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根管治療で水酸化カルシュームを根尖から押し出すことについて

今日の午前中に外科的歯内療法を行いました。

EEdental u.jpg

赤丸の部分は骨が大きくなくなっており、

この部分から膿が出てきている状態です。

 

 

今回外科処置にてこの歯の保存を行ったのですが、

歯茎を開いてみるとビックリ!

EEdental suisannkaCA.jpg

歯茎の内側に白いものがびっしり!(っ゚Д゚;)っ

 

ちょうどその部分はレントゲンの赤丸の部分骨が無い病変部分に一致します。

少し触ってみるとどうやら「水酸化Ca」。。。

 

またか・・・;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`)

 

日本では膿がなかなか治らないと、根の先から水酸化Caをドバッと出す治療がありますが、

個人的にはこんなことをしても治らないと思います。

http://eedental.jp/ee_diary/2012/12/post-659.html

 

また、この治療を推奨する先生は「水酸化Caは吸収するから問題ない」的な発言をしますが、

ある歯内療法専門医の先生と話していたら、

「吸収ではなく造影性が先に無くなっているんだよねぇ~」

と話されていました。

 

既製品の水酸化カルシュームは商品が固まらないようにする為に、【油】がドバドバ入っています。

この油は吸収しません、言いかえれば、水酸化Caに似せた油分だらけの水酸化Caなんです。

 

当院にもありますが、水酸化Caの効果を期待するのであれば、薬品メーカーから試薬を買って、

DSC03107.jpg

水や精製水で練る必要があります。

(裏情報として2%クロールヘキシジンで練ると効果がかなり期待できるとも)

 

ただし練ったものは強アルカリなので、取り扱いは気をつける必要があります。

 

 

またこの糊剤を練ったことのある方はお分かりだと思いますが、水分がすぐに蒸発して

練ったあとすぐにボソボソになってしまいます( ̄ω ̄A)

 

このボソボソを回避するためにメーカーは多量の油を入れているのです(⌒_⌒;

 

どこまで効果のあるか分からない、こんな油まみれの水酸化Caを歯から飛び出させて骨に入れても・・・

 

因みに粘膜の水酸化Caは歯茎にこびり付いてしまい、

歯茎をラウンドバー(骨を削った道具)などで触ってみたのですが、

除去できませんでした。。。(; ̄Д ̄)

 

 

 

 EEdental ue (2).jpg

手術はうまくいきましたが、今回「はぁ~、またか!」と思いブログにしてみました。

 

水酸化Caを押し出す先生はこの画像見て、ご自身の親族にも同じことできるんでしょうかね!?┐( ̄ヘ ̄)┌

  

私もカルシペックスは使用しますが、必ず根管内に留めています。

(根管口付近にしか入れませんけどね^^;)

 

 

 

って、ブログ書くより、

9月29日のスライドを進ませなければ・・・

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