレジンの接着技術は現段階では世界一で、それこそ世界を牽引している立場です。
(メーカーの努力によるものです)
ただし、日本の臨床では銀歯がまだまだ主流であり、レジンは未だに予後が悪いというイメージが強いです。
色々読んで見ると、レジンとインレーの予後の差というものはあまりありません。
基本的に保険治療のレジンの治療費が安すぎるために、世界一の技術も使われないという悲しい現実。。。( ´ Д `;)
将来的にレジンの治療費がインレー(銀歯)と同等になれば治療も変わるでしょうね!
成功率が同じであれば治療費同じにしてしまえばいいのにヾ( ・ω・)ノ゚
日本にはいいものがたくさんあるのですが、制度とか規制で価値が下がってしまっています。
世界一の接着技術があるのであればそれをもっと生かそうよ!
日本人の手先の器用さであればレジン治療も世界一の国なれる気がします。
と本を読みつつ
「薔薇チュー」を解体して遊んでいます(笑)
買ったリベットブレスのフラッシュフィットが微妙に合わない。。。( ´ ε `;)
自分で慎重に削って調整しています。
日本人の手先の器用さを生かして( ̄∀ ̄;)
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虫歯の治療法は様々 削らない歯科医院と削る歯科医院
- 2015年11月 7日 14:23
- マニアックレジン
先日こんなことがありました。
中学生のお子さんの歯、いつもかかっている歯科医院で
A先生:「歯と歯の間に小さな虫歯かもね? 治療しておきますか?」
Yさん:「小さい虫歯なんですね、じゃあ治療をお願いします」
治療が終わった後に先生から、
A先生:「次回型を採りますから、銀歯にするか自費の白い歯にするか決めてきてください」
Yさん:「小さい虫歯なのに!?」
その後、治療痕を見て
「先生~、子供の歯が大きく削られてしまったので一度診てください」
と電話がありました。
今年の3月に萌出途中の第二大臼歯の難しい治療をしたことがあったので、
EEデンタルにあったレントゲンで術前時見ていると
「これ治療したんですか?」
レントゲン所見的には微妙にあるね程度なんですけどね。。。
(前回の顕微鏡診察では私はまだ削る必要ないと考えていました。 お母さんに疑いがあるとは伝えて)
お母さんも小さな虫歯だと聞いてので
小さい虫歯=小さく治療する=簡単
と思われたのでしょう。
EEデンタル来院時
*青い部分が削ってあった場所
私:「あらら、ガッツリ削ってあるね」
Yさん:『こんなに削るものですか!?』
私:「はい、歯と歯の間の虫歯を治療するんだったらこれは教科書的な方法ですね」
:「虫歯1に対して、健康な所を10以上削るのが一般的な治療法ですね」
Yさん:『先生もこんなに削るんですか!?』
私:「100年近く前からの治療基準は私は採用していないですね」
:「私は直接法でレジン詰めるから咬む面はそこまで削らないですね」
:「でも健康な部分は削りますが、最小限にできます」
私:「レジンで歯と歯の間治すとこんな感じかな」
*歯と歯の大きめの虫歯でこのぐらい削ります。
(1時間でレジンまで詰めれます)
追記:最近のケース
治療時間:1時間
私:「と、言うか保険治療の歯科医院であれば極々一般的な治療法ですよ」
:「逆に削らない特殊なお歯科医院の基準を持って来られても先生困りますよ」
私:「たぶん100件歯科医院があればEEデンタルみたいな基準で治療しているのなんて1~2件だと思います」
Yさん:「そうなんですね」
私:「日本の歯科治療は21世紀に入っても20世紀基準での治療ですからね・・・」
*個人的な意見ですが・・・
日本の歯科医院の設備は先進国でも最先端ですが、歯の治療に関しては最先端とは全く言えない治療基準です。
が、
世界的にみても非常に安い治療費で治療を受けれている大きなメリットもあります。
(日本の保険治療は世界一費用対効果が高いと思います)
私:「削られてしまったものは仕方がないので治療しちゃいましょう」
:「後ね、私は『間接法』はデメリットの面から嫌いだから直接法で今日治してしまいますね」
術後
プラスチック治療で来年の学校歯科検診で見つからないレベルに修復ヽ( ・д・ )
という、一般の人では摩訶不思議に思えてしまう治療基準の違いについてのやり取りがありました(-c_ - )
このブログを参考にされている患者さんもおられると思いますが、
歯科治療の基準は歯科医院ごとで結構マチマチです。
また治療は最初にその歯を治療してもらう先生で歯の削り方で寿命まで大きく左右されてしまいます。
まずは、虫歯を作らないように歯を磨いてください。
もし不幸にも小~中程度の虫歯が出来てしまった場合は顕微鏡下で行う直接法のレジン充填がお勧めです。
*顕微鏡レジンに慣れた歯科医院が前提です。
ネットで得た基準は今かかっている歯科医院の基準にはなりませんのでその点は知っておかれてくださいヾ( ̄∇ ̄)ノ
追記:後日談として娘さん
「こんな見える所に銀歯なんて入れたら、生きていけないよ」
と言っていたみたいです(笑)
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