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マニアックレジン: 2022年3月アーカイブ
第2大臼歯遠心の歯茎の中の虫歯
- 2022年3月16日 09:05
- マニアックレジン
カボ社の音波チップを使い治療し始めた親知らずによる虫歯
通常の治療よりかなり削る量を少なく済ませられ、神経も取るリスクも少ない治療なので
まずまず良い方法ではないかな!?と思っていたのですが、
井野の使うマイナーな道具廃盤説
に乗っ取りこのチップ(削る道具)が廃盤となってしまいました。。。
そんな中、チップメーカーの錦部製作所と縁があり、
似たような道具で私の前のチップの気に入らない点などを改変してもらい
出来たEENOボール
EENOボール(エアースケーラー用 カボ社向け) - 超音波スケーラー用チップの錦部製作所オンライン販売WEBショップ、購入や注文はこちらから (nishikibe.com)
錦部さんからの話によると結構反響があり売れているとのこと
こんなことやっていると、患者さんもネットでこの治療を見つけ
わざわざ遠方から来院してくれる人もいます。
患者さんは30代男性
だいぶ昔に親知らずは抜いたとのこと
ただ親知らずが入っていた時分にできた虫歯は・・・
個人的には親知らずが生えている時期に分かれば、
親知らずをまず抜いてもらい、開口障害が無くなった2~3週間後に抜いた親知らずの穴
からアプローチが理想なのですが、半分ぐらいのケースは抜いてからしばらく経過した歯茎が整った時期の治療となる為
電気メスで切開を行いアプローチします。
術前⇒術後
咬合面のレジンもやり替えを行いました。
歯肉を切開して穴を開けても大丈夫なのか!?と思われると思いますが、
経験上2カ月ぐらいで殆ど元の形状に戻ってきます。
この動画の最後10秒ぐらいを見てみてください。
切開したことにより微妙に歯茎のボリュームは下がりますが、
生活に使用が出るようなことは一切ありませんのでご安心を!(^。^)
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奥歯はミラーの使い方で見えるものも異なる
- 2022年3月12日 09:05
- マニアックレジン | EEデンタル こだわり
患者さんは40代女性
全顎検査を希望されレントゲンを撮ると、右下のインレー(銀歯)の下に大きな虫歯がある。
症状はなく、特に違和感なども感じたことはないとのこと
実際の口腔内
歯茎の下に虫歯が広がっており、視診では全く虫歯は分かりません。
経験上、ここの虫歯はは親知らずが横向きに生えていた人に出来やすい虫歯
また歯茎の中にあるので、裸眼だとどうしても虫歯の取り残しは出やすくなってしまいます。
虫歯の取り残しを少なくする為には「ミラーテクニック」という鏡をうまく使い治療する必要があります。
ここの部分は裸眼で見ると、死角になる為虫歯の有無は分かりません。
歯の少し奥にミラーを置いて、歯の裏側から見る必要があります。
またミラーを使用し治療を使用となると鏡像を見ならがらの治療となり・・・
上下反転・左右反転する為、あべこべの世界での治療となります。
この鏡像での治療をミラーテクニックといい、慣れるまでイライラしながらの治療となります(笑)
特に顕微鏡治療はミラーテクニックでの治療が大前提の治療なので、
歯科医院に顕微鏡を導入しても、ミラーテクニックがマスターできずに、
顕微鏡が歯科医院のオブジェ化する原因にもなります。
電気メスで歯肉のトリミングを行い、ミラーテクニックで虫歯を除去し
ギリギリ露髄(神経の露出)せずに済み、まずはプラスチックで下地を作り
その後、型採りを行い。
2週間後にゴールドインレーをSet
綺麗に入りました!
奥歯は見にくい為にどうしても虫歯の取り残しが出やすい傾向はあります。
個人的には2004年から顕微鏡を使用し治療をしていますが、
自分の中では、奥歯においては顕微鏡はマストアイテム化しております。
正直、50過ぎた歯科医師は老眼が入ってくるので、実際細かい部分は見えていないんじゃないかな!?とも思います。
老眼補正の為にも顕微鏡って良いアイテムだと思います!( ^。^)σ
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