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奥歯はミラーの使い方で見えるものも異なる
- 2022年3月12日 09:05
- マニアックレジン | EEデンタル こだわり
患者さんは40代女性
全顎検査を希望されレントゲンを撮ると、右下のインレー(銀歯)の下に大きな虫歯がある。
症状はなく、特に違和感なども感じたことはないとのこと
実際の口腔内
歯茎の下に虫歯が広がっており、視診では全く虫歯は分かりません。
経験上、ここの虫歯はは親知らずが横向きに生えていた人に出来やすい虫歯
また歯茎の中にあるので、裸眼だとどうしても虫歯の取り残しは出やすくなってしまいます。
虫歯の取り残しを少なくする為には「ミラーテクニック」という鏡をうまく使い治療する必要があります。
ここの部分は裸眼で見ると、死角になる為虫歯の有無は分かりません。
歯の少し奥にミラーを置いて、歯の裏側から見る必要があります。
またミラーを使用し治療を使用となると鏡像を見ならがらの治療となり・・・
上下反転・左右反転する為、あべこべの世界での治療となります。
この鏡像での治療をミラーテクニックといい、慣れるまでイライラしながらの治療となります(笑)
特に顕微鏡治療はミラーテクニックでの治療が大前提の治療なので、
歯科医院に顕微鏡を導入しても、ミラーテクニックがマスターできずに、
顕微鏡が歯科医院のオブジェ化する原因にもなります。
電気メスで歯肉のトリミングを行い、ミラーテクニックで虫歯を除去し
ギリギリ露髄(神経の露出)せずに済み、まずはプラスチックで下地を作り
その後、型採りを行い。
2週間後にゴールドインレーをSet
綺麗に入りました!
奥歯は見にくい為にどうしても虫歯の取り残しが出やすい傾向はあります。
個人的には2004年から顕微鏡を使用し治療をしていますが、
自分の中では、奥歯においては顕微鏡はマストアイテム化しております。
正直、50過ぎた歯科医師は老眼が入ってくるので、実際細かい部分は見えていないんじゃないかな!?とも思います。
老眼補正の為にも顕微鏡って良いアイテムだと思います!( ^。^)σ
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