Home> マニアックレジン > 虫歯治療 修復材料による削る量の違い
虫歯治療 修復材料による削る量の違い
- 2019年10月17日 09:06
- マニアックレジン
2018年当時に治療をしていた患者さん
殆ど治療は終わっており、最後1か所という所で来院が途絶えてしまいました。
基本的に私は電話をして「治療がありますから来てください」などの催促はしません。
患者さんが嫌になって来院を止めたり、何らかの事情で来院が今はできない状況になったりと
色々ありますので、連絡を待つスタンスでやっております。
1年ぶりに電話があり、虫歯の治療を行いたいとのこと、
実際来てもらうと、「先生・・・、削っちゃった。。。」と
*基本的に私はこんなことで怒ることはしません、怒っても問題が解決する訳ではないので。。。
実際の削った歯
ほ~~、上手なセラミックインレーの形成がしてあります。
(私も開業当時はセラミックインレーやっていました。今はデメリットの面から治療を止めました。)
1年前のレントゲン
黒い部分に虫歯があったのは分かっていました。
今回のケース、レジン治療で治療した場合の削除量は
おおよそこの黒い部分のみの削除で済ませれたと思います。
私が予定していた6倍以上は削ってしまっています。。。
セラミックインレーは適合精度を上げる為、割れないようにする為に切削量の多い治療法です。
これはセラミックという材料を選択した場合には仕方がないことだと思いますが、
この辺りの説明というのは患者さんにはありません。
(歯科医師であれば当然知っていますが・・・)
ただ、既に削ってしまったものはしょうがない!
患者さんにここからレジンで治すことを説明し
1時間半後
5番はEENO Flat ボール(改)を使して側面から虫歯を削り咬合面(咬む面)は削らずに修復
5番の歯を削られていなかったのが幸い
治療後、偶然セラミスト(技工士)が来ており、色の話を色々聞かせてもらい
たまたま今日やった、ホワイトステインと明度コントロールをみてもらうと、
「先生は、技工士ですね!」(笑)と
マニアックなシェードガイドの違いなど聞けて色の勉強ができました。
そのマニアなシェードガイド購入して色をみてみます!
術前⇒術後のレントゲン
白い部分がレジンを詰めた所
レジンはセラミックとは違い変色するという欠点があります、
ただ個人的には歯の寿命を考えた場合というのは、必要最低限の切削の方がいいと考えています。
次のやり直しの治療の際には更に大きく削り歯が無くなります。
健康な部分を削って治療が成立させなければいけなかった、詰め物の接着が出来なかった時代ではありません。
歯に対しての考え方は先生毎にさまざまですが、歯の保存を専門に行っている歯科医師からすると
レジンというのは使い方によっては非常に良い材料だと思います!ヾ( ̄∇ ̄ )
追記:治療動画を編集しました。
- 購読
- Powerd By