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「エンド専門医に治せない歯痛」 セミナー 【非歯原性歯痛】

昨日、歯内療法学会の支部会で行われた 

和嶋浩一先生の【非歯原性歯痛】のセミナーに参加してきましたが、非常に勉強になりました。

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というか、自分の弱い範囲だったので、勉強するにはいい機会でした。

 

非歯原性歯痛とは何ぞや!?

ざっくり言えば、『歯が原因でないのに歯・口腔内領域が痛む病気』

 

根管治療とは非常に密接な関係があり2013年のAAE(アメリカ歯内療法学会)でもトピックスにあったようです。

(2013年AAEに参加していたのですが、興味がなくノーマークでした。。。)

サーフィンの思い出しか・・・ http://eedental.jp/ee_diary/2013/05/post-765.html 

プレートランチベスト3 http://eedental.jp/ee_diary/2013/04/post-762.html 

 

さて、 

 

典型的な【非歯原性歯痛】パターンとして

歯・歯肉が痛む ⇒ 歯科医院 ⇒ 原因が分からない ⇒ とりあえず痛みの近くの神経を取る ⇒ 痛みが治まらない

治療を続ける ⇒ 歯科医師もお手上げで抜歯をする ⇒ 痛みが隣の歯に移る ⇒ 最初に戻る

 

結果:専門機関に行く頃には多くの歯を失う

慶応義塾病院へも、原因が分からないまま抜髄治療(48%)、抜歯治療(31%)が終わってから

痛みの原因が分からないとのことで来院があるようで、歯科医師がもっと非原性歯痛の存在を疑った方がいいように思えます。

 

  

歯の中の神経も脳と繋がっており治療が引き金で大きな問題を起すことがあります。

この【非歯原性歯痛】引き金になる確率が高い治療が『根管治療』

  

この非歯原性歯痛は質の低い根管治療で起こってしまうことが多いとのことですから、

抜髄時から専門の医療機関で治療を受けた方がいい部分もあります。

根管治療後6カ月以上痛みが続く割合 メタ解析で5.34% (6か月痛みで悩まされるのは苦痛ですね・・・)

 

 

またEEデンタルにも、痛みが取れないとのことで来院がありますが、年に2名ぐらいは根管治療の問題ではなく

【非歯原性歯痛】の疑いで専門の医療機関にかかって頂くこともあります。

非原性歯痛の割合はメタ解析で3.45%だそうです。

 

  

また男性に比べ女性に多く 2:8の割合だそうです。

つまり男性に比べると女性は痛みを持ちやすい体質のようです。

(痛みに対しての抵抗性は女性の方が高い、ただ痛みには敏感とのこと)

【非歯原性歯痛】で慶応義塾大学病院を受診する方の5割近くは口周りの痛みのようで、

歯科治療が原因になっていることも多いそうです。

 

 

今回の実習では非原性歯痛の診断方を勉強してきました。

大きく分けて「筋・筋膜性疼痛」と「神経障害性疼痛」、もしくはミックスタイプが多いらしく

その診断法などの実習でした。

 

 

トリガーポイントなどの触診により異所性疼痛が起るのは知りませんでした。

側頭筋のトリガーポイント ⇒ 上顎前歯

咬筋のトリガーポイント ⇒ 上顎小臼歯

に痛みが出る。

その他、色々勉強になりました。

メモ

痛みは脳で感じるもの

痛みに対する恐怖が脳に変化を及ぼす

治療(歯科)は痛みを与えないように行うべき

睡眠の質が関係する

神経を切断してしまうと末端はマーラー変性が起り、末端の神経は無くなってしまう

切断された神経の再生は1日1mm程度で起こることがある

 

 

歯内療法に密接に関係している分野なのですが、

今一あやふやだった部分が少しずつではありますが繋がってきました。

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