Home> 歯内療法日記 > 治す為のルールを守る根管治療 と 根尖病変の治癒スピード
治す為のルールを守る根管治療 と 根尖病変の治癒スピード
- 2015年9月23日 09:17
- 歯内療法日記
大きな病変(膿)ができ感染根管治療をし始めたが
治療後に大きく腫れたり、膿が止まらないので一度診て欲しいとのこと
術前時 歯茎にはフィステルがあり、膿が出てきています。
レントゲン
黒い部分が骨が無くなった所
かなり大きな病変でレントゲン上で長径13mm(イメージ的には親指の爪ぐらい骨が無くなっています)
レントゲンを見ると治療途中なんですが、歯の入り口辺りには虫歯様の所見
根管治療の成功のポイントは菌の排除です。
また虫歯というのは菌の固まりであって、入り口の虫歯を綺麗に除去しないで根管治療をしても絶えず菌が歯の中に入り治るものも治りません。
で1回目の治療のまず最初に行ったのが
『虫歯の染め出し液を使用して徹底的な虫歯除去』 (まずは見える部分の菌の除去)
次に
新たな菌が入らないような環境作る為に隔壁(少なくなった歯の補強的な壁を作る)
その後、通法通りの根管治療を行いました。
(今回無貼薬)
1回の根管治療で根管内はある程度綺麗になったと判断して、次回の治療は1か月ごと指示( ・ω・)ノ
今日が前回から1か月経過した2回目の治療日でした。
患者さんに聞くと「痛み・腫れは一切なく歯茎の膿も出てこなくなった」とのこと
レントゲンでチェック
あら!?
だいぶ黒い部分無くなってきたね!(骨が出来てきている)
まだ根管治療を1回しただけです( ・∀・)ノ
ここから言えるのは、まずは原則を守り治療を行うこと、
この原則が守られずに、薬の交換を何度しても治りませんし、
最終的なガッタパチャー(薬と表現しますが実はただのゴム)を綺麗に入れれば治る訳ではありません。
と私は解釈しています。
今日はこのような治癒傾向が出てきているかチェックだけしたかったので、
2回目の根管治療は簡単な洗浄だけ行って終了となりました。
次回最終的な薬を詰めて根管治療が終了となります( ^ω^ )/'''
(根尖が#70と大きく破壊されているのでMTAを使用する予定)
- 購読
- Powerd By