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EEデンタル こだわり: 2015年4月アーカイブ

お勧めレジン治療 レジンの色の話

普通歯科医院には代表的は歯の色4~5色ぐらいのレジンが置いてあり

そのなかで歯の色にあった1色を選択して詰め物をします。

 

ただ、歯の色を合わそうとすると・・・

 

色が合わないケースも出てきます。

*保険治療では色合わせまでは行えません。(してくれる先生もいますが完全なサービスで赤字の治療です)

  

だいたい歯の色を合わせようとすると2~3色の色をミックスする必要が出てきます。

個人的には前歯に関しては3~5色ぐらいヾ(・_・;)

 

 

また歯の色まで合わせようとすると間接法という型を採って技工士が作るインレーようなものは

かなり上手な技工士が作らないとまず色は合わせれないように思います。

(上手な技工士=技工料が高い *技術による対価と考えれば当然ですが)

 

ただ、個人的には、

ハイブリットインレーでドンピシャで色が合っているものを見たことがない・・・

  

先日の顕微鏡学会で

「先生のブログで最近出てくる乳歯色ってどこのですか!?」と(笑)

クラレのマジェステーLVです。

2015 EEdental rezin (1).jpg

で表層を詰めると

tu.jpg

こんな感じ(下の歯)に充填できます。

上の歯はセラミッククラウンです。

  

ここで、私の充填の流れを動画で、

最初:1層目 マジェスティーLV OA3 (クラレ)

*フロアブルレジンで象牙質全部に薄く充填します

固形のもの:2層目 プレミス クリアー (Keer)

*これで咬む面の形態(凹凸)を作ります

2015 EEdental rezin(6).jpg

そこにマニアにお勧め!

3層目 もしくはマジェスティーES A1

 

さらにアクセントでマジェステーLV 乳歯色を詰めると、

2015 EEdental T (2).jpg

 

 

固形レジンの後、第3層にフロアブルレジンを持ってくる理由

2層目の固形のレジンと歯質には必ず段差ができてしまいます。

レジン治療はマージンに対しオーバーするかショートするかの2択です。

 

フラッシュ(ドンピシャ!)は顕微鏡で見ていてもあまりありません。 

ですので、その境界部をA1(もしくは乳歯色)で補正をします。

DSC00121.jpg

*固形のレジンをタイトにマージンに全周ぴったり詰めるのは至難の業! 正にネ申技そんな技術が欲しい。。。

 

 

 

で、話を戻してこの『乳歯色』

 

実は、販売が終わっています(笑)

 

 

で代用品なのですが、クラレの人に聞くと

「マジェステーES のXW」をと言われ使ってみると、

 

全然色が違うんですけど・・・(´-ω-`;)ゞ

(ただ、良い色ではあり更にマニアックにいうと前歯のリバーステクニックの内層の色出しには使える)

 

そこで、医院に色々ある2軍レジンの中にいい色が!

2015 EEdental rezin (2).jpg

FLOW-IT のA0 (ペントロン)

*A0の存在を知っている先生が日本に何人いるか(笑)

   

これは比較的乳歯色に近い色(ただ、欲を言えば少し透明感が欲しい・・・)

このレジンは押し過ぎると多少液だれするのでそこは注意

 

今まで、色々フロアブル触りましたが、クラレのシリンジは一番優秀で扱いやすい(・∀・)ノ

 

その他、EEデンタルでよく使うレジン

2015 EEdental rezin (4).jpg

エンプレスダイレクトのフロアブル

Trans30はかなり優秀な色

Trans Opalはかなり透明なレジンステイニング後のトップコート代わりに極たまに使います。

(レジンはかなりいい色ですが、シリンジはダメ 液だれしてきます)

 

1本買うなら断然『Trans30』です(・∩・)

  

とEEデンタルにあるレジンの極一部の紹介でした。

 

 

たぶん、医院には70種類ぐらいレジンあるんじゃないかな?(σ・з・)σ

(これでもだいぶ期限が来て捨てたんですけどね たぶんピーク時には120本ぐらいレジンがありました)

 

顕微鏡学会で質問された先生にも

「先生よくブログでレジンのレシピ公開しちゃいますね」

と言われましたが、

 

他の先生が参考にして購入してくれれば、

売れ続ける限り廃盤になる可能性が低くなり同じレシピでレジンを使い続けれるので

私にもメリットがあるというしたたかな戦略(笑)

 

*以前廃盤になったエンドの道具、

1年間で2つしか売れておらず調べてもらうと日本で私しか購入していませんでした。 

 

まぁ、廃盤になった時ように次の臼歯部レシピは既に考えていますけどね(ノ・ω・)ノ 

 

以上、途中からマニアな先生向けの内容になりました。

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2015 顕微鏡歯科学会 発表

DSC00847.jpg

顕微鏡歯科学会に参加してきました。

  

日曜朝一にかなり早口で一般公演で発表をさせて頂きました。

2015 kennbikyou (1).jpg

 

歯肉縁下へのレジン充填

https://www.youtube.com/watch?v=9XZG8zrQsDI 

2015 kennbikyou (2).jpg

 を発表させてもらいました。

 

超高速スライドで終わった後に何人かの先生に

「切削はどこのチップですか!?」と

SCN_0001.jpg

SCN_0002.jpg

いずれもカボのもので、

音波域で振幅を調整できるカボもしくはナカニシのエアースケーラーを使用し

ダイヤルは「2」の位置で使用します。

 

私は安いのでナカニシのS970 を使用しています。

http://www.japan.nsk-dental.com/products/oral-hygiene/air_scalers/ 

 

因みにエンドは

DSC05242.jpg

を使用して感染根管の根管上部の汚染歯質&ガッタパチャーを切削しています。

(これのメリットとして1、根管上部の漏斗状形成 2、GP上部のセメント質の除去 3、GP除去の時間短縮)

このパートは8月の「なぜ難しい感染根管治療」の3時間講演の際にお話しさせて頂きます。 

http://eedental.jp/ee_diary/2015/02/post-1124.html 

 

ただ、どのチップも1本セールで18000円ぐらいの値段

(普通の削る道具なら1本200~500円ぐらいなんです。。。) 

 

ちょうど錦部製作所のブースの前を通ると社長に

「あっ、先生チップなんですけどね」

と興味を示してくれたので、安く作ってくれないかなとヽ( ゚ ∀ ゚ )

出来ればソニックプレップの角度を上30度、下30度の2パターン欲しいと要望しておきました。

 

 DSC00894.jpg

午後は清水先生の話を

以前、清水先生に私と考え方が似ていると言っていただいたのですが、

おこがましいですが、私も清水先生とは思考が似ているような気がしています(´-ω-`;)ゞ

(因みに清水先生も「ボルテックスブルー」を使用しているみたいです)

 

 

清水 先生の講演の面白い所は失敗症例から多くを学ばせてくれる所です。 

(綺麗な症例も多く見られますよ)

ただ、今回の講演の中の外科の後に人工の骨(牛、他人の人の骨)を入れるか!?

という問題。

 

私は外科の友人の先生の教え通り

病原の除去をきちんと行い「余計な物は体に入れるな」派で

骨補填剤はいらないと考えています。

 

清水先生の話によるとメタ解析で「骨を入れても入れなくても術後大きな差はない」と論文があるそう。
 

じゃあ、わざわざ高い材料は入れない方が・・・

牛の骨を自分の体に入れたい人ってどのぐらいいるのか!?( ̄ー ̄;)

 

 

実は今も1件

他の歯科医院で根切+骨補填剤のGBRを受けられた患者さんが。。。

 

骨補填剤を入れたことによりレントゲン上では治癒をして骨が回復したかのような所見があるのですが、

ただ歯の方の感染は取れておらず、四六時中腫れて膿が出ている状態。
 

一体、どの歯が原因歯なんだよ。。。(>。<;)

 

  

治療は失敗しているのに、レントゲンはさも綺麗に治したかのような所見

 

えっ!?(;・д・)

 

  

病原の除去が出来ていなければ、人工の骨を入れることにより次の歯科医師の診断を狂わすこともあるので、

私は入れないメリットを重視しています。

 

 

 

骨を入れた先生はいいですよ、自分で入れたこと知っているんですから...(((;´ω`)ススス

 

ただ、多くの場合で上手く行かなければ患者さんは転院するんですから次の先生のことまで考えないと・・・

と小物私は現在思うのです。

   

 

 

色々自分の臨床に考える機会を与えていただけます。

清水先生の5年周期で考え方のマイナーチェンジが起こっているというのは非常に参考になりました。

 

私はこれといった学閥、学派もなく、

(自称:シルダー派  でもベースでそこから色々な学派、流派の考えをミックスさせて頂いております)

一流処の先生のエッセンスの良いとこ取りで今の臨床をしています。

 

すると私も10年前の考え・術式とは変わってきています( ̄Д ̄ )

 

 

色々勉強になる1日でした!( ゝω・)ノ

 

俺ノート メモ

エンドシークエンス = エンドウエーブ

『竹やりエンド』 太いハンドファイルのみで行う根管治療のこと


清水先生の下顎第一大臼歯近心根 外科20分

破折歯 リペアしても抜歯になる

エピネフリン 10% 5%
日本は8%

インプラントが駄目になった理由
未熟な技術でインプラントす先生が増えてしまい
今のインプラントの評価に繋がり・・・

第3次の日本のエンドブームが来ているが、設備だけの自費のエンドも同じ

セミナーの参加ぐらいで自費でやっていいものか?

エンド全体が評価をさげなければ良いが・・・    とも

 

のようなことを話されていました。

 

 

  

さて、次は6月の3時間の顕微鏡講演です。

(スライドは去年のhttp://eedental.jp/ee_diary/2014/08/post-1001.html ネタの今年版を作ります)

 

なんか、今年は発表が多いな( ´ Д `;)

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週末の顕微鏡学会用スライド

EEdental kennbikyou.jpg

顕微鏡学会用のスライド製作が終わりました。

 

短い時間で動画3本

 

動画あった方が説明しやすいですし理解度が上がるので今回は動画中心でいきます!( ・ω・)ノ

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2015 顕微鏡歯科学会

予知性の高い治療を目指して

【はじめに】

平成23年度、8020達成者は38.3%と過去最高の数字となり、12歳のDMFT指数では1.3を下回った。しかし、依然として12歳の齲蝕罹患率は60%と高い数字になっている。21世紀に入った今でも歯科治療は齲蝕治療が基本であることに変わりはない。

 患者がブラッシング困難な大臼歯部の齲蝕は器具の到達が難しく治療に難渋することをしばしば経験する。特に臼歯部の遠心面においては、直視できず盲目的操作になることも経験する。今回、前医で治療困難であったと推測された齲蝕の二症例について、顕微鏡下で齲蝕治療を施術したので報告する。

【症 例】

(症例1)30歳女性。全顎的な治療を希望され来院、上顎右側第二大臼歯の頬側歯頚部に不適合なレジン充填二次齲蝕を確認。これに対し、顕微鏡下で音波切削器具(エアースケーラーにダイヤモンドコーティングチップ)を用い齲蝕除去、歯肉圧排後レジン充填を施術。

(症例2)30歳女性。下顎左側第二大臼歯の治療目的にて来院。同歯の遠心部に歯肉縁下カリエスを確認。智歯の抜歯後1年以上経過しており、歯肉が齲蝕を被覆。電気メスにて歯肉切除の後、音波切削器具と2枚のミラーを使用し齲蝕除去、レジン充填を施術。

【まとめ】

 以前は視野確保のために、便宜的に健全歯質を切削していたのが一般的であったが、それでも十分な視野確保は困難であり、それゆえ修復物辺縁の状態も確認できないため、治療の予知性は低く二次齲蝕を惹起することはまれではなかった。

 現在では顕微鏡を用いた拡大視野のもとで切削量を抑えることが可能となった。さらに視野の確保できた術野にて、接着性のレジン充填を行うことで修復物辺縁の状態も確認できた。結果として予知性の高い治療が可能になったと考えられた。

 

 

4月19日に顕微鏡歯科学会で発表をしてきます。

日曜の9:30~ 一番初めの演者になりました。

 

集まりの悪い朝一に眠たい顔してパパッと発表してきます(-ε-)

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直接法によるレジンアンレー

ここ最近は時間をかければレジンアンレーが詰めれるようになってきました。

EEdental sa.jpg

レジン治療×3本 治療時間3時間

 

 

今私が思っていること、

リン酸亜鉛セメント、カルボキシレートセメント時代なら仕方がないと思いますが、

レジン系のセメントが確立してきた今、咬合面それに続く頬側面・口蓋側面の溝を全て削る必要があるのか!?

 

インレーやめてしまった歯科医師側からすると、

1895年に提唱されたブラックの窩洞からの脱却が言われ10年近く経ちますが、

未だに100年以上前の技術が支配的な医療

  

50年前の虫歯が多い時代で材料も限られたものしかない時代でしたら、

インレーという治療法が効率的でベターな方法だったと思います。

  

ただ、現代のように虫歯の本数が極端に減った、また患者さんもできるだけ自分の歯を長持ちさせたいという時代に

はたしてインレーという治療法が第一選択に持ってくる治療法なのか!?

 

個人的には凄く疑問です ( ・д・;)

 

小さな虫歯には小さな窩洞で段差なくレジンを詰めるのは現代の歯科医師には必要な技術だと思いますし、

現代の歯科医師だけが技術の追求から逃れていいということではないと思います。

 

 

経済的な話は抜きで書いてしまいましたが、

これも日本の歯科保険医療費がホント安過ぎる為に起こっている「負の問題」なんだと思います。

ある面、現代の歯科技術を停滞させているのは材料含め制約があり過ぎる保険治療なのかもしれません。。。( ´ д ` )=3

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