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根管治療はゴム(薬)を詰める治療ではありません。

http://eedental.jp/ee_diary/2015/09/post-1255.html 

の続き

 

根管治療を続けても、膿と腫れが治まらないという患者さん

2015%20EEdental it.jpg

赤丸内の黒い部分が骨の溶けた部分

(小指の第一関節ぐらい骨が無くなっています)

 

よく、「根の先まで薬が詰まってないので、根管治療の再治療をしましょう」

など話がありますが、実は根管治療で最終的に詰める薬は薬ではなくただのゴムであって、

これが【綺麗に詰まっている=病気にならない】 にはなりません。

 

大切なのは根管内(歯の中)の細菌をいかに入らせない・減らすかになります。

 

今回私がやったことは1回目に時間をかけて根管内の清掃

2回目は1ヶ月後に1回目の清掃で歯の中が綺麗になり治癒傾向が出ているか確認

3回目もさらに1ヶ月後、腫れたり膿がでていないかの確認

  

治療1回目から2カ月後、根管内に詰め物をして見てみると

2015 EEdentaliti1 (2).jpg

歯の中に最終的な薬を入れていなくても、

黒い部分に骨が出来あがってきてくれ

ているのが分かります。

 

 

【根の先まで薬が入っていない】理論で行けば、このように治療中には治癒傾向は出てきません。

 

薬(ゴム)を入れてから初めて治癒傾向がはじめて出てくれば薬(ゴム)の効果とも思います。

 

最近の歯内療法の考え方ではゴムの詰め方はさほど重要視されていません。

 

 

ただ、この辺りの考え方は日本ではまだまだ浸透しておらず・・・

 

 

歯を残したければ知識量の多い歯内療法専門医の歯科医院で相談してもらった方が

歯を残せる確率が上がるかもしれません。

2015 EEdentaliti1 (1).jpg

治療期間2カ月 

 

 

今後定期的にレントゲン診断を行っていきます( ´ ▽ ` )ノ

 

追記:2カ月後

http://eedental.jp/ee_diary/2015/12/3-1.html 

 

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