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虫歯の治療法は様々 削らない歯科医院と削る歯科医院
- 2015年11月 7日 14:23
- マニアックレジン
先日こんなことがありました。
中学生のお子さんの歯、いつもかかっている歯科医院で
A先生:「歯と歯の間に小さな虫歯かもね? 治療しておきますか?」
Yさん:「小さい虫歯なんですね、じゃあ治療をお願いします」
治療が終わった後に先生から、
A先生:「次回型を採りますから、銀歯にするか自費の白い歯にするか決めてきてください」
Yさん:「小さい虫歯なのに!?」
その後、治療痕を見て
「先生~、子供の歯が大きく削られてしまったので一度診てください」
と電話がありました。
今年の3月に萌出途中の第二大臼歯の難しい治療をしたことがあったので、
EEデンタルにあったレントゲンで術前時見ていると
「これ治療したんですか?」
レントゲン所見的には微妙にあるね程度なんですけどね。。。
(前回の顕微鏡診察では私はまだ削る必要ないと考えていました。 お母さんに疑いがあるとは伝えて)
お母さんも小さな虫歯だと聞いてので
小さい虫歯=小さく治療する=簡単
と思われたのでしょう。
EEデンタル来院時
*青い部分が削ってあった場所
私:「あらら、ガッツリ削ってあるね」
Yさん:『こんなに削るものですか!?』
私:「はい、歯と歯の間の虫歯を治療するんだったらこれは教科書的な方法ですね」
:「虫歯1に対して、健康な所を10以上削るのが一般的な治療法ですね」
Yさん:『先生もこんなに削るんですか!?』
私:「100年近く前からの治療基準は私は採用していないですね」
:「私は直接法でレジン詰めるから咬む面はそこまで削らないですね」
:「でも健康な部分は削りますが、最小限にできます」
私:「レジンで歯と歯の間治すとこんな感じかな」
*歯と歯の大きめの虫歯でこのぐらい削ります。
(1時間でレジンまで詰めれます)
追記:最近のケース
治療時間:1時間
私:「と、言うか保険治療の歯科医院であれば極々一般的な治療法ですよ」
:「逆に削らない特殊なお歯科医院の基準を持って来られても先生困りますよ」
私:「たぶん100件歯科医院があればEEデンタルみたいな基準で治療しているのなんて1~2件だと思います」
Yさん:「そうなんですね」
私:「日本の歯科治療は21世紀に入っても20世紀基準での治療ですからね・・・」
*個人的な意見ですが・・・
日本の歯科医院の設備は先進国でも最先端ですが、歯の治療に関しては最先端とは全く言えない治療基準です。
が、
世界的にみても非常に安い治療費で治療を受けれている大きなメリットもあります。
(日本の保険治療は世界一費用対効果が高いと思います)
私:「削られてしまったものは仕方がないので治療しちゃいましょう」
:「後ね、私は『間接法』はデメリットの面から嫌いだから直接法で今日治してしまいますね」
術後
プラスチック治療で来年の学校歯科検診で見つからないレベルに修復ヽ( ・д・ )
という、一般の人では摩訶不思議に思えてしまう治療基準の違いについてのやり取りがありました(-c_ - )
このブログを参考にされている患者さんもおられると思いますが、
歯科治療の基準は歯科医院ごとで結構マチマチです。
また治療は最初にその歯を治療してもらう先生で歯の削り方で寿命まで大きく左右されてしまいます。
まずは、虫歯を作らないように歯を磨いてください。
もし不幸にも小~中程度の虫歯が出来てしまった場合は顕微鏡下で行う直接法のレジン充填がお勧めです。
*顕微鏡レジンに慣れた歯科医院が前提です。
ネットで得た基準は今かかっている歯科医院の基準にはなりませんのでその点は知っておかれてくださいヾ( ̄∇ ̄)ノ
追記:後日談として娘さん
「こんな見える所に銀歯なんて入れたら、生きていけないよ」
と言っていたみたいです(笑)
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